【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2023年3月1日から2023年8月31日まで)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行により、景気は緩やかに回復に向かう一方で、ウクライナ情勢の長期化と円安基調、エネルギー価格・原材料価格の高止まり等、景気の先行きは依然として、不透明で厳しい状況が続いております。
このような環境下、当社グループの主力である「住・食」関連事業を深耕・発展させ、消費者の生活により近い形で網羅的な商品、サービスの提供に努めて参りました。
その結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高及び営業収入は165,373百万円(前年同期比0.7%減)、営業利益は8,876百万円(前年同期比25.1%減)、経常利益は9,017百万円(前年同期比26.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は固定資産売却益もあり7,010百万円(前年同期比5.3%減)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
<小売事業>
ホームセンター部門の売上高及び営業収入は、今年度6月のホームセンタームサシ御経塚店及び前年度9月にオープンしましたスーパービバホーム八王子多摩美大前店、既存店で専門化に注力するペット部門及びリフォームサービスの伸長が寄与した一方、既存店における家庭用品部門の苦戦に加え、前年度2月に閉店したスーパービバホーム新習志野店の影響もあり、126,078百万円(前年同期比2.9%減)となりました。
その他小売部門の売上高及び営業収入は、外出や行楽需要の高まりから巣ごもり消費が一巡した影響があり、4,863百万円(前年同期比4.2%減)となりました。
その結果、小売事業の売上高及び営業収入は130,942百万円(前年同期比3.0%減)、営業利益は4,369百万円(前年同期比41.5%減)となりました。
<卸売事業>
卸売事業の売上高及び営業収入は2,583百万円(前年同期比4.0%減)、営業利益は31百万円(前年同期比87.4%減)となりました。
<外食事業>
外食事業は、主力のとんかつ専門店「かつや」(国内)のFCを含む店舗数は8店舗純増の458店舗、「からやま」・「縁」(国内)のFCを含む店舗数は6店舗純減の165店舗となりました。店舗DX化の推進やフェアメニューの実施により既存店の売上高前年比が好調に推移し、売上高及び営業収入は24,715百万円(前年同期比11.4%増)、営業利益は2,490百万円(前年同期比3.5%増)となりました。
<不動産事業>
不動産事業の売上高及び営業収入は6,648百万円(前年同期比4.9%増)、営業利益は1,929百万円(前年同期比12.2%増)となりました。
<その他>
その他にはフィットネス事業「JOYFIT」5店舗及び「FIT365」4店舗を含んでおります。新型コロナウイルス感染症5類移行もあり会員数が増加し、売上高及び営業収入は483百万円(前年同期比13.5%増)、営業利益は43百万円(前年同期比69.4%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比較して8,781百万円増加し、370,707百万円となりました。これは主に商品及び製品が5,034百万円、有形固定資産が3,548百万円増加したことによるものです。
負債は、前連結会計年度末に比較して8百万円減少し、245,346百万円となりました。これは主に買掛金2,792百万円、長短期借入金が2,900百万円増加し、リース債務が4,166百万円、1年内償還予定の社債2,009百万円減少したことによるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比較して8,789百万円増加し、125,360百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益により利益剰余金が6,191百万円増加したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比較して2,210百万円増加し、26,028百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、7,156百万円(前年同期は11,120百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益11,897百万円、減価償却費5,341百万円、固定資産売却益2,556百万円、棚卸資産の増加額5,054百万円、法人税等の支払額3,376百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、5,997百万円(前年同期は6,730百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出11,230百万円、有形固定資産の売却による収入5,146百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により獲得した資金は、1,029百万円(前年同期は8,572百万円の使用)となりました。これは主に長期借入れによる収入48,250百万円、短期借入金の純減額2,850百万円及び長期借入金の返済による支出42,500百万円によるものです。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。