【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数減少に伴い、個人の消費活動が活発化し、企業の設備投資についても、堅調に推移しつつありましたが、内外金利差等を背景とした円安傾向や、ロシアのウクライナ侵攻による政情不安、これらに起因する物価高などにより、依然として先行き不透明な状況にありました。
当社グループにおきましては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に起因する直接的な影響は軽微でありましたが、国内外景気の先行きについては、当面、厳しい状況が続くと見込まれ、感染症が国内外経済をさらに下振れさせるリスクに十分注意する必要があるなど、不透明な状況が続くものと見込んでおります。
このような状況の中、当社グループは、新規取引先の開拓、既存取引先のリピートに積極的に取り組み、主として金属加工事業においてオーダー加工品の案件が増加したことと、建設事業における電気工事及び内装工事の伸長やM&Aによりグループ化した株式会社壹会の業績寄与により、当第1四半期連結累計期間の売上高は2,283百万円(前年同四半期比59.0%増)、営業利益は138百万円(同150.8%増)、経常利益は150百万円(同148.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は75百万円(同76.6%増)となりました。
なお、セグメント別の業績は次のとおりであります。
(金属加工事業)
太陽電池アレイ支持架台及び金属サンドイッチパネルを中心にオーダー加工品の案件が増加したことで、売上高は1,143百万円(前年同四半期比12.2%増)、セグメント利益は58百万円(同2.5%増)となりました。なお、受注高は1,352百万円(同15.6%増)、受注残高は1,451百万円(同3.0%減)となりました。
(ゴム加工事業)
既存取引先との関係強化に積極的に取り組み、一定案件の受注を確保しましたが、材料比率が若干上昇し、売上高は288百万円(前年同四半期比0.9%増)、セグメント利益は60百万円(同11.0%減)となりました。なお、受注高は283百万円(同2.4%減)、受注残高は114百万円(同7.5%増)となりました。
(建設事業)
グループ間の情報連携を図り、電気工事や内装工事を中心に営業活動に取り組んだことや、M&Aによりグループ化した株式会社壹会の業績寄与により、売上高は852百万円(前年同四半期比549.5%増)、セグメント利益は86百万円(前年同四半期は3百万円)となりました。なお、受注高は2,492百万円(同409.4%増)、受注残高は4,440百万円(同750.8%増)となりました。
(注)セグメント利益の合計額と営業利益との差異△66百万円は、主として各報告セグメントに配分していない全社費用であります。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は9,645百万円となり、前連結会計年度末に比べ48百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が306百万円減少し、原材料及び貯蔵品が141百万円増加したことによるものであります。また、固定資産は4,686百万円となり、前連結会計年度末に比べ101百万円減少いたしました。
この結果、資産合計は14,331百万円となり、前連結会計年度末に比べ150百万円減少いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は2,234百万円となり、前連結会計年度末に比べ29百万円減少いたしました。これは主に、未払法人税等が106百万円減少したことによるものであります。また、固定負債は2,390百万円となり、前連結会計年度末に比べ99百万円減少いたしました。
この結果、負債合計は4,625百万円となり、前連結会計年度末に比べ129百万円減少いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は9,706百万円となり、前連結会計年度末に比べ21百万円減少いたしました。
この結果、自己資本比率は67.3%(前連結会計年度末は66.8%)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は5百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)生産、受注及び販売の実績
①生産実績
当第1四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当第1四半期連結累計期間
(自 2022年9月1日
至 2022年11月30日)
金額(千円)
前年同四半期比(%)
金属加工事業
946,044
131.9
ゴム加工事業
146,393
111.0
合計
1,092,437
128.7
(注)1.金額は製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値であります。
2.建設事業については、生産実績を定義することが困難であるため、生産実績を記載しておりません。
②受注実績
当第1四半期連結累計期間の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当第1四半期連結累計期間
(自 2022年9月1日
至 2022年11月30日)
受注高(千円)
前年同四半期比(%)
受注残高(千円)
前年同四半期比(%)
金属加工事業
1,352,761
115.6
1,451,246
97.0
ゴム加工事業
283,190
97.6
114,369
107.5
建設事業
2,492,299
509.4
4,440,068
850.8
合計
4,128,251
211.8
6,005,685
282.7
(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
③販売実績
当第1四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当第1四半期連結累計期間
(自 2022年9月1日
至 2022年11月30日)
金額(千円)
前年同四半期比(%)
金属加工事業
1,143,304
112.2
ゴム加工事業
288,079
100.9
建設事業
852,075
649.5
合計
2,283,459
159.0
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先
前第1四半期連結累計期間
(自
2021年9月1日
至
2021年11月30日)
当第1四半期連結累計期間
(自
2022年9月1日
至
2022年11月30日)
金額(千円)
割合(%)
金額(千円)
割合(%)
エクシオグループ株式会社
173,628
12.1
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当第1四半期連結累計期間のエクシオグループ株式会社については、当該割合が100分の10未満のため、記載を省略しております。