【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第2四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症に移行し、社会経済活動の正常化が一層進むなかで、資源高や為替円安に伴う価格転嫁の動きやインバウンド需要の回復、雇用・所得環境の改善等もあって、物価が上昇しつつも個人消費が持ち直し企業収益も改善するなど、景気が緩やかに回復していくことが期待される状況にありました。しかしながら、世界的な金融引締め等を背景とした海外経済の減速、金融資本市場の変動や物価上昇、中国経済の先行き、国内金融政策の動向等による国内景気への影響を注視する必要があり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような経済情勢のなか、当社が主たる事業領域とする国内インターネット広告市場は成長を続け、2022年にはテレビ・新聞・雑誌・ラジオのマスコミ四媒体合計を上回る3兆912億円(前年比14.3%増)規模に拡大しており(出所:「2022年 日本の広告費」株式会社電通)、社会のデジタル化が進むなかで今後も継続して拡大することが見込まれます。
同様に、当社がクラウド業務支援ツールをサービス提供している国内SaaS市場においても、2021年度の9,269億円から5年後の2026年度には1兆6,681億円規模に達するとの予測がみられ拡大傾向にあります(出所:「ソフトウェアビジネス新市場2022年版」株式会社富士キメラ総研、「SaaS業界レポート2022」スマートキャンプ株式会社)。コロナ禍を契機として、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の機運が高まり、今後も働き方改革や生産性向上を実現するためのIT投資需要の増加は継続するものとみられ、市場規模の更なる拡大が見込まれます。
当第2四半期累計期間において当社ではこのような市場環境を背景として、安定的かつ継続的な事業拡大を目指し、主力事業であるWebマーケティング事業とクラウドセールステック事業を中心に、東京、大阪を主な拠点とした営業活動やWebマーケティング活動による受注強化に加え、金融機関、代理店との関係強化や大手企業との協業等で多様な販路を確立し、業績の向上に継続して取り組んでまいりました。
以上の結果、当第2四半期累計期間の売上高は740,583千円(前年同四半期比0.7%増)となりました。利益面では、Web業界の人材流動性が高止まりするなか、引き続き人材採用と並行して業務委託を積極的に活用したことに加えて、2023年2月期の決算作業の過程で発覚した当社元従業員による不正事案に関する調査費用及び会計監査費用を計上したこと等が影響し、営業損失24,014千円(前年同四半期は営業利益25,788千円)、経常損失12,573千円(前年同四半期は経常利益33,149千円)、四半期純損失7,858千円(前年同四半期は四半期純利益20,718千円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
当社は、第1四半期会計期間より、「クラウドセールステック事業」の量的重要性が高まったことから、報告セグメントを「Webマーケティング事業」、「クラウドセールステック事業」の2区分に変更しております。
なお、前第2四半期累計期間のセグメントごとの経営成績については、変更後の区分方法により必要な財務情報を遡って作成することが難しいことから前年同期の比較情報を記載せずに説明しております。
(Webマーケティング事業)
Webマーケティング事業においては、オーガニックマーケティング(注)、Web広告等の提供サービスの品質向上、新たなサービスの拡充や業務効率の改善に継続して取り組むとともに、既存顧客への提案力を高めてアップセルやクロスセルをより一層推進いたしました。
以上の結果、当第2四半期累計期間における売上高654,673千円、セグメント利益177,870千円となりました。
(注)オーガニックマーケティングとは、広告を使わずに、主にGoogle、Yahoo!等の検索エンジン経由でのWebサイトのアクセス数の増加から案件成約に結び付けるマーケティング活動のことであります。具体的には、Webサイトの検索順位を向上させるためのサイトマップ構築、SEO対策、コンテンツマーケティング、さらにWebサイトへのアクセスを成約へと効果的に結び付けていくためのUI・UX改善等を各Webサイトの状況や状態に合わせて複合的に立案し、コンサルティングとして提案するとともに、提案した施策の実施に必要な作業も代行することで、効率的かつ迅速にWebサイトの成功を支援するものであります。
(クラウドセールステック事業)
クラウドセールステック事業においては、顧客のツール導入・定着支援、マーケティング機能やAI(人工知能)を活用した新機能開発、周辺サービスを提供する他社ツールとの接続強化等によりツールの機能と利便性の向上に努めるとともに、大手企業との協業等による販売促進にも引き続き取り組みました。
以上の結果、当第2四半期累計期間における売上高85,909千円、セグメント損失3,812千円となりました。
②財政状態の状況
(資産)
当第2四半期会計期間末における資産合計は2,055,018千円となり、前事業年度末に比べて40,164千円増加いたしました。
流動資産は1,704,510千円となり、前事業年度末に比べ33,815千円増加いたしました。これは主にその他に含まれる前渡金が10,829千円増加したことに加え、売上高の変動を要因として売掛金が10,640千円、仕掛品が9,367千円それぞれ増加したことによるものであります。
固定資産は350,508千円となり、前事業年度末に比べ6,348千円増加いたしました。これは主に固定資産の償却により8,478千円減少した一方で、有形固定資産及び無形固定資産の取得により11,733千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末における負債合計は863,007千円となり、前事業年度末に比べて88,101千円増加いたしました。
流動負債は742,440千円となり、前事業年度末に比べ85,428千円増加いたしました。これは主に広告仕入等の増加により買掛金が30,780千円、1年内返済予定の長期借入金が19,499千円、売上高の伸長により契約負債が18,775千円それぞれ増加したことによるものであります。
固定負債は120,567千円となり、前事業年度末に比べ2,673千円増加いたしました。これは主に長期借入金が1,434千円減少した一方で、その他に含まれるリース債務が4,139千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産合計は1,192,010千円となり、前事業年度末に比べ47,937千円減少いたしました。
これは新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ408千円増加した一方で、剰余金の配当及び四半期純損失の計上により利益剰余金が48,753千円減少したことによるものであります。
③キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して93千円減少し、1,308,705千円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は28,288千円(前年同四半期比57.4%減)となりました。これは主に減少要因として税引前四半期純損失の計上12,573千円があった一方で、増加要因として仕入債務の増加額30,780千円、契約負債の増加額18,775千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は5,492千円(前年同四半期は1,131千円の使用)となりました。これは主に減少要因として無形固定資産の取得による支出3,497千円、有形固定資産の取得による支出1,994千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は22,888千円(前年同四半期は66,944千円の獲得)となりました。これは増加要因として長期借入れによる収入100,000千円があった一方で、減少要因として長期借入金の返済による支出81,935千円、配当金の支払額40,729千円があったことによるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期累計期間において、当社の経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期累計期間において、当社の資本の財源及び資金の流動性についての分析に重要な変更はありません。
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