【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。収益認識に関する会計基準等の適用が財政状態及び経営成績に与える影響の詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (会計方針の変更等)」をご参照ください。(1) 財政状態及び経営成績の状況
第3四半期連結累計期間の全社業績
(単位:百万円、%)
前第3四半期
当第3四半期
増減額
増減率
売上高
13,249
23,145
9,895
74.7
営業損失(△)
△6,058
△283
5,774
-
経常利益
294
113
△181
△61.5
親会社株主に帰属する四半期純利益
267
438
171
64.1
営業利益率
-
-
-
当第3四半期連結累計期間(2022年3月1日~2022年11月30日)におけるわが国経済は、2022年3月21日をもって全ての都道府県でまん延防止等重点措置が解除され、新型コロナウイルス感染症対策と社会経済活動の両立により正常化が進み、景気の持ち直しの動きが継続しました。しかしながら、7月以降に新型コロナウイルスの変異株の感染が急拡大したことやウクライナ危機による世界的な資源価格の高騰や日米金利差拡大を背景とした歴史的な円安の進行、これに伴う原材料やエネルギー価格の値上げ圧力にさらされるなど、依然として先行きは不透明な状況が続いております。このような環境のなか、当社グループでは、原価高騰対策として仕入れ食材の適時組み替えやメニュー内容の一部見直しを実施するなど収益確保に努めるとともに、新しい生活様式に対応すべく、感染対策を講じながらの店舗営業に加え、一部店舗でのデリバリーの継続等、お客様の来店動機に合わせた業態や商品サービスの開発に努めてまいりました。また、アミューズメント事業のインターネットカフェ業態において、テレワーク向けのリニューアルを複数店舗で実施するなど、各事業それぞれのお客様のニーズに迅速に対応することで、業績の回復を図ってまいりました。以上の結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高23,145百万円(前年同期比74.7%増)、営業損失283百万円(前年同期は6,058百万円の営業損失)、経常利益113百万円(前年同期比61.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は438百万円(前年同期比64.1%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①『飲食・アミューズメント事業』
(単位:百万円、%)
前第3四半期
当第3四半期
増減額
増減率
売上高
11,869
21,018
9,148
77.1
セグメント損失(△)
△5,487
△17
5,469
-
セグメント利益率
-
-
-
当第3四半期連結累計期間における飲食・アミューズメント事業は、営業時間短縮等の各種要請が解除されたことにより、経営環境は緩やかな回復基調が見られたものの、新型コロナウイルス感染症の変異株の再拡大や円安の進行による原材料やエネルギー価格の高騰など、依然として厳しい状況が続いております。このような状況を踏まえ、飲食・アミューズメント事業においては、原価高騰対策や継続的なコスト削減等の各種施策により収益の確保に努めるとともに、新しい生活様式に対応した新規業態や新しい商品サービスの開発に積極的に取組むなど、顧客満足度の向上に努めてまいりました。株式会社ダイヤモンドダイニングが運営する飲食事業においては、2022年8月に、新規業態「韓国大衆酒場 ラッキーソウル」「鴨ときどき馬」ブランド2店舗と既存業態含め4店舗、2022年11月には既存ブランド1店舗の業態変更を行いました。株式会社エスエルディーにおいては、IPコンテンツを活用するノウハウを生かし、2022年3月9日にオープンした『#コンパスカフェ in 大阪』 のプロデュース及び運営に係る業務を、NHN PlayArt 株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:丁 佑鎭)より受託いたしました。また、IPコンテンツの取り組みとして、全国11店舗のkawara CAFEにおいて、TVアニメ「東京リベンジャーズ」とのコラボレーションカフェを開催いたしました。アミューズメント事業においては、楽天グループ株式会社(本社:東京都世田谷区 代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史)主催のeスポーツイベント「Rakuten esports cup」(ゲームタイトル:APEX LEGENDS™)に参加するプレイヤーを招いたファン交流型のライブビューイングイベント「DDeスポ!!〜crossing point for GG!~」の開催や、プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE(Bリーグ)」のライブビューイングイベントを実施する等、新たな顧客層へのアプローチを図りました。また、ビリヤード・ダーツ・カラオケ業態の各店舗において、各種キャンペーンの実施、プロダンスリーグ「D.LEAGUE(Dリーグ)」とのコラボレーションやスポーツダーツを極めるダーツ動画解析レッスン『バグースDARTSラボ』を本格始動させ、インターネットカフェ業態においては、ダーツ付きプライベートルームの新設や鍵付き防音完全個室の増設等、新規顧客の獲得並びに既存顧客の満足度向上に努めてまいりました。さらに、「第2回 U-22
ダーツ王決定戦」を開催するなど、新しい顧客層へのアプローチを行いました。出店状況については、「BAGUS 名古屋栄店」を愛知県名古屋市中区に新規出店いたしました。以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は21,018百万円(前年同期比77.1%増)、セグメント損失は17百万円(前年同期は5,487百万円のセグメント損失)となりました。
また、当第3四半期連結累計期間の店舗展開状況につきましては以下のとおりであります。
『飲食・アミューズメント事業の直営店舗出退店等の状況(2022年11月30日現在)』
既存店
新店
退店
合計
業態変更
飲食事業
296
-
10
286
5
アミューズメント事業
54
1
2
53
-
合計
350
1
12
339
5
②『ホテル・不動産事業』
(単位:百万円、%)
前第3四半期
当第3四半期
増減額
増減率
売上高
1,379
2,127
747
54.2
セグメント利益
417
644
226
54.2
セグメント利益率
30.3
30.3
0.0ポイント
当第3四半期連結累計期間におけるホテル・不動産事業を取り巻く環境におきましては、すべての都道府県でまん延防止等重点措置が解除されたことにより経済活動が正常化に向かうなか、国の観光支援である「県民割・ブロック割」により、全国規模でマイクロツーリズム需要の高まりが見られました。これらのマイクロツーリズム需要を最大限に取り込むため、ホテル運営において、神奈川県藤沢市にて運営しております「8HOTEL SHONAN FUJISAWA」の一部を改装し、サウナ・水中で過ごすような感覚のリラクゼーションプール・温浴・水風呂を有した初の本格的スパ施設である「8WATER CAVE swim suits spa」や、24時間サウナと共にお過ごしいただけるサウナ付客室「PRIVATE SAUNA ROOM」をオープンいたしました。また、同ホテルは、SAUNACHELIN(サウナシュラン)を受賞、さらに、部屋とスパをご利用いただけるデイユースプランの開始、株式会社ムラサキスポーツとのコラボレーション企画であるサーフィン体験プランやビーチピクニックプランの販売を開始するなど、新たな取組みを実施することで認知度や顧客満足度の向上に努めてまいりました。さらに、前連結会計年度より神奈川県からの要請を受け、新型コロナウイルス感染症の軽症者の受け入れ施設として、「PARK IN HOTEL ATSUGI」を引き続き提供(一棟有償借上げ)することで、逼迫する地域医療の軽減に努めてまいりました。コンテナ運営においては、各種施策を継続的に実施したことにより稼働率が順調に推移し、需要が増加しているバイクコンテナを積極的に増設したことなどから、セグメント利益は順調に推移しております。また、「若い世代の支援」×「湘南エリアの活性化」をコンセプトとするシェアハウス「SUNNYSIDE INN」においては、サウナ付きシェアハウスの賃貸を開始するなど、顧客ニーズに応える施設づくりを行いました。以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は2,127百万円(前年同期比54.2%増)、セグメント利益は644百万円(前年同期比54.2%増)となりました。
連結貸借対照表 要約
(単位:百万円、%)
前連結会計年度
当第3四半期
増減額
増減率
総資産
35,736
34,826
△909
△2.5
純資産
5,240
5,856
615
11.7
自己資本比率
12.7
14.6
1.9ポイント
当第3四半期連結会計期間末における総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ909百万円減少し、34,826百万円となりました。主な要因といたしましては、現金及び預金が2,281百万円増加したものの、未収入金が3,839百万円減少したこと等によるものであります。負債につきましては、前連結会計年度末に比べ1,525百万円減少し、28,970百万円となりました。主な要因といたしましては、買掛金が510百万円増加したものの、未払金が2,539百万円減少したこと等によるものであります。純資産は、前連結会計年度末に比べ615百万円増加し、5,856百万円となりました。主な要因といたしましては、利益剰余金が436百万円増加したこと等によるものであります。
(2) 経営成績に重要な影響を与える要因当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては重要な変更はありません。なお、当社を取り巻く経営環境は「(1) 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当第3四半期連結累計期間において、経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(5) 重要な会計上の見積り及び見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動該当事項はありません。