【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の分析当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大の影響を受けて、個人消費が落ち込むなど経済活動は引き続き停滞し、極めて厳しい事業環境となりました。9月30日に緊急事態宣言が解除され、ワクチン接種が進む中で10月以降の感染者数が大幅に減少したことで、消費マインドに持ち直しの兆しが見られますが、新たな変異ウイルスの出現や原油価格や原材料価格の高騰など、国内経済の先行きは引き続き予断を許さない状況が続いております。このような経営環境の中、当社は、春の衣更えの最需要期に新型コロナウイルス感染症対策の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が続けて発出されたことに加えて、8月には記録的な大雨が長期間続いたことやオリンピック期間中による外出控えなどの影響を受け、来店客数の減少とスーツやワイシャツなどのビジネスウェアを中心としたクリーニングの入荷が大幅に減少いたしました。10月以降の業績は回復基調にありますが、上半期の減収をカバーするには至らず、売上高が大幅な減収となりました。営業面においては、来店客数の増加を目的に販促活動を計画的に実施しました。5月と10月に「スニーカークリーニング詰め放題サービス」、11月には洋服の詰め放題イベント「満服袋サービス」を実施しました。以上の結果、当第3四半期累計期間の業績は、売上高は3,725,221千円と前年同四半期と比べ301,798千円(7.5%)の減収となりました。利益につきましては、前事業年度から実施している工場と店舗の統廃合による事業効率化の効果もあり、営業損失は166,937千円と前年同四半期と比べ113,997千円(前年同四半期は営業損失280,934千円)の増益、経常損失は109,439千円と前年同四半期と比べ89,378千円(前年同四半期は経常損失198,818千円)の増益、四半期純損失は136,857千円と前年同四半期と比べ273,381千円(前年同四半期は四半期純損失410,238千円)の増益となりました。また、当社の属するホームクリーニング業界は、通常の場合、春の衣替えの時期に重衣料が洗濯物として出されるため春場に最需要期を迎えます。したがって、当社の売上高は、第1四半期に偏る傾向があり、四半期の業績に季節的変動があります。
(2)財政状態の分析(資産) 流動資産は、前事業年度末に比べて79,666千円増加し、894,687千円となりました。これは、未収還付法人税等が39,285千円減少したものの、売掛金が64,994千円、現金及び預金54,853千円増加したことなどによります。 固定資産は、前事業年度末に比べて116,780千円減少し、3,215,221千円となりました。これは、投資有価証券が96,375千円、差入保証金が21,887千円減少したことなどによります。 この結果、総資産は、前事業年度末に比べて37,113千円減少し、4,109,909千円となりました。 (負債) 流動負債は、前事業年度末に比べて35,240千円減少し、732,945千円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金が32,978千円増加したものの、短期借入金が130,000千円減少したことなどによります。 固定負債は、前事業年度末に比べて263,109千円増加し、1,044,717千円となりました。これは、長期借入金が117,189千円、長期未払金が131,035千円増加したことなどによります。 この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて227,869千円増加し、1,777,663千円となりました。 (純資産) 純資産合計は、前事業年度末に比べて264,982千円減少し、2,332,245千円となりました。これは、利益剰余金が168,424千円、その他有価証券評価差額金が96,544千円減少したことによります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動該当事項はありません。
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