【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の分析当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大の影響を受けて、経済活動は引き続き停滞し、極めて厳しい事業環境となりました。このような経営環境の中、当社は、春の衣更えの最需要期を迎えましたが、新型コロナウイルス感染症対策の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が続けて発出されたことに加えて、8月には記録的な大雨が長期間続いたことやオリンピック期間中による外出控えなどの影響を受け、来店客数の減少とスーツやワイシャツ等のビジネスウェアを中心としたクリーニングの入荷が大幅に減少したことにより、売上高が大幅な減収となりました。営業面においては、特別会員数や需要の増大を目的に販促活動を計画的に実施しました。5月には「スニーカークリーニング詰め放題サービス」を実施し、「スニーカークリーニング」の更なるPRと販売強化に努めました。以上の結果、当第2四半期累計期間の業績は、売上高は2,690,410千円と前年同四半期と比べ221,910千円(7.6%)の減収となりました。利益につきましては、前事業年度から実施している工場と店舗の統廃合による事業効率化の効果もあり、営業損失は4,285千円と前年同四半期と比べ42,519千円(前年同四半期は営業損失46,805千円)の増益、経常利益は31,494千円と前年同四半期と比べ22,574千円(253.1%)の増益、四半期純利益は12,872千円と前年同四半期と比べ8,433千円(190.0%)の増益となりました。また、当社の属するホームクリーニング業界は、通常の場合、春の衣替えの時期に重衣料が洗濯物として出されるため春場に最需要期を迎えます。したがって、当社の売上高は、第1四半期に偏る傾向があり、四半期の業績に季節的変動があります。
(2) 財政状態の分析(資産) 流動資産は、前事業年度末に比べて193,046千円増加し、1,008,067千円となりました。これは、未収還付法人税等が39,285千円減少したものの、現金及び預金が238,814千円増加したことなどによります。 固定資産は、前事業年度末に比べて68,231千円減少し、3,263,770千円となりました。これは、投資有価証券が53,717千円、差入保証金が14,635千円減少したことなどによります。 この結果、総資産は、前事業年度末に比べて124,815千円増加し、4,271,837千円となりました。 (負債) 流動負債は、前事業年度末に比べて61,332千円減少し、706,852千円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金が45,479千円増加したものの、短期借入金が130,000千円、未払金が13,672千円減少したことなどによります。 固定負債は、前事業年度末に比べて242,922千円増加し、1,024,531千円となりました。これは、長期借入金が157,299千円、長期未払金が70,922千円増加したことなどによります。 この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて181,590千円増加し、1,731,383千円となりました。 (純資産) 純資産合計は、前事業年度末に比べて56,774千円減少し、2,540,454千円となりました。これは、その他有価証券評価差額金が53,863千円減少したことによります。 (3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ268,814千円(65.8%)増加し、当第2四半期累計期間末には677,490千円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における営業活動の結果得られた資金は、217,974千円(前年同四半期累計期間比687.1%増)となりました。収入の主な内訳は、未払消費税等の増加額55,387千円、減価償却費54,816千円、法人税等の還付額39,285千円、税引前四半期純利益17,335千円などであり、支出の主な内訳は、売上債権の増加額13,160千円などであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における投資活動の結果得られた資金は、661千円(前年同四半期累計期間は9,610千円の支出)となりました。収入の主な内訳は、定期性預金の払戻による収入60,000千円、差入保証金の回収による収入22,370千円などであり、支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出44,065千円、定期性預金の預入による支出30,000千円などであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における財務活動の結果得られた資金は、50,178千円(前年同四半期累計期間比74.3%減)となりました。収入は、長期借入れによる収入300,000千円であり、支出の主な内訳は、短期借入金の純減少額130,000千円、長期借入金の返済による支出97,222千円、配当金の支払額15,831千円などであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
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