【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の分析当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行の影響により、2020年4月7日付で政府による緊急事態宣言が発出され、経済活動に大きな制約を受け、個人消費を中心に景気は急速に悪化しました。緊急事態宣言解除後は、経済活動が段階的に再開し、政府主導のGoToキャンペーン等の対策もあり景気に回復の兆しが見られたものの、感染症の再拡大から先行きは極めて不透明な状況となりました。当社におきましても、工場休業日の追加と全店舗の営業時間短縮や一部店舗の休業及び販促活動の自粛等の対策を行い、お客様並びに従業員の安全と健康を最優先に感染防止策を講じて営業を継続いたしました。このような経営環境の中、当社は、春の衣更えの最需要期に新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、その後のコロナ禍における在宅勤務の定着も含めて、来店客数の減少とスーツやワイシャツ等のビジネスウェアを中心としたクリーニングの入荷が大幅に減少し、売上高が大幅な減収となりました。営業面においては、「スニーカークリーニング」専用の水洗機・乾燥機を増設し、店舗では、スニーカー専用棚を順次設置する等、お客様に低価格できれいに仕上ることをPRし、販売強化に努めております。加えて、11月からは、宅配クリーニング「PORTERS(ポーターズ)」を広島市内エリアでスタートしました。一方で、事業の効率化のため6工場の閉鎖統合と不採算店の閉鎖を行いました。以上の結果、当第3四半期累計期間の業績は、売上高は4,027,020千円と前年同四半期と比べ1,284,984千円(24.2%)の減収となりました。利益につきましては、売上高の減少に伴い営業損失は280,934千円と前年同四半期と比べ546,427千円(前年同四半期は営業利益265,492千円)の減益、経常損失は198,818千円と前年同四半期と比べ537,994千円(前年同四半期は経常利益339,176千円)の減益、繰延税金資産の一部を取り崩し、法人税等調整額189,758千円を計上したことにより、四半期純損失は410,238千円と前年同四半期と比べ614,815千円(前年同四半期は四半期純利益204,577千円)の減益となりました。なお、当社の属するホームクリーニング業界は、通常の場合、春の衣替えの時期に重衣料が洗濯物として出されるため春場に最需要期を迎えます。したがって、当社の売上高は、第1四半期に偏る傾向があり、四半期の業績に季節的変動があります。
(2)財政状態の分析(資産)流動資産は、前事業年度末に比べて59,848千円減少し、1,017,051千円となりました。これは、売掛金が23,121千円増加したものの、現金及び預金が77,021千円減少したことなどによります。固定資産は、前事業年度末に比べて289,728千円減少し、3,546,728千円となりました。これは、繰延税金資産の取り崩しにより投資その他の資産が262,902千円、無形固定資産が19,384千円減少したことなどによります。この結果、総資産は、前事業年度末に比べて349,577千円減少し、4,563,779千円となりました。(負債)流動負債は、前事業年度末に比べて45,725千円減少し、699,157千円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金44,012千円が増加したものの、未払金が46,516千円減少したことなどによります。固定負債は、前事業年度末に比べて199,919千円増加し、785,044千円となりました。これは、長期借入金が143,811千円、長期未払金が64,289千円増加したことなどによります。この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて154,193千円増加し、1,484,201千円となりました。(純資産)純資産合計は、前事業年度末に比べて503,770千円減少し、3,079,577千円となりました。これは、利益剰余金が454,958千円、その他有価証券評価差額金48,812千円減少したことによります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動該当事項はありません。
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