【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴う行動制限の解除や入国制限の緩和など、徐々に従来の日常生活を取り戻しつつあり、経済活動の正常化が進んで国内景気は穏やかな回復基調となりました。一方、国際状勢の不安定化による資源価格高騰や円安による物価上昇、また気候変動による生活への影響など先行き不透明な状況は続いており、我が国の経済動向については注視を継続する必要があります。
このような環境の下、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,782,569千円(前年同期比5.5%増)となりました。ストレージ製品売上に関して、RAID製品は163,840千円(前年同期比22.5%増)と好調でしたが、NAS製品640,629千円(前年同期比18.2%減)とミラーカード287,926千円(前年同期比6.8%減)は前年実績に及ばず、ストレージ本体及び周辺機器を含む製品売上高は、1,173,531千円(前年同期比10.0%減)となりました。
商品売上においては、医療機器の新規取引により売上高が大きく伸張し、327,677千円(前年同期比127.3%増)となりました。またサービス売上は、保守契約の増加が貢献し281,360千円(前年同期比16.1%増)となりました。
以上の結果、損益面では、原材料価格の高騰に対する新販売価格の適用等により粗利益率は前年同期比0.4ポイント向上し、営業利益204,053千円(前年同期比0.0%増)、経常利益212,506千円(前年同期比3.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益158,686千円(前年同期比5.9%増)となりました。
品目別の売上高は、次のとおりであります。
期 別
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
前連結会計年度
自 2022年3月1日
至 2022年8月31日
自 2023年3月1日
至 2023年8月31日
自 2022年3月1日
至 2023年2月28日
品 目 別
金 額
前年同期比
金 額
前年同期比
金 額
前年同期比
千円
%
千円
%
千円
%
ストレージ本体
1,226,270
40.8
1,092,396
△10.9
2,526,151
23.2
周 辺 機 器
77,252
35.9
81,135
5.0
153,215
34.7
製 品 小 計
1,303,522
40.5
1,173,531
△10.0
2,679,367
23.8
商 品
144,129
5.6
327,677
127.3
472,452
37.1
サ ービ ス
242,306
9.5
281,360
16.1
505,573
12.9
合 計
1,689,958
31.5
1,782,569
5.5
3,657,392
23.7
(2)財政状態に関する説明
① 資産、負債及び純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較し1,042千円増加し3,988,123千円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して14,348千円減少し3,787,873千円となりました。これは主に、受取手形4,864千円、棚卸資産58,035千円、前払費用9,046千円等の増加に対し、現金及び預金48,578千円、売掛金41,221千円が減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して15,391千円増加し200,250千円となりました。これは主に、差入保証金19,746千円等の増加に対し、有形固定資産906千円、無形固定資産2,151千円が減少したこと等によるものであります。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して81,160千円減少し1,609,272千円となりました。これは主に、買掛金13,144千円、前受収益37,616千円等の増加に対し、1年内返済予定の長期借入金23,334千円、未払費用20,472千円、未払法人税等53,472千円、その他36,383千円等が減少したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して44千円増加し6,810千円となりました。これは、資産除去債務が44千円増加したことによるものであります。
純資産は、前連結会計年度末と比較して82,158千円増加し、2,372,041千円となりました。これは主に、利益剰余金82,016千円の増加等によるものであります。自己資本比率は59.5%となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ48,578千円減少し2,658,845千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は76,121千円(前年同期は151,547千円の収入)となりました。主な資金増加要因は、税金等調整前四半期純利益212,506千円、減価償却費8,387千円、売上債権の減少36,356千円、仕入債務の増加13,144千円、前受収益の増加37,616千円等であり、主な資金減少要因は、棚卸資産の増加58,454千円、その他の負債の減少55,674千円、法人税等の支払額103,357千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は24,657千円(前年同期は19,296千円の使用)となりました。これは、敷金及び保証金の差入による支出19,746千円、有形固定資産の取得による支出4,911千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は100,042千円(前年同期は89,886千円の使用)となりました。これは、長期借入金の返済による支出23,334千円、配当金の支払額76,708千円によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は28,728千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。