【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、エネルギー価格の高騰や円安の進行による原材料の価格上昇は続いているものの、国内企業の業績は回復傾向にあり、半導体不足による電子部品の調達も順次解消しております。こうした状況の中、国内IT関連投資に関しても、新規の設備投資は全体的に旺盛であり、市場が落ち着けば需要は回復するものと想定しております。
このような環境の下、当社では利益率の高いハードウエアに付加価値を付けたAI・ディープラーニング、監視カメラ向けストレージサーバやアプライアンス製品の販売に注力しており、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,421,638千円(前年同期比27.0%増)と大幅な増収となりました。製品売上に関しては、OEM製品(ミラーカード、小型NAS製品等)の出荷は、578,888千円(前年同期比19.2%増)と増加、主力のRAID及びNAS製品については、研究機関向け、学校関係向け大容量のCloudy関連が順調で1,155,564千円(前年同期比43.3%増)と大幅な増加となりました。
これらの結果、ストレージ本体及び周辺機器を含む製品売上高は1,832,686千円(前年同期比33.9%増)となりました。商品売上は、228,256千円(前年同期比10.2%増)となり、またサービス売上は、株式会社ITストレージサービスの取扱った他社製品の保守契約も加わり、360,694千円(前年同期比8.9%増)となりました。
以上の結果、損益面につきましては、売上高の増加により、粗利率の低下(前年同期比0.8ポイント減)を吸収し、営業利益269,711千円(前年同期比78.4%増)、経常利益273,692千円(前年同期比73.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益194,612千円(前年同期比87.7%増)とそれぞれ増益となりました。
なお、当社グループは「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第30号2021年3月26日)を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載しております。
品目別の売上高は、次のとおりであります。
期 別
前第3四半期連結累計期間
当第3四半期連結累計期間
前連結会計年度
自 2021年3月1日
至 2021年11月30日
自 2022年3月1日
至 2022年11月30日
自 2021年3月1日
至 2022年2月28日
品 目 別
金 額
前年同期比
金 額
前年同期比
金 額
前年同期比
千円
%
千円
%
千円
%
ストレージ本体
1,292,429
△19.6
1,734,452
34.2
2,050,437
△10.7
周 辺 機 器
76,156
△27.5
98,234
29.0
113,744
△25.6
製 品 小 計
1,368,585
△20.1
1,832,686
33.9
2,164,181
△11.6
商 品
207,045
44.2
228,256
10.2
344,562
26.5
サ ー ビ ス
331,135
11.2
360,694
8.9
447,915
8.6
合 計
1,906,766
△11.5
2,421,638
27.0
2,956,659
△5.7
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して112,106千円増加し3,491,411千円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して109,288千円増加し3,325,857千円となりました。これは主に、現金及び預金210,905千円、棚卸資産118,379千円の増加に対し、受取手形及び売掛金177,978千円、その他42,450千円の減少等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して2,817千円増加し165,554千円となりました。これは主に、工具、器具及び備品等の有形固定資産2,384千円、無形固定資産6,285千円等の増加に対し、繰延税金資産5,866千円の減少等によるものであります。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して19,638千円増加し1,308,498千円となりました。これは主に、買掛金
9,568千円、前受収益39,224千円、その他6,015千円の増加に対し、未払金4,418千円、未払費用19,382千円、未払法人税等11,219千円等の減少によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して34,935千円減少し18,383千円となりました。これは主に、長期借入金35,001千円の減少等によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末と比較し127,403千円増加し2,164,529千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益194,612千円の計上に対し、配当金の支払い67,088千円があったことによる利益剰余金127,524千円の増加等によるものであります。自己資本比率は62.0%となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありませ ん。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は58,479千円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。