【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における国内外の経済状況は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和により経済社会活動の正常化が進む中、世界的な金融引締めの継続や、物価の上昇、供給面での制約懸念など、景気の先行きは不透明な状況が続いております。
このような経済状況のもと、当社グループの主要取引先である自動車分野につきましては、世界的な半導体不足や、中国での新型コロナウイルス感染症の影響等による取引先の生産調整の影響もあり、受注は減少しました。産業機器分野につきましては、工作機械関連のEMSなどの受注が堅調に推移しました。民生分野につきましては、海外でのEMSの受注などが堅調に推移しました。アミューズメント分野につきましては、遊技機関連の受注が堅調に推移しました。また、新規顧客の開拓や、継続的なコスト抑制と効率化に努めてまいりました。その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高337億38百万円(前年同四半期比4.8%増)、営業利益は22億23百万円(前年同四半期比43.9%増)、経常利益は21億72百万円(前年同四半期比35.5%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億6百万円(前年同四半期比32.1%増)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
①国内事業部門
産業機器分野、アミューズメント分野での堅調な受注や、各分野での販売製品の確保による売上・利益の維持、向上に努めたものの、自動車分野での、半導体不足による取引先の生産調整等の影響もあり、連結売上高は214億81百万円(前年同四半期比2.0%減)となりました。セグメント利益は18億17百万円(前年同四半期比38.4%増)となりました。
②海外事業部門
中国の新型コロナウイルス感染症の再拡大による取引先の生産調整の影響などがあったものの、民生分野でのEMSの受注増加などにより、連結売上高は122億56百万円(前年同四半期比19.1%増)となりました。セグメント利益は8億15百万円(前年同四半期比41.8%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における財政状態は、前連結会計年度末と比較して現金及び預金が10億99百万円増加、電子記録債権が5億54百万円減少、棚卸資産が7億3百万円増加する一方、支払手形及び買掛金が1億68百万円減少、電子記録債務が1億23百万円減少、短期借入金が2億50百万円減少、利益剰余金が10億69百万円増加しました。
その結果、当第3四半期連結会計期間末の総資産は207億61百万円となり、前連結会計年度末と比較して5億51百万円増加しました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した、「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。今後とも国内外の情勢変化による影響や、資源価格の推移、新型コロナウイルス感染症の影響に注視し、引き続き財政状態の健全性を維持してまいります。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動はありません。なお、研究開発活動に重要な変更はありません。