【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、依然として新型コロナウイルス感染症の感染拡大と反比例する形で人流が増減を繰り返しており、ウクライナ情勢や急激な円安進行といったわが国の経済活動に大きな影響を与える事象が長期化しており、引き続き先行き不透明な状況であります。
外食産業におきましては、第7波による感染拡大が9月に収束し人流が回復しつつあった一方で、11月中旬頃より第8波による感染拡大で再び人流が減少しており、依然として外食産業全体の客足は19年対比で回復にまで至っておりません。また、人手不足による時給引き上げや採用教育コストの増加、燃料価格高騰・円安進行による原材料費の高騰など、依然として極めて厳しい経営環境が続いております。このような環境の下、当社におきましては、全業態における段階的な値上げ施策・食材ロス低減の取り組みやモデルシフトの見直し等の業務改善活動の推進・店舗QSC向上の取り組み強化により、トップラインの底上げと主要コストのコントロールを徹底してまいりました。主力事業である鶏料理居酒屋「てけてけ」においては、引き続き感染拡大による人流減少の影響は受けているものの、比較的影響の少なかった10月においては19年対比の既存店売上高で81%まで回復いたしました。また、単一業態「やるじゃない!」「なんしようと?」をそれぞれ「てけてけ」へと業態転換し、若い世代の飲み需要にフォーカスしたスピンオフ業態「やっちゃえ!てけてけ」の開発・試験導入を行うなど、回復しつつある居酒屋事業へリソースを集中させております。ハンバーガーカフェ「the 3rd Burger」においては、創業10周年に向けた「10周年記念企画」などの販促施策や、新たな市場を開拓するための「サード飯」に代表される商品開発により、当第3四半期のいずれの月も既存店前年比で115%を超えております。店舗におきましては、従業員の健康状態のチェック、手洗い・アルコール消毒の徹底、マスク着用の推奨、パーテーションの設置など、お客様がご安心してお食事を楽しめるよう、衛生管理の徹底に努めてまいります。当第3四半期累計期間は新規出店はなく、契約期間の満了等により5店舗(てけてけ3店舗、the 3rd Burger2店舗)が退店となり、当第3四半期会計期間末日における店舗数は94店舗(前年同期比2店舗減)となりました。以上の結果、当第3四半期累計期間は、売上高を着実に積み上げ綿密なコストコントロールを実施したものの依然として感染拡大の影響を受け固定費を回収するまでには至らず、売上高は3,912,333千円(前年同期比117.3%増)となり、売上総利益は2,866,110千円(前年同期比120.9%増)、営業損益は901,635千円の損失(前年同期は営業損失1,345,825千円)、経常損益は697,796千円の損失(同経常利益231,379千円)、四半期純損益は671,415千円の損失(同四半期純利益44,830千円)となりました。なお、当社は単一の報告セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)財政状態の分析当第3四半期会計期間末の総資産は4,852,543千円となり、前事業年度末と比較して911,681千円の減少となりました。これは主に現金及び預金が545,351千円、未収入金が187,398千円、有形固定資産が224,817千円減少したこと等によるものであります。当第3四半期会計期間末の負債は4,997,049千円となり、前事業年度末と比較して390,807千円の減少となりました。これは主にその他の流動負債が178,385千円増加した一方で、未払金が106,652千円、長期借入金が463,410千円減少したこと等によるものであります。当第3四半期会計期間末の純資産は△144,506千円となり、前事業年度末と比較して520,873千円の減少となりました。これは主に新株予約権の行使により資本金及び資本準備金がそれぞれ72,453千円増加した一方で、利益剰余金が671,415千円減少したこと等によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動該当事項はありません。
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