【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類に移行されたことにより外食・旅行などの行動制限の緩和が顕著に現れ、経済社会活動の正常化が進み、緩やかに回復しております。しかしながら、世界的な資源価格の高騰や為替の大きな変動、価格転嫁による物価の高騰により景気の動向は依然として先行き不透明な状況にあります。
このような状況の下、当社グループはローリング方式による新たな中期経営計画である「IK WAY to 2026」を策定し、Ⅴ字回復を目指した営業力及び商品力の強化に注力するとともに、TVショッピングでは放映枠を絞り込み収益重視の放映を行ってまいりました。
また、戦略商品と位置付けて韓国コスメの拡販強化に努めてまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高3,153百万円(前年同四半期比4.9%減)、営業損失15百万円(前年同四半期は93百万円の営業損失)、経常損失14百万円(前年同四半期は104百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失44百万円(前年同四半期は83百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
各セグメントの業績は次のとおりです。
<ダイレクトマーケティング事業>
売上高は、TVショッピングにおいて収益性に重点を置き、放映枠を絞り込むことで媒体効率の改善を図ることに注力いたしました。化粧品のリアル店舗では新たな新設店舗はなく、「SKINFOOD」の不採算店舗2店を閉店したこと等から、売上高は767百万円(前年同四半期比18.5%減)となり、営業利益は0百万円(前年同四半期は68百万円の営業損失)となりました。
<セールスマーケティング事業>
売上高は、店舗ルートにおいて韓国コスメの売上増加により同ルートでの売上高が前年同四半期比60.2%増収したことから、生協ルート及び通販ルートでの減収を補い、微増の2,269百万円(前年同四半期比0.6%増)となり、営業利益は143百万円となりました。
なお、2022年12月1日付で持株会社体制へ移行したことに伴い、全社費用の区分把握が可能になり、報告セグメントの利益又は損失の測定方法を変更しております。このためセグメント別営業損益の対前期比は記載しておりません。
<ITソリューション事業>
売上高は、主力商品のチャットシステム「M-Talk」が堅調に推移しているものの、売上高は114百万円(前年同四半期比1.4%減)となり、営業損失は10百万円(前年同四半期は5百万円の営業損失)となりました。
②財政状態の状況
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ613百万円減少しました。
主な流動資産の変動は、「現金及び預金」が347百万円、「受取手形及び売掛金」が98百万円、「商品及び製品」が213百万円減少したことによります。
当第1四半期連結会計期間末の固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ26百万円増加しました。
主な固定資産の変動は、「無形固定資産」が33百万円増加したことによります。
この結果、当第1四半期連結会計期間末の総資産は6,202百万円となり、前連結会計年度末に比べ586百万円減少しました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末の流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ481百万円減少しました。
主な流動負債の変動は、「短期借入金」が150百万円、「未払金」が250百万円、「未払法人税等」が27百万円、それぞれ減少したことによります。
当第1四半期連結会計期間末の固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ62百万円減少しました。
主な固定負債の変動は、「長期借入金」が60百万円減少したことによります。
この結果、当第1四半期連結会計期間末の負債は4,274百万円となり、前連結会計年度末に比べ544百万円減少しました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ42百万円減少しました。
主な純資産の変動は、「利益剰余金」が44百万円減少したことによります。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、2023年7月13日に公表いたしましたローリング方式による中期経営計画
「IK Way to 2026」に記載している経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変
更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。