【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が残るものの行動制限等の緩和により社会経済活動の正常化と新たな生活様式の定着化が進む一方、資源価格の高騰等により、光熱費の上昇や幅広い商品価格の上昇など、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような状況の下、当社グループは2022年12月より持株会社体制へ移行し、商号を「株式会社IKホールディングス」に変更いたしました。これにより、事業ポートフォリオマネジメントの強化、人材育成の強化、迅速な意志決定等を行うことで、企業価値の向上を実現してまいります。
売上面では、収益基盤であります生協ルートでの営業ツールとなる企画提案書の見直しを行い、企画力及び訴求力の向上に努めてまいりました。また、自社のTVショッピング「プライムダイレクト」においては、媒体効率を意識した放映に徹してまいりました。
商品面では、引続きTVショッピングでの拡販を期すべく商品開発とテストマーケティングを行うほか、韓国コス
メブランドをバラエティストア及びドラッグストアで拡販すべく営業活動に注力してまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高10,753百万円(前年同四半期比11.8%減)、営業損失135百万円(前年同四半期は289百万円の営業損失)、経常損失119百万円(前年同四半期は262百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失252百万円(前年同四半期は629百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
各セグメントの経営成績は次のとおりです。
<ダイレクトマーケティング事業>
売上高は、引続き媒体効率を鑑みながら、「EcoCa(ショッピングカート)」、「スピードヒート(温熱ベスト)」、「クリアレル(布団クリーナー)」、「あとりえ岡田(シューズ)」等の安定した売上が確保できる商品の放映に絞り込みました。SHOPにおいては、化粧品のリアル店舗である「SKINFOOD」は直営店の不採算店7店舗及びフランチャイズ3店舗を閉鎖したことから、当第3四半期連結累計期間の店舗数は直営店舗8店舗のみとなりました。また、韓国コスメブランド店舗「hince」は1店舗、「OLIVE YOUNG」は2店舗、複数の韓国コスメを取り扱う「CHANCE UPON」は1店舗となっております。これらにより、売上高は3,069百万円(前年同四半期比19.0%減)となり、営業損失は194百万円(前年同四半期は600百万円の営業損失)となりました。
<セールスマーケティング事業>
売上高は、通販ルートのTVショッピング通販等への売上が寄与し前年同四半期並みの売上となりました。主力である生協ルートの食品類についても前年同四半期比で微増となりましたものの、雑貨類が低調でありましたことから、同ルート全体では12.3%の減収となりました。店舗ルートは新たな韓国コスメブランドのma:nyoの展開がスタート、同ルートでの売上を牽引しておりますが前年同四半期比では6.2%の減収となりました。また、海外ルートは営業活動を縮小していることから大きく減収しました。
これらにより、売上高は7,293百万円(前年同四半期比9.7%減)となり、営業利益は196百万円(前年同四半期比31.4%減)となりました。
<ITソリューション事業>
売上高は、主力商品となりましたチャットシステム「M-Talk」が堅調に推移しておりますことから389百万円(前年同四半期比20.1%増)となり、営業損失は8百万円(前年同四半期は12百万円の営業利益)となりました。
②財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ858百万円減少しました。
主な流動資産の変動は、「現金及び預金」が205百万円、「受取手形及び売掛金」が530百万円減少したことによります。
当第3四半期連結会計期間末の固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ39百万円増加しました。
主な固定資産の変動は、「有形固定資産」が21百万円、「無形固定資産」が69百万円増加したことと、「投資その他の資産」が51百万円減少したことによります。この結果、当第3四半期連結会計期間末の総資産は6,559百万円となり、前連結会計年度末に比べ819百万円減少しました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末の流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ337百万円減少しました。
主な流動負債の変動は、「短期借入金」が200百万円増加したことと、「買掛金」が144百万円、「未払金」が250百万円、「未払法人税等」が97百万円減少したことによります。
当第3四半期連結会計期間末の固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ158百万円減少しました。
主な固定負債の変動は、「長期借入金」が168百万円減少したことによります。この結果、当第3四半期連結会計期間末の負債は4,377百万円となり、前連結会計年度末に比べ496百万円減少しました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産につきましては、2,181百万円となり、前連結会計年度末に比べ322百万円減少しました。
主な純資産の変動は、「利益剰余金」が344百万円減少したことによります。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、2021年7月13日に公表いたしました中期経営計画「IK WAY to 2024」に
記載している経営方針・経営戦略に重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変
更はありません。
(4)研究開発活動
特記すべき事項はありません。