【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する各種規制等が緩和され、徐々に社会経済活動の正常化に向けた動きが進む一方で、新たな変異株の出現による感染者数の急増懸念に加え、ウクライナ情勢の長期化、資源価格の高騰及び円安の進行等により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような状況の下、当社グループは当事業年度を2年目とする中期経営計画「IK Way to 2024」を進めており、企業価値向上を成し遂げるため経営理念であります「ファンつくり」に取り組んでおります。
売上面では、得意先営業においては商品開発担当者との同行営業を行い、豊富な商品情報量のもと的確な情報提供を行うことで企画決定を高めることに注力するとともに、TVショッピング会社への提案営業を強化いたしました。また、自社のTVショッピング「プライムダイレクト」においては、媒体効率を意識した放映に徹してまいりました。
商品面では、多販路にて展開が可能でリピート購入が見込める消耗品及び日用品の商品開発に注力いたしました。また、自社TVショッピングでの拡販を期すべく商品開発とテストマーケティングを行うほか、韓国コスメブランドの充実と品ぞろえを強化するなど化粧品の拡販に注力してまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高7,239百万円(前年同四半期比11.3%減)、営業損失
101百万円(前年同四半期は315百万円の営業損失)、経常損失82百万円(前年同四半期は297百万円の経常損
失)、親会社株主に帰属する四半期純損失186百万円(前年同四半期は598百万円の親会社株主に帰属する四半期純
損失)となりました。
各セグメントの経営成績は次のとおりです。
<ダイレクトマーケティング事業>
TVショッピングにおいては、媒体効率の改善を図るため、「EcoCa(エコカ)」、「コアラウンジ ウルトラ」、「オルビトレック」、「あとりえ岡田」等の安定した売上が確保できる商品の放映に絞り込みました。SHOPにおいては、化粧品のリアル店舗である「SKINFOOD」は直営店の不採算店4店舗及びフランチャイズ3店舗を閉鎖したことから、当第2四半期連結累計期間の店舗数は直営店舗11店舗のみとなりました。また、当第2四半期連結累計期間において、韓国コスメブランド店舗「hince」と複数の韓国コスメを取り扱う「CHANCE UPON」をそれぞれ1店舗出店いたしましたことから、店舗の総数は「OLIVE YOUNG」2店舗と合わせて、15店舗となりました。これらにより、売上高は2,126百万円(前年同四半期比23.6%減)となり、営業損失は124百万円(前年同四半期は449百万円の営業損失)となりました。
<セールスマーケティング事業>
売上高は、通販ルートにおいてTVショッピング通販等への営業活動を強化いたしましたことから、前年同四半期と比較し7.4%増収したものの、主力の生協ルートにおいては、食品類は堅調であったものの雑貨類が19.8%減少したことから当ルートでは10.8%減収いたしました。店舗ルートは新たな韓国コスメブランドのma:nyoの展開がスタートし、ほぼ前年実績となりました。これらにより売上高は4,847百万円(前年同四半期比6.3%減)となり、営業利益は21百万円(前年同四半期比82.3%減)となりました。
<ITソリューション事業>
売上高は、主力商品のチャットシステム「M-Talk」が引き続き堅調に推移していること等から、売上高は264百万円(前年同四半期比28.6%増)となり、営業損失は1百万円(前年同四半期は8百万円の営業利益)となりました。
②財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ301百万円減少しました。
主な流動資産の変動は、「現金及び預金」が149百万円、「受取手形及び売掛金」が78百万円、「その他」が85百万円、それぞれ減少したことによります。
当第2四半期連結会計期間末の固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ19百万円増加しました。
主な固定資産の変動は、「無形固定資産」が63百万円増加したことと、「投資その他の資産」が46百万円減少したことによります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の総資産は7,097百万円となり、前連結会計年度末に比べ281百万円減少しました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ190百万円増加しました。
主な流動負債の変動は、「短期借入金」が400百万円増加したことと、「1年内返済予定の長期借入金」が50百万円、「未払金」が90百万円、「未払法人税等」が74百万円、それぞれ減少したことによります。
当第2四半期連結会計期間末の固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ206百万円減少しました。
主な固定負債の変動は、「長期借入金」が210百万円減少したことによります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の負債は4,858百万円となり、前連結会計年度末に比べ15百万円減少しました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産につきましては2,239百万円となり、前連結会計年度末に比べ265百万円減少しました。主な純資産の変動は、「利益剰余金」が278百万円減少したことによります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は926百万円となり、前連結会
計年度末より149百万円減少しました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動における資金の増加は、20百万円(前年同四半期は708百万円の減少)となりました。
主な資金の増加要因は、未収消費税等の減少121百万円、減損損失93百万円であります。
また主な資金の減少要因は、税金等調整前四半期純損失146百万円、法人税の支払額108百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動における資金の減少は、214百万円(前年同四半期は205百万円の減少)となりました。
主な資金の増加要因は、貸付金の回収による収入10百万円、差入保証金の回収による収入12百万円であります。
また主な資金の減少要因は、有形固定資産の取得による支出89百万円、無形固定資産の取得による支出92百万円事業譲受による支出89百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動における資金の増加は、47百万円(前年同四半期は925百万円の増加)となりました。
主な資金の増加要因は、短期借入金の純増額400百万円、長期借入れによる収入100百万円であります。
また主な資金の減少要因は、長期借入金の返済による支出361百万円、配当金の支払額90百万円であります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、2021年7月13日に公表いたしました中期経営計画「IK Way to 2024」に
記載している経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変
更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。