【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く外食産業は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による行動制限や入国制限が緩和され、感染症法上の分類が5類に移行したことで、経済社会活動の正常化が一段と加速し、景気回復への動きが強まりました。一方で、ロシアのウクライナ侵攻によるサプライチェーンの混乱や円安の影響による原材料価格やエネルギーコストの上昇、人材採用難による働き手不足の深刻化、消費者行動・価値観の変化等、極めて先行き不透明な事業環境が続いております。
このような状況のもと、当社グループは、中期経営計画「VALUES 2025」に掲げる『“くつろぎ”で、人と地域と社会をつなぐ』をスローガンに、既存モデルの拡充、新しい共創価値の追求、財務価値の維持拡大に取り組んでまいりました。
店舗においては、竹下製菓株式会社様の人気アイスバー「ブラックモンブラン」とコラボした「シロノワール ブラックモンブラン」を季節限定で発売したほか、7月からコメダグループ1,000店舗達成を記念した「1000キューキャンペーン」として、第1弾「くつろぎ4youクーポン」、第2弾「ミニシロノワール半額」及び第3弾「KOMECAでもらえる!当たる!」の各企画を実施したことにより、多くのお客様にご来店いただきました。また、従来のコーヒーチケットをリニューアルし、1冊で1杯分お得な9枚綴りとお求めやすい価格の5枚綴りの2種類を選択していただけるようにしたことで、より多くの常連のお客様獲得につながりました。
これらの取り組み及び昨年9月に実施したFC加盟店に対する卸売価格の値上げ等の効果により、当第2四半期連結累計期間におけるFC加盟店向け卸売の既存店売上高前年比は115.6%、全店売上高前年比は119.9%となりました。
また、コメダ珈琲店について、東日本、西日本及び海外を中心に新規に17店舗を出店した結果、当第2四半期連結会計期間末の店舗数は1,003店舗となりました。
区分
エリア
前連結会計年度末
新規出店
閉店
当第2四半期連結会計期間末
コメダ珈琲店
東日本
308(21)
7(-)
-(-)
315(17)
中京
304(3)
1(-)
1(-)
304(4)
西日本
319(10)
6(-)
-(-)
325(9)
海外
37(13)
3(1)
-(-)
40(14)
おかげ庵
全国
13(7)
-(-)
-(-)
13(6)
BAKERY ADEMOK
KOMEDA is □
大餡吉日
La Vinotheque
全国
6(6)
-(-)
-(-)
6(6)
合計
987(60)
17(1)
1(-)
1,003(56)
(注)1.( )内の数字は直営店舗数であり、内数で記載しております。
2.東日本エリアにおいて直営店4店舗、中京エリアにおいて直営店1店舗、西日本エリアにおいて直営店1店舗をFC化し、中京エリアにおいてFC店1店舗を直営化しております。
以上の取り組みの結果、売上収益は21,284百万円(前年同期比17.5%増)となりました。また、営業利益は4,322百万円(前年同期比15.1%増)、税引前四半期利益は4,288百万円(前年同期比12.6%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は2,918百万円(前年同期比12.9%増)となりました。
また、当社グループは、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献するため、優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を「品質とお客様」、「人と働きがい」、「環境」の3つのテーマに分類し、この分類ごとに当社グループが経済価値の向上と社会課題の解決に貢献すべく、当第2四半期連結累計期間において実施した主な取り組み(太字は2023年6月から8月までの新たな取り組み)は次のとおりです。
品質とお客様に関するテーマ
商品・サービスの
安全・安心の追求
製造工場における安全と品質の向上を目的に定期的なKYT(危険予知訓練)活動を実施
食物アレルギーによる健康被害防止のため、ホームページの特定原材料検索機能を強化
九州コーヒー工場を福岡県宗像市に建設し、九州及び山口県の一部店舗に製品供給を開始
多様な消費者
ニーズへの対応
定番のデザートドリンク「ジェリコ」シリーズの季節限定フレーバーとして「ジェリコ 加賀棒ほうじ茶」と「ジェリコ クリームブリュレ」を発売
夏の定番である「かき氷」に2つのフレーバー「マンゴー&ジャスミンティー」と「クラフトコーラ」を加えて発売
自家製小倉あんと高知県産柚子ソースを使用した「小倉ノワール ゆずなごみ」と「小倉ネージュ ゆずなごみ」を発売
竹下製菓株式会社様のアイスバー「ブラックモンブラン」とのコラボ商品「シロノワール ブラックモンブラン」「クロネージュ ブラックモンブラン」を発売
練乳たっぷりのシロノワール「ミルクノワール」とクロネージュ「ミルクロネージュ」を発売
コメダ珈琲店初のてりやき味のバーガー「弥生バーガー」を発売
毎年恒例のカリー祭りを開催し、新宿中村屋様と共同開発したカリーソースを使用した「チキンカツカリーパン」を含む3商品を発売
人気キャラクター「ちいかわ」オリジナル豆菓子第2弾を販売
株式会社グレープストーン様と「コメダ珈琲店の小倉トーストサブレ」をJR名古屋駅等で販売
森永製菓株式会社様と「いちごオーレフロート」「シロノワールクリームサンドクッキー」「チョコボール<シロノワール味>」「小枝<クロネージュ味>」「小枝<クロネージュ味>ティータイムパック」「珈琲キャラメル<コメダ珈琲店>」を販売
株式会社BANDAI SPIRITS様と「一番くじ 珈琲所コメダ珈琲店」を販売
株式会社リーメント様とコメダ珈琲店の世界観をおうちで楽しめる「ぷちサンプル 珈琲所コメダ珈琲店」を販売
コメダグループ1,000店舗達成を記念した「1000キューキャンペーン」第1弾から第3弾を実施
コーヒーチケットをリニューアルし、1冊で1杯分お得な9枚綴りとお求めやすい価格の5枚綴りの2種類を販売
公式モバイルアプリをリニューアルし、プリペイドカードKOMECAとの連携によりプラスチックカードを持たずにアプリだけで決済ができる機能をリリースするなどお客様の利便性を向上
コーヒー、紅茶、コーラ、ココアなどのカフェイン含有量(参考値)情報をホームページ上で開示
心と体の健康への
貢献
医療現場でコメダの「とろみコーヒー」を普及させるため、第31回日本意識障害学会において講演を実施
コミュニティへの参画と投資
地域の学生の方々等をお招きして製造工場での職場体験を実施
店内にて子供たちが学びを育むことが出来る「寺子屋こめだ」を横浜江田店、浮間公園店、駒沢公園店で毎週実施
店舗のない場所にもコメダのくつろぎをお届けする、コメダキッチンカーが各地へ出動
店舗でのワークショップや駐車場でのマルシェなどのイベント開催や地域の催しに参加するなど、お客様がコメダ珈琲店を介して集い、つながりを持つことができる地域貢献活動を推進
コメダが支援を続ける名城大学女子駅伝部の夏合宿にコメダの食事メニューを提供
持続可能な消費に関する教育と啓発
コメダ珈琲店で提供しているコーヒーに関連するサステナブルな取り組みへの理解を深めていただくため、愛知県内の小学校などで出前授業を開催
人と働きがいに関するテーマ
人材の確保と成長を支える環境整備
本部従業員の現場感の維持向上のため、役員に加えて部長職以上の従業員に対しても店舗入店を開始
次世代人材育成を目的とする階層別研修を導入
良好な雇用関係と適正な労働条件
主体性を発揮しウェルビーイング・帰属意識・貢献意欲の向上を図るためのエンゲージメント調査を実施
FC加盟店様における働きがい向上を目的として、従業員満足度調査の対象店舗を昨年度から拡大
多様な人財の
活性化
ミャンマー人財の職場でのコミュニケーションを円滑化し、やりがいをもって働くことが出来る環境を整備するため、日本語学習の機会提供と日本語能力試験(JLPT)の受験を促進
差別とハラス
メントの撲滅
働きがいのある職場環境整備のため、ハラスメント防止研修を実施
環境に関するテーマ
廃棄物削減と資材
循環の推進
パンの留め具(クロージャー)の廃止等によるプラスチック包装資材の削減を推進
フードロス削減と地域へのつながり強化の取り組みとして、子ども食堂やフードバンクへ食材を寄贈
古材・廃材・端材の活用の一環として、枚方市駅前店の内装に改装前店舗の古梁を使用
気候変動への対応
店舗への配送時に用いる冷凍保持用のドライアイスを、繰り返し使用できる蓄冷材へ順次切替
TCFD提言のフレームワークに基づき、2023年2月期のCO2排出量や、将来の気候変動がコメダの事業に与える影響に関する情報をホームページで開示
千葉工場及び関東コーヒー工場に太陽光発電パネルを設置
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における資産、負債及び資本の状況は次のとおりです。
流動資産は、現金及び現金同等物の減少等により前連結会計年度末に比べ273百万円減少し、16,211百万円となりました。非流動資産は、有形固定資産の減少等により前連結会計年度末に比べ1,015百万円減少し、82,546百万円となりました。その結果、資産は、前連結会計年度末に比べ1,288百万円減少し、98,757百万円となりました。
また、流動負債は、営業債務の増加等により前連結会計年度末に比べ107百万円増加し、12,235百万円となりました。非流動負債は、リース負債の減少等により前連結会計年度末に比べ1,998百万円減少し、45,300百万円となりました。その結果、負債は、前連結会計年度末と比べ1,891百万円減少し、57,535百万円となりました。
資本は、前連結会計年度末に比べ603百万円増加し、41,222百万円となりました。これは主に、四半期利益を2,920百万円計上した一方で、剰余金の配当1,200百万円を実施したこと、自己株式1,000百万円を取得したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ637百万円減少し、6,044百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による収入は5,813百万円(前年同期比1,202百万円増)となりました。これは主に税引前四半期利益4,288百万円(前年同期比481百万円増)を計上したこと、営業債権及びその他の債権の減少額625百万円(前年同期比780百万円増)、法人所得税等の支払額1,143百万円(前年同期比272百万円減)によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による支出は1,294百万円(前年同期比740百万円減)となりました。これは主に定期預金の純増額の減少800百万円(前年同期比700百万円減)によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による支出は5,162百万円(前年同期比928百万円増)となりました。これは主に借入金の返済による支出978百万円(前年同期比174百万円減)及びリース負債の返済による支出1,835百万円(前年同期比47百万円増)、自己株式の取得による支出1,000百万円(前年同期比900百万円増)、親会社の所有者への配当金の支払額1,199百万円(前年同期比1百万円増)によるものです。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等
当社グループは、2026年2月期を最終年度とする中期経営計画「VALUES 2025」で掲げる「“くつろぎ”で人と地域と社会をつなぐ」をスローガンとして、お客様を含む全てのステークホルダーの皆さまの多様化する価値観(VALUES)に沿った提供価値の共創を行ってまいります。また、中期経営計画における重点施策の1つとして、2026年2月末までの目標店舗数を1,200店舗とするほか、2021年2月期を起点として基本的1株当たり利益(EPS)の年平均成長率を13%以上、最終年度においては投下資本利益率(ROIC)を11.5%以上、自己資本比率を40%以上、株主還元として総還元性向を中期経営計画期間累計で50%以上とする目標と合わせて事業を行ってまいります。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
該当事項はありません。
