【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済状況は、一部に弱さがみられるものの緩やかに持ち直している一方で、世界的な金融引き締め、電力等エネルギー価格および原材料価格の高騰が続くと共に、金融資本市場の変動の影響が懸念され、依然として先行きの不透明さを抱えての推移となりました。当社グループを取り巻く事業環境は、原材料費等の高騰により厳しい環境が続く一方で、施設・設備の老朽化の進行、人口減少、自然災害の増大などの社会問題を多数抱えております。このような状況のもとで当社グループは、持続的な成長をめざすために、「新たな成長への飛躍」をスローガンとした中期3ヵ年経営計画(令和3年度~令和5年度)を策定し、これまで培ってきた技術・製品・提案力を基に、再エネ・省エネ技術の展開を図るとともに顧客ニーズを捉えた技術開発、更新提案により、グループ一丸となった収益基盤および経営基盤の強化を図っております。その結果、当第3四半期連結累計期間における業績は、受注高は33,920百万円(前年同期比35.2%増)、売上高は21,496百万円(前年同期比3.3%増)となりました。損益につきましては、原材料費等が高騰する中、原価低減に努め、経常利益は2,173百万円(前年同期比10.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,786百万円(前年同期比8.4%増)となりました。
各セグメントの業績は、次のとおりであります。①環境事業環境事業につきましては、受注高は13,569百万円(前年同期比78.9%増)、売上高は6,994百万円(前年同期比6.6%増)、セグメント損失は49百万円(前年同期2百万円の損失)となりました。②バルブ事業バルブ事業につきましては、受注高は9,847百万円(前年同期比16.8%増)、売上高は8,246百万円(前年同期比7.3%増)、セグメント利益は1,135百万円(前年同期比5.5%増)となりました。③メンテナンス事業メンテナンス事業につきましては、受注高は10,503百万円(前年同期比15.7%増)、売上高は6,256百万円(前年同期比4.7%減)、セグメント利益1,036百万円(前年同期比21.7%減)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は38,344百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,718百万円増加しました。主な変動項目としましては、受取手形、売掛金及び契約資産が4,644百万円、仕掛品が1,432百万円増加しており、現金及び預金が3,917百万円減少しております。負債合計は14,716百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,066百万円増加しました。主な変動項目としましては、支払手形及び買掛金が791百万円、短期借入金が800百万円増加し、未払賞与が833百万円減少しております。純資産合計は23,628百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,651百万円増加しました。主な変動項目としましては、利益剰余金が1,340百万円増加しております。
(2)経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、当社グループで定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更又は新たに発生した事項はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、319百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。