【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が続くなか、行動制限の緩和等により社会経済活動の回復に向けた動きが見受けられたものの、ウクライナ情勢に起因するエネルギー、原材料価格の上昇の継続、円安に伴う物価上昇の更なる高まりにより、厳しい状況が続き先行き不透明な状況となっております。 当社が属する建設業界におきましては、施工を行う技術者不足が解消されていないことに加え、資材価格や労務費等の建設コストの高騰が工事収益を圧迫する等、引き続き厳しい状況が続いております。このような状況の中、当社は、引き続き感染予防に組織的に取り組みつつ、既存店におけるパートナー(工務店等)との関係強化に取り組み、受注拡大を図って参りました。また、原価低減と経費削減、工事採算性を重視した受注方針の徹底、施工管理と品質・技術の向上に努めるとともに、業容拡大や収益力の向上等も図って参りました。これらにより、当第2四半期累計期間における売上高は、1,775,763千円(前年同期比5.6%増)となりました。営業利益は、売上高の増加に伴う売上総利益の増加により141,542千円(前年同期比18.8%増)となりました。経常利益は、158,538千円(前年同期比18.7%増)、四半期純利益は、107,030千円(前年同期比19.8%増)となりました。
セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。(ホームメイキャップ事業)ホームメイキャップ事業におきましては、工事の一時中断や工事の延期、受注の遅れや着工の後ろ倒し等の影響を受け、売上高は1,618,431千円(前年同期比1.6%減)となり、セグメント利益は228,194千円(前年同期比5.9%増)となりました。(建築工事業)建築工事業におきましては、新築工事・改修工事等が増加したため、売上高は153,883千円(前年同期比331.8%増)となり、セグメント利益は17,742千円(前年同期は5,049千円のセグメント損失)となりました。(その他)不動産売買取引を行う不動産事業とFC加盟店に対するコーティング材等の販売に関する事業等で構成されるその他の事業におきましては、材料販売等の増加により、売上高は3,448千円(前年同期比145.6%増)となり、セグメント利益は1,255千円(前年同期比88.6%増)となりました。
財政状態は、次のとおりであります。当第2四半期会計期間末における資産の部は、前事業年度末に比べ11,449千円減少し、3,829,899千円となりました。これは主に、現金及び預金の227,229千円の減少、未成工事支出金の33,631千円の減少、仕掛販売用不動産の127,581千円の増加、電子記録債権の50,025千円の増加等によるものであります。負債の部は、前事業年度末に比べ45,159千円減少し、813,056千円となりました。これは主に、支払手形の114,018千円の減少、未払法人税等の26,255千円の減少、工事未払金の70,582千円の増加等によるものであります。純資産の部は、前事業年度末に比べ33,710千円増加し、3,016,842千円となりました。これは主に、利益剰余金の68,870千円の増加、自己株式の取得による36,634千円の減少等によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前年同四半期会計期間末に比べ188,171千円増加し、1,256,582千円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、使用した資金は136,035千円(前年同期に使用した資金は246,278千円)となりました。これは主に、税引前四半期純利益に加え、売上債権の増加額129,922千円、棚卸資産の増加額93,537千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、使用した資金は15,391千円(前年同期に使用した資金は40,221千円)となりました。これは主に、保険積立金の積立による支出27,113千円、投資不動産の賃貸による収入7,424千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、使用した資金は75,662千円(前年同期に使用した資金は48,535千円)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出36,634千円、配当金の支払いによる支出38,160千円等によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、334千円であります。 なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因当第2四半期累計期間において、当社の経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。