【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費や企業の設備投資などに持ち直しがみられ、景気は、緩やかに回復いたしました。
しかしながら、資源価格の高止まり、海外景気の下振れ、物価上昇による消費者の節約志向の高まりなど、依然として先行き不透明な状況が続きました。
このような事業環境のもと、中期経営計画「NX2025」の基本戦略である「既存事業の拡大」、「新領域への展開」、「新規事業の開発」、「経営基盤強化のための投資」、「ESGを軸にしたサステナブル経営の推進」に基づき、感染対策用製品の開発及び拡販、新規チャネルの拡大、健康食品の海外販路拡大などに注力いたしました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、55億6百万円(前年同四半期比 18.4%増)となりました。
利益につきましては、営業利益2億8千8百万円(同 19.2%減)、経常利益3億2百万円(同 17.6%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、1億9千7百万円(同 15.6%減)となりました。
なお、2023年3月28日付けで株式会社バイオバンク他2社を連結子会社化したことに伴い、セグメントの区分方法を見直した結果、従来の「化成品事業」の単一セグメントから、「ケミカル事業」、「ヘルスケア事業」の2区分に変更しております。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
<ケミカル事業>(業務用洗剤・洗浄剤・除菌剤・漂白剤・固形燃料、仕入商品等)
洗剤洗浄剤は、洗浄・除菌・ウイルス対応アルコール製剤「セキュアフォーム」、アルコール除菌シート「セキュアコール環境除菌シート」など感染対策用新製品を中心に顧客のニーズに沿った製品・サービスの提案を行いました。さらに非食品分野の顧客開拓や製品価格の適正化の結果、売上は増加いたしました。
なお、アルコール製剤は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけ変更以降、急速に需要が落ち着きつつありますが、新型コロナウイルス感染症流行前と比較し、一定の伸びを維持しました。
固形燃料は、旅館やリゾートホテルなどの宿泊者数が増加したこと及び製品価格の適正化の結果、売上は増加いたしました。
この結果、売上高は51億3千2百万円、セグメント利益(営業利益)は2億6千3百万円となりました。
<ヘルスケア事業>(健康食品等)
主力製品である乳酸菌発酵食品「OM-X」は、海外販売店による販売促進により、順調に売上が推移しました。
この結果、売上高は3億7千4百万円、セグメント利益(営業利益)は2千4百万円となりました。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の財政状態は次のとおりであります。
(資産)
資産は前連結会計年度末と比較して3億1千1百万円減少し、232億5千6百万円となりました。主には、「受取手形及び売掛金」が1億9千8百万円増加し、「建物及び構築物(純額)」が1億6千9百万円、投資その他の資産「その他」が3億9百万円それぞれ減少しました。
(負債)
負債は前連結会計年度末と比較して3億9千9百万円減少し、102億円となりました。主には、「支払手形及び買掛金」が2億1千万円増加し、流動負債「その他」が4億4千9百万円、「長期借入金」が1億6千2百万円それぞれ減少しました。
(純資産)
純資産は前連結会計年度末と比較して8千7百万円増加し、130億5千5百万円となりました。主には、親会社株主に帰属する四半期純利益1億9千7百万円による増加と、配当金の支払1億8千8百万円によるものです。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)会社の支配に関する基本方針について
当第1四半期連結累計期間において、重要な変更及び新たに定めた基本方針はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における、研究開発費は7千5百万円であります。
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。