【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症禍からの正常化が進む一方でウクライナ情勢に端を発する物価高騰と、それらに対する各国の金融政策の結果、家計消費と企業投資への影響など不透明な状況が続きました。 当社グループのITソリューション事業及びビジネスプロダクト事業が属するITサービス市場においては、既存システムの刷新やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進によるIT投資需要は依然として旺盛であります。ゲームコンテンツ事業は、リリースから長期期間が経過したタイトルの売上減少に歯止めをかけるべく各サービス提供事業者間の競争がさらに厳しさを増しております。 このような状況のもと、ITソリューション事業においては、受託開発と「ITソリューションのサブスクリプションモデル」と銘打つ「テンダラボ」(非常駐型準委任契約による開発)の展開を推進いたしました。「テンダラボ」は基幹システムに比べ仕様変更や機能開発のニーズが細かく発生するwebサービスを利用しているあらゆる業種に対し開発規模、速度の面で親和性が高く、特にDXニーズの強い官公庁・企業内部のweb申請システム、ECサイト構築の分野で更なる成長を牽引しております。これに加え、センター共通利用型RPAソリューションの展開を推進いたしました。 ビジネスプロダクト事業においては、展示会等への参加や製品認知度向上のための広告宣伝を行い、高単価帯の顧客への重点的な営業活動を推進いたしました。 ゲームコンテンツ事業においては、主力タイトルの運営強化に加えて原価を中心としたコスト管理に注力いたしました。 また、株式会社三友テクノロジー及び有限会社熱中日和の連結子会社化により、IT人材獲得競争が加熱する中での成長へ向けた人材確保も着実に進展しております。以上の結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は3,047百万円(前年同四半期比27.1%増)、営業利益は324百万円(前年同四半期比31.6%増)、経常利益は303百万円(前年同四半期比28.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は162百万円(前年同四半期比4.8%増)となりました。セグメントの経営成績は次のとおりであります。
(ITソリューション事業)ITソリューション事業においては、企業のDX化等に向けた投資等が活性化されつつある状況もあり受託開発においては案件数、案件単価ともに順調に推移しております。加えて新規連結子会社の増加に伴い、売上高は2,412百万円(前年同四半期比45.9%増)、セグメント利益は602百万円(前年同四半期比10.1%増)となりました。
(ビジネスプロダクト事業)ビジネスプロダクト事業においては、主力製品である「Dojo」が堅調に推移しております。その結果、売上高は424百万円(前年同四半期比4.3%増)、セグメント利益は129百万円(前年同四半期比134.6%増)となりました。
(ゲームコンテンツ事業)ゲームコンテンツ事業においては、主力プラットフォームにおける競合ゲームの活況を受け、自社タイトル「ヴァンパイア†ブラッド」等の業績に影響が出たため追加の集客施策などのイベントを実施しつつも原価を中心としたコスト削減に注力いたしました。保守・運営の受託業務の減少の結果、売上高は211百万円(前年同四半期比37.6%減)、セグメント利益は8百万円(前年同四半期比58.1%減)となりました。
財政状態については、次のとおりであります。①資産の部当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ175百万円増加し、3,179百万円となりました。(流動資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べ26百万円減少し、2,674百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少が128百万円あったこと、受取手形、売掛金及び契約資産の増加が33百万円あったこと、仕掛品の増加が40百万円あったこと、その他の増加が28百万円あったこと等によります。(固定資産)固定資産は、前連結会計年度末に比べ201百万円増加し、505百万円となりました。これは主にソフトウエアの増加が13百万円あったこと、のれんの増加が193百万円あったこと等によります。
②負債の部当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ68百万円増加し、993百万円となりました。(流動負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べ8百万円増加し、731百万円となりました。これは主に買掛金の増加が11百万円あったこと、1年内返済予定の長期借入金の増加が6百万円あったこと、未払法人税等の減少が42百万円あったこと、その他の増加が33百万円あったこと等によります。(固定負債)固定負債は、前連結会計年度末に比べ59百万円増加し、262百万円となりました。これは長期借入金の増加が34百万円あったこと、その他の増加が25百万円あったことによります。
③純資産の部当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ106百万円増加し、2,185百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益を162百万円計上したこと、剰余金の配当を58百万円行ったこと等によります。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
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