【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行されたことに伴う外出機会の増加等を背景に、個人消費等を中心として景気は緩やかに持ち直しつつあります。
一方で、長期化する原材料費やエネルギーコストの高騰、記録的な円安水準、これらによる国内での急激な物価上昇などが続いております。
また、世界経済では、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、主要各国での金利上昇など、国内景気に影響を与える不確定要素が多数存在しており、今後の国内景気の見通しはまだ先行き不透明となっています。
そのような環境の中、当社グループは、リユース事業では、新規出店を支える体制づくりと経年劣化した既存店の改修を行いました。また、フードサービス事業では、モスバーガー店舗の改装を4店舗行いました。
当第2四半期連結累計期間は、店舗展開に増減はありません。
この結果、当社グループの店舗数はリユース事業97店舗、フードサービス事業29店舗、地方創生事業9施設、合計135店舗(地方創生事業9施設含む)となりました。
なお、リユース事業の「ハードオフ・オフハウス熊本帯山店」は、2023年5月26日に発生した火災事故の影響で、105日間の休業となりました(2023年9月8日に営業を再開しております。)。当該事故に伴い焼失した資産については保険金を受領しており、経営成績に与える影響は軽微です。
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高4,708,131千円(対前年同四半期比4.8%増)、営業利益361,958千円(同16.7%増)、経常利益417,393千円(同19.5%増)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、税金費用が前年同四半期比で90,025千円増加した影響で、265,744千円(同9.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績を示すと次のとおりであります。
(リユース事業)
ハードオフ事業・ブックオフ事業では、ハードオフ本部・ブックオフ本部の経営理念を現場で行動に移し、店舗運営のスタンダードを実現できる人材育成と継続的に新規出店を可能にする体制づくりに取り組みました。
この結果、売上高3,380,756千円(対前年同四半期比5.0%増)、セグメント利益(営業利益)554,484千円(同9.3%増)となりました。
(フードサービス事業)
モスバーガー事業では、店舗改装に取り組み新しいお客様のニーズに対応できるスペースづくりに取り組みました。新型コロナウイルス感染症の影響を特に受けたアルコール類を提供する店舗でも、客数の回復が見られました。
この結果、売上高1,179,620千円(対前年同四半期比4.1%増)、セグメント利益(営業利益)83,262千円(同8.0%増)となりました。
(地方創生事業)
新型コロナウイルス感染症による行動制限がなくなり、お客様にご利用頂き易い環境が整い始めましたが、世界的な資源高騰の影響を受け、エネルギーコストが増加しました。また、2024年、2025年の稼働を予定している複数の施設に対し先行投資を行いました。
この結果、売上高147,754千円(対前年同四半期比6.1%増)、セグメント損失(営業損失)80,622千円(前年同四半期はセグメント損失(営業損失)70,405千円)となりましたが、経常損益では行政からの補助金収入及び受取負担金を営業外収益に36,133千円を計上した結果、経常損失42,191千円(前年同四半期は経常損失54,897千円)となりました。
② 財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べて273,809千円増加し、2,474,451千円となりました。現金及び預金が228,889千円、商品が41,935千円それぞれ増加したことが主な要因です。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて54,863千円増加し、2,769,002千円となりました。有形固定資産が67,454千円増加したことが主な要因です。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて328,672千円増加し、5,243,453千円となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べて6,509千円減少し、922,933千円となりました。買掛金が9,530千円、その他流動負債が9,862千円それぞれ増加し、1年内返済予定の長期借入金が6,799千円、未払法人税等が19,103千円それぞれ減少したことが主な要因です。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて119,473千円増加し、1,714,675千円となりました。長期借入金が113,285千円増加したことが主な要因です。
この結果、負債は、前連結会計年度末に比べて112,963千円増加し、2,637,608千円となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて215,709千円増加し、2,605,844千円となりました。利益剰余金が164,184千円、為替換算調整勘定が9,494千円それぞれ増加したことが主な要因です。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ228,889千円増加し、1,091,230千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益、非資金項目である減価償却費の計上、行政からの負担金の受取り、保険金や収用補償金の受取りにより、483,331千円の収入(前第2四半期連結累計期間は318,206千円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出、投資有価証券の取得による支出、差入保証金の差入による支出、差入保証金の回収による収入、貸付金の回収による収入等により、252,913千円の支出(前第2四半期連結累計期間は273,085千円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入、長期借入金の返済による支出、リース債務の返済による支出、配当金の支払額等により、22,382千円の支出(前第2四半期連結累計期間は48,008千円の支出)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」における会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
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