【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症の収束に向けた動きを反映して個人消費が4四半期連続で増加するなど、経済活動の正常化が進んでいます。一方、エネルギー・食材など生活必需品の物価上昇は続いています。また、世界経済では、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、主要各国で金利が上昇するなど、国内景気に影響を与える不確定要素が多数存在しており、今後の国内景気の見通しは極めて先行き不透明となっています。
そのような環境の中、当社グループは、リユース事業で、新規出店を支える体制づくり、フードサービス事業で、モスバーガー事業の人材育成とスイーツ事業の「ショコラトリー tsumugi」のブランド力強化に取り組んでまいりました。
当第1四半期連結累計期間は、店舗展開に増減はありません。
この結果、当社グループの店舗数はリユース事業97店舗、フードサービス事業29店舗、地方創生事業9施設、合計135店舗(地方創生事業9施設含む)となりました。
なお、リユース事業の店舗において、2023年5月に火災が発生し、営業を停止している店舗がありますが、火災事故により焼失した棚卸資産及び固定資産の帳簿価額は、保険金を受領できる見込みであるため、火災未決算として流動資産の「その他」に計上しております。
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高2,390,899千円(対前年同四半期比5.4%増)、営業利益228,795千円(同18.9%増)、経常利益269,929千円(同28.3%増)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は174,877千円(同25.9%増)となりました。
セグメントごとの経営成績を示すと次のとおりであります。
(リユース事業)
ハードオフ事業・ブックオフ事業では、ハードオフ本部・ブックオフ本部の経営理念を現場で行動に移し、店舗運営のスタンダードを実現できる人材育成と新規出店に取り組みました。
この結果、売上高1,742,747千円(対前年同四半期比4.9%増)、セグメント利益(営業利益)323,217千円(同8.8%増)となりました。
(フードサービス事業)
モスバーガー事業では、店舗改装に取り組み新しいお客様のニーズに対応できるスペースづくりに取り組みました。新型コロナウイルス感染症の影響の受けやすいアルコール類を提供する店舗では、アルコール以外での魅力づくりに取り組みました。
この結果、売上高575,022千円(対前年同四半期比6.7%増)、セグメント利益(営業利益)43,507千円(同47.2%増)となりました。
(地方創生事業)
新型コロナウイルス感染症による行動制限がなくなり、お客様にご利用頂き易い環境が整い始めましたが、世界的な資源高騰の影響を受け、エネルギーコストが増加しました。また、2024年、2025年の稼働を予定している複数の施設に対し先行投資を行いました。
この結果、売上高73,128千円(対前年同四半期比5.7%増)、セグメント損失(営業損失)42,514千円(前年同四半期はセグメント損失(営業損失)35,894千円)となりましたが、経常損益では行政からの補助金収入及び受取負担金を営業外収益に29,314千円を計上した結果、経常損失11,789千円(前年同四半期は経常損失33,716千円)となりました。
② 財政状態の状況
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べて308,769千円増加し、2,509,410千円となりました。現金及び預金が194,120千円、売掛金が16,055千円、商品が35,570千円それぞれ増加したことが主な要因です。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて5,041千円減少し、2,709,097千円となりました。有形固定資産が21,165千円減少し、投資その他の資産が17,025千円増加したことが主な要因です。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて303,728千円増加し、5,218,508千円となりました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べて50,301千円増加し、979,744千円となりました。流動負債その他が83,546千円増加したことが主な要因であります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて165,425千円増加し、1,760,627千円となりました。長期借入金が167,781千円増加したことが主な要因であります。
この結果、負債は、前連結会計年度末に比べて215,726千円増加し、2,740,372千円となりました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて88,001千円増加し、2,478,136千円となりました。利益剰余金が73,317千円増加したことが主な要因であります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」における会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
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