【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中、行動制限の解除により人流の回復が期待される一方、世界的な資源の高騰や急激な円安の進行による原材料費や物流費の高騰が続くなど、先行き不透明な経営環境に置かれております。
そのような環境の中、当社グループでは、お客様と従業員の安全を第一に感染拡大の防止に取り組み、リユース事業では、新規出店を支える体制づくり、フードサービス事業では、モスバーガー事業の人材育成とスイーツ事業の「ショコラトリー tsumugi」のブランド力強化に取り組んでまいりました。
当第3四半期連結累計期間は、3月にリユース事業を福岡市内に1店舗新規出店し、店舗賃貸借契約終了のため5月にフードサービス事業2店舗、6月にリユース事業2店舗を閉店しております。
また、7月に「ショコラトリー tsumugi」ブランドとして焼菓子専門店「bake shop offrir」を松山市内に開店し、リユース事業を今治市内に1店舗新規出店しております。
さらに、11月に「ショコラトリー tsumugi」ブランドの新たな展開として「アトリエ tsumugi」を松山市内の百貨店にオープンいたしました。
この結果、当社グループの店舗数はリユース事業95店舗、フードサービス事業30店舗、地方創生事業9施設、合計134店舗(地方創生事業9施設含む)となりました。
当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高6,713,951千円(対前年同四半期比3.4%増)となりましたが、収益認識会計基準等の適用の影響を除外すると6,811,568千円(同4.9%増)となりました。
また、営業利益408,500千円(同61.7%増)、経常利益465,846千円(同9.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は319,421千円(同15.6%増)となりました。
セグメントごとの経営成績を示すと次のとおりです。
なお、前第3四半期連結累計期間に(地方創生事業)に含めておりました「今治街中麦酒」を、前第4四半期連結会計期間より(フードサービス事業)に含めております。以下の前期比較については、前期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
(リユース事業)
ハードオフ事業・ブックオフ事業では、ハードオフ本部・ブックオフ本部の経営理念を現場で行動に移すことのできる人材育成と新規出店、海外供給センター事業の拠点の再構築に取り組みました。
この結果、売上高4,836,608千円(対前年同四半期比5.6%増)、セグメント利益(営業利益)719,957千円(同29.7%増)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用の影響を除外すると売上高4,899,225千円(同7.0%増)となりました。
(フードサービス事業)
モスバーガー事業では、店舗改装に取り組み新しいお客様のニーズに対応できるスペースづくりに取り組みました。新型コロナウイルス感染症の影響の受けやすいアルコール類を提供する店舗では、引き続きコストを柔軟にコントロールできる体制づくりを行いました。
この結果、売上高1,671,190千円(対前年同四半期比1.7%減)、セグメント利益(営業利益)98,486千円(同3.1%減)となりました。
なお、当セグメントは収益認識会計基準等の適用の影響はありません。
(地方創生事業)
新型コロナウイルス感染症による行動制限がなくなり、お客様にご利用頂き易い環境が整い始めましたが、世界的な資源高騰の影響を受け、エネルギーコストが増加しました。
この結果、売上高206,152千円(対前年同四半期比4.7%減)、セグメント損失(営業損失)110,659千円(前年同四半期はセグメント損失(営業損失)87,824千円)となりましたが、経常損益では行政からの支援金13,558千円を含め、経常損失84,984千円となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用の影響を除外すると売上高241,153千円(対前年同四半期比11.5%増)となりました。
② 財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べて7,468千円増加し、2,388,636千円となりました。商品が57,639千円増加したことが主な要因です。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて291,750千円増加し、2,692,579千円となりました。有形固定資産が219,190千円増加し、投資その他の資産が56,731千円増加したことが主な要因です。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて299,219千円増加し、5,081,215千円となりました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べて108,092千円増加し、1,059,827千円となりました。1年内返済予定の長期借入金が64,377千円減少し、未払法人税等が97,828千円減少しましたが、短期借入金が150,000千円増加したことが主な要因です。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて81,400千円減少し、1,619,244千円となりました。金融機関からの借入金の返済が進んだ結果、長期借入金が128,080千円減少したことが主な要因です。
この結果、負債は、前連結会計年度末に比べて26,692千円増加し、2,679,071千円となりました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて272,527千円増加し、2,402,143千円となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」における会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
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