【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)
業績の状況当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウィルスの収束にともない、コロナ危機前の水準に回復できたものの、長期化したウクライナ問題、中国の景気後退、円安・ドル高及び物価高騰などの影響により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。リユース小売業界におきましては、円安・物価高騰という観点においての生活防衛、またSDGs・ESG等がクローズアップされたことによる循環経済への関心の高まり等により、フォローの風が吹いておりますが、人件費上昇、店舗運営費用の高騰などで厳しい環境が続いております。このような外部環境に対応するために、当社はさまざまな取組みを進めてまいりました。商品政策においては、法人買取、宅配買取、海外仕入など商品調達ルートを増やし、全体の商品調達力を高める取組みをしております。また、店頭買取システムの見直しに引き続き注力しており、バックヤードの標準化などを通して効率アップを目指しております。店舗政策においては、お客様が再来店したくなる売場づくりに注力し、見やすい・探しやすい・手に取りやすいという標準化を推進するため、改善チームを結成し、定期的に店舗の巡回指導をしております。出店状況におきましては、店舗開発部門が出店方針等を勘案しながら、精力的に開発活動をしてまいりました。2023年6月23日に、マイシュウサガール業態のマイシュウサガールみよし店(愛知県みよし市)が、マイシュウサガール豊田店(愛知県豊田市)の移転先としてグランドオープンいたしました。マイシュウサガールみよし店は、ファッション以外にホビー雑貨類も取り扱い商材に加えており、当社独自の国内三次流通を可能にしたマイシュサガール業態のパワーアップモデルになります。今後更なるビジネスモデルのブラッシュアップを図ってまいります。2023年7月6日に、おたから買取王国業態の六店舗目として、おたから買取王国バロー土岐店(岐阜県土岐市)をオープンいたしました。地域密着型をスタンスにお客様が利用しやすい立地を厳選した新規出店でございます。2023年9月1日に、北陸地方第一号店として、工具買取王国金沢鞍月店(石川県金沢市)をオープンいたしました。新たなドミナントの拠点として、今後展開してまいります。その他に、全社的に営業力の強化を推進してまいりました。その結果、2023年7月20日に当社のモノドネ事業で株式会社サカイ引越センターと業務提携いたしました。お引っ越しするお客様の不用品を寄付につなげていく提携内容です。株式会社サカイ引越センターの名古屋北支社にてスモールスタートをし、今後より広範囲に展開してまいります。売上高については、前年同期を大きく上回りました。売場の充実により主要商材のファッション・ホビー・工具とも順調に売上を伸ばしております。また、サブ商材のトレカに関しては、株式会社テイツーのトレーディングカードAI読取システム「TAYS(テイズ)」を22店舗に導入した成果を徐々に得られてまいりました。以上の結果、当第2四半期累計期間の売上高は3,217百万円(前年同期比16.3%増)、営業利益は224百万円(同35.6%増)、経常利益は238百万円(同31.2%増)、四半期純利益は152百万円(同37.2%増)となりました。
(2)
財政状態の分析(資産)流動資産は、前事業年度末に比べて111百万円増加し、2,752百万円となりました。これは、現金及び預金が14百万円、売掛金が29百万円、商品が57百万円増加したことなどによるものです。固定資産は、前事業年度末に比べて33百万円増加し、1,346百万円となりました。これは、無形固定資産が5百万円、投資その他の資産が26百万円増加したことなどによるものです。この結果、総資産は前事業年度末に比べ145百万円増加し4,099百万円となりました。
(負債)流動負債は、前事業年度末に比べて69百万円増加し、862百万円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金が102百万円増加した一方、未払法人税等が42百万円減少したことなどによるものです。固定負債は、前事業年度末に比べて70百万円減少し、694百万円となりました。これは、退職給付引当金が2百万円、資産除去債務が6百万円増加した一方、長期借入金が84百万円減少したことなどによるものです。この結果、負債合計は前事業年度末の負債合計とほぼ同じ1,556百万円となりました。
(純資産)純資産合計は、前事業年度末と比べて145百万円増加し、2,543百万円となりました。これは、譲渡制限付株式報酬としての新株発行により資本金が11百万円、資本剰余金が11百万円、四半期純利益により利益剰余金が152百万円増加した一方、配当金の支払により利益剰余金が28百万円減少したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末と比べて14百万円増加し、1,033百万円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、獲得した資金は71百万円(前年同期は42百万円の増加)となりました。これは主に、税引前四半期純利益238百万円、減価償却費の計上30百万円により資金が増加した一方、棚卸資産の増加額57百万円、法人税等の支払額128百万円により資金が減少したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、使用した資金は47百万円(前年同期は56百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出25百万円、差入保証金の差入による支出12百万円により資金が減少したことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、使用した資金は10百万円(前年同期は0百万円の減少)となりました。これは、長期借入れによる収入200百万円により資金が増加した一方で、長期借入金の返済による支出181百万円、配当金の支払額28百万円により資金が減少したことによるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。