【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、当社グループは、小売事業の割合が高く、小売事業以外の事業に関しては重要性が乏しいと考えられるため、セグメント情報の記載を省略しております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2022年3月1日から2022年11月30日まで)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策が進み、経済活動が正常化に向けた動きが見られましたが、依然として感染症の流行は収まる兆しは見えておりません。また、ロシアによるウクライナ侵攻等による世界的な資源及び原材料価格の上昇や金融資本市場の変動による円安基調が国内経済にも影響を与えております。
小売業におきましても、原材料価格及び物流費や光熱費の高騰などによる物価上昇圧力が高まっていることに伴い、景気の先行きの不透明感が依然として高いことから、消費者に生活防衛意識が浸透し、消費マインドの低下が消費行動にも影響与えており、予断を許さない状況となっております。
さらに、新型コロナウイルス感染症に端を発した行動制限の緩和による生活様式の変化に伴い「巣ごもり需要」がなくなり、食品分野については昨年までの内食需要の反動減もあるなど厳しい状況で推移いたしました。
このような状況の中、当社グループにおきましては、当社グループ店舗等を通じた新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止への対策と従業員の健康と安全管理の徹底を最優先にしつつ、お客様のニーズに応えるべく様々な施策を継続し、営業活動を行ってまいりました。
食品分野におきましては、店舗規模に応じた商品構成への転換を進めており、3月にスーパーマーケット業態である「Olympic八広店」及び「Olympic草加店」の改装を実施いたしました。
また、㈱OSCベーカリーが運営する自家製パン工場を東京都北区に新設し、店舗のバックルームでの作業を集約することにより、ベーカリー全体の生産性の向上を図ってまいりました。
ディスカウント分野におきましては、日用必需品を中心とした品揃えで、季節や地域のお客様のニーズに対応できる売り場づくりを進めるとともに、従来からの、チラシに頼らず毎日お求めやすい価格で商品をご提供し続けるEDLP政策を継続しております。
また、既存店舗の集客力を上げること及び地域のお客様のニーズに応えるため、ディスカウントの売場に
おうちDEPOを導入するなど売場の商品構成の見直しを伴う改装を進め、グループ全体の資源活用を図ってまいりました。
専門店分野におきましては、自転車専門会社の㈱サイクルオリンピック、ペット専門会社の㈱ユアペティア、DIY・ガーデニング専門会社の㈱おうちDEPOを中心に、自社開発商品の拡大と専門性の強化を進め業容の拡大に努めております。
新規出店につきましては、6月には自家焙煎の高品質なコーヒーを提供するカフェスペース「GRAIN COFFEE ROASTER国分寺店」(東京都国分寺市)、ディスカウントストア「Olympic小竹向原店」(東京都板橋区)、食料品と日用雑貨に加えカフェスペース「GRAIN COFFEE ROASTER」を併設した「Olympic環八蒲田店」(東京都大田区)、7月には㈱ユアペティアとの連携を強化しながらCT画像検査や様々な医療機器を活用した、ペットの高度医療に対応する5病院目の「動物総合医療センター千葉」(千葉県千葉市)を「Olympic千葉東店」に併設し開院しており、10月には連結子会社である㈱OSCエフワンの運営による食品スーパーマーケット「エフワン西所沢店」(埼玉県所沢市)を出店いたしました。さらに12月にも食品スーパーマーケット「Olympic武蔵野台店」(東京都府中市)を出店しております。
経費面では、グループ全体を通じて店舗運営の効率化を進め、費用対効果を検討しながら徹底した経費の節減を継続してまいりました。
① 財政状態
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ23億53百万円増加し、665億61百万円となりました。これは主に受取手形及び売掛金、商品、建物及び構築物が増加したこと、その他の流動資産のうち未収還付法人税等が減少したことなどによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ28億9百万円増加し、401億83百万円となりました。これは主に買掛金、長期借入金が増加したこと、短期借入金、その他の固定負債のうち長期リース債務が減少したことなどによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ4億55百万円減少し、263億77百万円となりました。これは親会社株主に帰属する四半期純損失を計上したこと、配当金の支払いにより利益剰余金が減少したことによるものであります。
② 経営成績
当第3四半期連結累計期間の売上高に営業収入を加えた営業収益は691億18百万円(前年同四半期比7.1%減)となり、営業利益は23百万円(前年同四半期比98.8%減)、経常損失は81百万円(前年同四半期は18億60百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は29百万円(前年同四半期は11億56百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
#C8289JP #Olympicグループ #小売業セクター