【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類に引き下げられるなど、ウィズコロナのもと行動制限が緩和され、社会経済活動の正常化が一段と進み、個人消費やインバウンド需要が回復するなど、景気は持ち直しの動きが見られました。一方、長期化する地政学的リスクによるエネルギー資源・原材料価格の高騰、金融資本市場の変動などの影響に十分注意する必要があり、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
ペット業界におきましては、犬の飼育頭数減少、原油・原材料価格の高騰による仕入価格の上昇、人手不足による人件費増加に加え電気代や配送費など様々なコスト上昇が継続しており、ペット市場を取り巻く経営環境は依然として厳しい環境が続いております。
こうした状況の下、2024年2月期は「基本の徹底、そして成長へ」をスローガンとする新中長期経営計画の折り返しとなる3年目であり、「基本の徹底」によるローコストオペレーションに加え、「成長戦略」としては、デジタル化社会での経営戦略として「CED(Communication、Education/Entertainment、Design)」をコンセプトにおいた事業展開を更に推し進めることで他社との違いを明確にし、世界に発信できるマーケティング・デザイン・カンパニーとして、あらゆる角度からお客様をサポートしてまいります。
ペットフード・ペット用品の卸売事業につきましては、営業本部をヘッドクオーターとする本部制を更に強化するとともに、単品管理の徹底による安定した利益の創出、物流センターの運営や配送ルートなどの見直しによる物流コストの抑制を積極的に進め、更なる利益改善に取り組んでまいりました。
イベント事業につきましては、『みんな大好き!!ペット王国2023』を本年5月3日から4日にかけて開催いたしました。コロナ禍により2020年・2021年と休止しておりましたが今回で開催17回目を迎え、動員数では2日間で約4万人に達する一大イベントにまで成長し、ペットとの生活の素晴らしさや、ペットと暮らす効用を実感・体験出来る『人とペットのふれあいの場』を提供するイベントとして本年も多くの生活者様にご来場頂いております。
一方、ペッツバリュー株式会社では、「ペットオーナーの悩みに寄り添えるお店」をコンセプトに店舗開発事業におけるサービスレベルの向上に取り組み、管理店舗数は260店舗となっております。また、商品部では既存商品の拡販に努めてまいりました。
また、株式会社I&Iでは、お客様へのプロモーション戦略の強化並びに新たなチャネル開拓への取り組みにより、卸売事業の販売促進企画に注力するとともにペッツバリュー株式会社から移管した商品開発事業部では、「あ!これいいね。」をコンセプトとした今までにない価値を提案するオリジナル商品の開発に努めてまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループの売上高は、価格改定による商品単価の上昇、ライフステージや機能性に着目した高付加価値商材の拡大などにより、535億8千1百万円(前年同期比13.8%増)となりました。また、単品管理の徹底による利益の創出、物流コスト上昇の抑制とともに配送ルートの見直し、在庫管理の徹底による適正在庫での運用及び更なる効率化により、営業利益は10億4千4百万円(前年同期比156.8%増)となりました。
経常利益は10億5千8百万円(前年同期比154.7%増)となり、また、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億4千1百万円(前年同期比156.9%増)となりました
なお、当社グループは、ペット関連事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
(2) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ30億2千1百万円増加し、346億8千9百万円となりました。これは、主に現金及び預金が1億5千8百万円、受取手形及び売掛金が24億5千6百万円、商品が3億4千2百万円、未収入金が1億6千万円それぞれ増加したことによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ23億1千1百万円増加し、243億9千5百万円となりました。これは、主に短期借入金が6億円、賞与引当金が2億2千8百万円減少したものの、支払手形及び買掛金が29億2千7百万円、未払金が3億9千7百万円それぞれ増加したことによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ7億9百万円増加し、102億9千3百万円となりました。これは、主に利益剰余金が6億6千3百万円増加したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億5千8百万円増加し(前年同期は8千4百万円の増加)、38億4千6百万円となりました。これは、財務活動によるキャッシュ・フローが6億8千9百万円の支出超過となったものの、営業活動によるキャッシュ・フローが7億7千6百万円の収入超過となり、投資活動によるキャッシュ・フローが7千万円の収入超過となったことによるものであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動の結果得られた資金は7億7千6百万円となりました(前年同期は1億8千7百万円の収入超過)。これは、主に売上債権の増加額24億5千6百万円、棚卸資産の増加額3億4千万円、賞与引当金の減少額2億2千8百万円、未収入金の増加額1億6千4百万円があったものの、税金等調整前四半期純利益10億6千4百万円を計上したこと、仕入債務の増加額29億3千4百万円、未払金の増加額4億1千2百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動の結果得られた資金は7千万円となりました(前年同期は2千1百万円の支出超過)。これは、主に有形固定資産の取得による支出1千3百万円があったものの、保険積立金の解約による収入9千2百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の財務活動の結果使用した資金は6億8千9百万円となりました(前年同期は8千1百万円の支出超過)。これは、主に短期借入金の純減額6億円、配当金の支払額7千8百万円があったことによるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
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