【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が解除され、社会経済活動の正常化が進む中で、持ち直しの動きが見られました。
一方、長期化するロシア・ウクライナ情勢の悪化、エネルギー資源の高騰、急激な円安の進行など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
ペット業界におきましては、原油・原材料価格の高騰による仕入価格の上昇、海外商品の供給不安、人手不足による人件費や物流コストの上昇など、ペット関連市場を取り巻く経営環境は依然として厳しい状況が続いております。
このような状況の下、2023年2月期は新中長期経営計画の2年目にあたり、「基本の徹底、そして成長へ」をスローガンに、基本戦略として、ペットの専門知識や企画力の向上、お客様毎の経営環境に合わせた的確な提案実施を目的に人材への投資を積極的に取り組んでおります。成長戦略としては、ペット業界に携わる方々へ正しい情報をタイムリーに提供する事を目的としたeラーニングサービス『エコースタディー』をリリースいたしました。
また、コロナ禍により開催中止となっておりました『みんな大好き!!ペット王国2022』を2022年5月4日から5日にかけて3年ぶりに開催いたしました。2005年の初開催から今回で16回目を迎え、動員数では2日間で約4万人に達する一大イベントにまで成長し、ペットとの生活の素晴らしさや、ペットと暮らす効用を実感・体験出来る『人とペットのふれあいの場』を提供するイベントとなっております。
ペットフード・ペット用品の卸売事業につきましては、2021年3月1日に再編した営業本部をヘッドクオーターとする本部制を更に強化すると共に、物流面に留まらないあらゆる面でのローコストオペレーションの継続に注力してまいりました。
一方、ペッツバリュー株式会社では、「ペットオーナーの悩みに寄り添えるお店」をコンセプトに店舗開発事業におけるサービスレベルの向上に取り組み、管理店舗数は258店舗となっております。専門店事業では専門店商材の販路拡大、商品開発事業ではオリジナル商品の開発に注力するとともに、既存商品の拡販に努めてまいりました。
また、株式会社I&Iでは、お客様へのプロモーション戦略の強化並びに新たなチャネル開拓への取り組みなどにより、卸売事業の販売促進企画に注力してまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の当社グループの売上高は、724億8千1百万円となりました。また、単品管理の徹底による売上総利益の改善及び生産性向上を目的とした業務の効率化により、営業利益は6億8千8百万円(前年同期比147.8%増)となりました。
経常利益は7億1千万円(前年同期比142.6%増)となり、また、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億8千1百万円(前年同期比184.3%増)となりました。
なお、当社グループは、ペット関連事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
(2) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ55億5千8百万円増加し、349億3千8百万円となりました。これは、主に現金及び預金が1億3千6百万円、受取手形及び売掛金が44億5千5百万円、商品が9億4千6百万円それぞれ増加したことによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ52億1千2百万円増加し、254億5千7百万円となりました。これは、主に支払手形及び買掛金が44億2千1百万円、短期借入金が5億円、未払金が2億9千2百万円それぞれ増加したことによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ3億4千5百万円増加し、94億8千万円となりました。これは、主に利益剰余金が3億4千2百万円増加したことによるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
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