【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の分析当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置付けが第5類へと引き下げられたことにより、コロナ禍による社会経済活動への制約がほぼ解消され、内需を中心に景気は緩やかな回復基調を維持しました。外食産業におきましても、行動制限の緩和により国内及びインバウンド需要に回復の兆しが見られておりますが、原材料費や光熱費の急激な高騰及び慢性的な人手不足等、依然として厳しい経営環境が続き、今後の経済活動も不透明な状況で推移しております。このような事業環境のなか、当社は「食」に関わる企業として安心・安全な商品をお客様に提供することで企業価値の向上、黒字化を目指し業績の回復に邁進してまいりました。まず営業面ではコロナ禍以降取り組んでいるWEB予約の強化をさらに推し進め、グリル・小個室宴会を中心に積極的な販促活動を実施してまいりました。宴会につきましては新型コロナウイルス第5類移行に伴い、法人宴会や各種中小団体宴会の動きが活発になることを予想し、春先からお得意先様や過去の実績顧客またコロナ禍にてキャンセルになったお客様に対して様々な方法にてアプローチを実施いたしました。その結果、春の歓送迎会からご利用が増え、新型コロナウイルス第5類移行後はさらに多くの宴席を獲得することができ昨年度を上回る実績を上げることができました。さらにECサイトでは季節ごとに「おうちで東天紅」の提案をすると共に、新規顧客獲得策として毎月15日を「東天紅の日」とし特典を設け積極的に販促を実施いたしました。また、管理面においては、経営資源の選択と集中を推し進め、不採算店舗の撤退などを鋭意進めると共に、本部から店舗への応援体制を強化し、効率的に取り組んでまいりました。結果として、当第2四半期累計期間の売上高は、前年同四半期比44.6%増の22億2,337万円、営業利益は1億2,095万円(前年同四半期は営業損失4億5,192万円)、経常利益は1億419万円(前年同四半期は経常損失3億2,929万円)となりました。また、11月に閉鎖予定の千葉スカイウインドウズ東天紅に係る減損損失2億8,091万円を計上した結果、四半期純損失は1億9,187万円(前年同四半期は四半期純損失4億5,602万円)となりました。セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。①飲食業飲食業におきましては、上記の理由により、売上高は前年同四半期比47.1%増の21億3,014万円、営業利益は7,931万円(前年同四半期は営業損失4億7,562万円)となりました。②賃貸業賃貸業におきましては、前年同期並みで推移しており売上高は3.5%増の9,323万円、営業利益は75.7%増の4,163万円となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ3,031万円減少いたしました。これは主に、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行等も有り、企業や団体等によるお集まりに回復の兆しがみられたことなどにより現金及び預金が8,478万円増加、店舗閉鎖による固定資産からの振替により、流動資産その他が1億1,069万円増加したことなどにより、流動資産が1億7,674万円の増加、固定資産が減価償却費の計上及び差入保証金を流動資産その他に振替したことなどにより2億706万円減少したことなどによります。 負債は、前事業年度末に比べ1億4,949万円増加いたしました。 これは主に、店舗閉鎖による資産除去債務の計上等によるものであります。 純資産は、前事業年度末に比べ1億7,981万円減少いたしました。 これは主に、四半期純損失1億9,187万円の計上等によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は8億1,206万円となり、前事業年度末と比較して8,478万円の増加となりました。これは税引前四半期純損失1億8,513万円の計上、店舗閉鎖による減損損失並びに減価償却費の計上等によるものであります。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。営業活動の結果得られた資金は8,170万円となりました(前年同四半期は2億7,001万円の支出)。これは主に税引前四半期純損失の計上、店舗閉鎖による減損損失並びに減価償却費の計上等によるものであります。投資活動により使用した資金は1,696万円となりました(前年同四半期は530万円の支出)。これは主に店舗閉鎖による撤退費用などによるものであります。財務活動により得られた資金は2,004万円となりました(前年同四半期は3億1,378万円の収入)。これは主に借入れによる収入によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因及び今後の方針について当第2四半期累計期間において、当社の経営者の問題認識と今後の方針に重要な変更及び新たに生じたものはありません。