【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、世界的な資源価格高騰などの影響を受けたものの、新型コロナウイルス感染症の抑制と社会経済活動の両立が進む中で、全体として緩やかな回復基調となりました。
当社の主要なユーザーである半導体関連各社の設備投資は、引き続き堅調に推移しました。また半導体シリコンウエハーの生産は、デバイス市場における在庫調整の影響を受けました。
このような経営環境の中で当社は、最先端加工技術の推進と低コスト化の両立を図るとともに、自社開発製品の拡販を積極的に進めるなど、総力を挙げて業績の向上に取り組みました。
この結果、当第3四半期累計期間の売上高は69,199百万円と前年同四半期比27.0%の増収となり、営業利益は9,812百万円(前年同四半期比49.4%増)、経常利益は9,721百万円(同47.4%増)、四半期純利益は6,731百万円(同49.0%増)となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。なお、売上高及び利益には、セグメント間の内部取引に係る金額が含まれております。
半導体事業部
当事業部におきましては、300mmウエハー(再生ウエハーを含む)を中心に生産は概ね堅調に推移いたしました。そうした中で、更なる品質の向上と原価低減を推進いたしました。
この結果、当事業部の売上高は41,422百万円(前年同四半期比15.5%増)、セグメント利益(営業利益)は7,671百万円(同40.7%増)となりました。
産商事業部
当事業部は自社開発製品及びその他の取扱商品の拡販活動に積極的に取り組みました。
この結果、自社開発製品及びその他の取扱商品ともに増収となり、当事業部の売上高は28,234百万円(前年同四半期比48.4%増)、セグメント利益(営業利益)は1,691百万円(同93.7%増)となりました。
エンジニアリング事業部
当事業部は開発部門としての役割に特化し、自社製品の開発を積極的に行い、産商事業部を通じて販売いたしました。
また、半導体事業部で使用する装置の開発や設計・製作にも意欲的に取り組みました。
この結果、当事業部の売上高は5,707百万円(前年同四半期比63.8%増)、セグメント利益(営業利益)は753百万円(同67.7%増)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第3四半期会計期間末における総資産は、売上債権の増加等により、前事業年度末と比較して13,401百万円増加し、117,681百万円となりました。一方、負債合計は仕入債務の増加等により8,464百万円増加し、42,142百万円となりました。純資産合計は利益剰余金の増加4,868百万円等により、75,539百万円となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発費は4,314百万円であります。