【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、「新型コロナウイルス感染症」の行動制限が緩和されて以降、新規感染者数が増加する中でも経済活動正常化に向けた動きが継続される一方、急激な為替変動やウクライナ侵攻問題等の影響によって輸入原材料が高騰し商品の値上げが相次ぐなど依然として先行きが不透明な状況が続いております。
このような中、当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は、7,138百万円(前年同期比57.4%増)、営業利益は500百万円(前年同期比44.3%増)、経常利益は473百万円(前年同期比31.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は323百万円(前年同期比22.7%増)と前年同期実績を上回りました。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 令和2年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しています。この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高、販売費及び一般管理費がそれぞれ14百万円減少しましたが、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益に与える影響はありません。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
<キャラクターエンタテインメント事業>
キャラクターエンタテインメント事業は、取引先でクレーンゲーム機器の増台や差別化を目的とした独自商品確保の動きが活発化したこと等によりクレーンゲーム市場が活況であったことに加え、競走馬を商品化した「サラブレッドコレクション」やゲームソフト発売から30周年の「星のカービィ」等の受注が引き続き好調に推移した結果、売上高5,245百万円(前年同期比83.3%増)、営業利益398百万円(前年同期比58.4%増)と前年同期実績を上回りました。
<キャラクター・ファンシー事業>
キャラクター・ファンシー事業は、人気お菓子キャラクター「たべっ子どうぶつ」商品や「星のカービィ」「ポケットモンスター」等の定番キャラクターの販売が好調であったことに加え、バスボール(フィギュア入り入浴剤)の販売も引き続き好調に推移した結果、売上高1,893百万円(前年同期比13.1%増)、営業利益102百万円(前年同期比7.3%増)と前年同期実績を上回りました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて519百万円増加し、4,850百万円となりました。これは主に、現金及び預金の減少額602百万円により一部相殺されたものの、受取手形、売掛金及び契約資産(前連結会計年度末は受取手形及び売掛金)の増加額578百万円、電子記録債権の増加額125百万円、商品の増加額391百万円によるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べて265百万円増加し、861百万円となりました。これは主に、買掛金の増加額190百万円、流動負債「その他」の増加額35百万円、固定負債「その他」の増加額34百万円によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べて253百万円増加し、3,989百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加額232百万円(親会社株主に帰属する四半期純利益323百万円、剰余金の配当△90百万円)によるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。