【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)
財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の緩和により経済活動の正常化が進んだものの、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、原材料価格やエネルギー価格の高騰、諸物価の上昇や為替相場の急激な変動など、先行きについては依然として不透明な状況が続いております。
この様な状況のもと、当社グループでは前連結会計年度に引き続き、付加価値の高い製品の受注と生産体制の整備を強化し、原価低減活動を積極的に進めてまいりました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は21,111百万円(前年同期比15.8%増)となり、利益面におきましては、営業利益は383百万円(前年同期比43.4%減)、経常利益は269百万円(前年同期比70.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は127百万円(前年同期比80.4%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 日本
車両用内外装部品及び金型の増収により、売上高は6,677百万円(前年同期比14.5%増)、セグメント利益は799百万円(前年同期比77.9%増)となりました。
② 欧州
金型は減収となりましたが、車両用内外装部品は増収となり、売上高は2,825百万円(前年同期比30.8%増)、セグメント損失は受注増加による労務費や諸経費を含む生産準備費用の増加等の要因により151百万円(前年同期はセグメント利益150百万円)となりました。
③ アジア
タイ、インドネシア及びインドでの車両用内外装部品が増収となり、売上高は8,109百万円(前年同期比9.7%増)、セグメント利益は96百万円(前年同期比51.2%減)となりました。
④ 北米
金型は減収となりましたが、車両用内外装部品は増収となり、売上高は3,498百万円(前年同期比23.2%増)、セグメント損失は受注増加による労務費や諸経費を含む生産準備費用の増加等の要因により172百万円(前年同期はセグメント利益28百万円)となりました。
なお、部門別の売上の状況は、次のとおりであります。
部門別
当第1四半期連結累計期間
(自 2023年6月1日
至 2023年8月31日)
売上高(百万円)
前年同四半期比(%)
成形品
情報・通信機器
1,551
△19.7
車両
15,140
31.9
家電その他
1,486
△6.6
成形品計
18,179
21.2
金型
2,932
△9.2
合計
21,111
15.8
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、65,554百万円(前連結会計年度末比25百万円減)となりました。これは、有形固定資産が2,027百万円増加し、現金及び預金が2,284百万円減少したこと等によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、38,927百万円(前連結会計年度末比702百万円減)となりました。これは、支払手形及び買掛金が280百万円並びに電子記録債務が304百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、26,627百万円(前連結会計年度末比676百万円増)となりました。これは、利益剰余金が147百万円減少し、為替換算調整勘定が765百万円増加したこと等によるものであります。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの会計上の見積り及び見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は188百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。