【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年6月1日~2023年8月31日)におけるわが国経済は、コロナ禍からの社会経済活動の正常化が進み、緩やかな持ち直しが続いております。その一方で世界的なエネルギー・食料価格の高騰等による世界的な景気後退懸念など、わが国経済を取り巻く環境は先行き不透明な状況が続いております。
小売業界におきましても、急激な円安の進行、原油高騰、原材料価格の高騰による度重なる値上げ等により、消
費者の節約志向、低価格志向が一層高まったことで、業種業態を超えた販売競争がさらに激化するなど、厳しい経
営環境が続いております。
このような状況の下、当社グループは、いままで世の中になかった独創的なワン・アンド・オンリーの空間をお客様に提供し続けるという理念のもと、店舗事業部・POPUP事業部・オンライン事業部の3つの事業を柱とし、ヴィレッジヴァンガードでしか表現することのできない、お客様に新しい発見や驚き、楽しさを体感していただくべく、新たな事業価値の創出・向上に取り組んでまいりました。
このような事業活動の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、5,871百万円と前年同四半期と比べ166百万円の減収(2.8%減)となりました。売上総利益は、売上高の減少が影響し2,318百万円と前年同四半期と比べ163百万円の減益(6.6%減)となりました。また販売費及び一般管理費の削減に取り組んでまいりましたが、営業損失は195百万円(前年同四半期は18百万円の営業利益)、経常損失は181百万円(前年同四半期は24百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は220百万円(前年同四半期は4百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
①ヴィレッジヴァンガード
ヴィレッジヴァンガードは、お客様にお買い物を楽しんでいただくため、独創的なワン・アンド・オンリーの空間の創造を目指しております。
各店舗では、書籍・SPICE(雑貨類)及びニューメディア(CD・DVD類)、アパレル等の商材を融合させ、店舗独
自の「提案」を展開しております。
主な業態店舗としては、「遊べる本屋」から「コト」も含め取扱分野を広げた「ヴィレッジヴァンガード」、大
人も楽しめる空間を演出したライフスタイルショップ「new style」、アウトレット業態「Vintage Vanguard」、オリジナル企画商品などのWeb販売「ヴィレッジヴァンカード オンラインストア」等を運営しております。
当第1四半期連結累計期間の経営成績につきましては、売上高は、5,871百万円と前年同四半期と比べ166百万円の減収(2.8%減)となりました。売上総利益は、売上高の減少が影響し2,381百万円と前年同四半期と比べ163百万円の減益(6.6%減)となりました。また販売費及び一般管理費の削減に取り組んでまいりましたが、営業損失は195百万円(前年同四半期は18百万円の営業利益)となりました。
当社グループの当第1四半期連結会計期間末の店舗数は、直営店2店を出店し、直営店4店を閉鎖したことにより、直営店301店、FC店4店の合計305店となりました。
②その他
当社グループには海外事業として海外子会社が2社ありますが、比利緹卡(上海)商貿有限公司につきましては2016年3月末をもって店舗を閉鎖、TITICACA HONGKONG LIMITEDにつきましても2017年6月末をもって店舗を閉鎖しております。今後、順次、会社清算へ向けた手続きを進めてまいります。
(2)財政状態の状況
資産、負債及び純資産の状況は、次のとおりであります。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて1.5%増加し、21,034百万円となりました。これは、現金及び預金が347百万円増加したことなどによるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて1.2%減少し、2,879百万円となりました。これは、建物及び構築物
(純額)が14百万円、ソフトウエアが26百万円減少したことなどによるものです。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて1.2%増加し、23,914百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて17.6%増加し、8,923百万円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金が240百万円減少したものの、短期借入金が1,502百万円増加したことなどによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて8.4%減少し、7,723百万円となりました。これは、長期借入金が655百万円減少したことなどによるものです。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて3.9%増加し、16,646百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて344百万円減少し、7,267百万円となりました。これは、利益剰余金が340百万円減少したことなどによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ347百万円増加し、当第1四半期連結会計期間末には4,338百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は5百万円(前年同四半期は128百万円の支出)となりました。これは、減価償却費72百万円、売上債権の減少額98百万円、仕入債務の増加額152百万円があったものの、税金等調整前四半期純損失206百万円、棚卸資産の増加額126百万円があったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は82百万円(前年同四半期は5百万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出36百万円、無形固定資産の取得による支出12百万円、差入保証金の差入による支出44百万円があったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は434百万円(前年同四半期は740百万円の収入)となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出896百万円、配当金の支払額120百万円があったものの、短期借入金の増加額1,502百万円があったためであります。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
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