【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2022年6月1日~2023年2月28日)におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症が少しずつ落ち着きを見せ始め、政府の経済対策効果も伴い、景気の持ち直しが期待されましたが日本経済とつながりのある海外諸国における地政学的リスクの長期化や原材料価格やエネルギー価格の高騰、物価の上昇に伴い個人消費の回復までは至らず依然として先行き不透明な状況が続いております。
小売業界におきましても、コロナ禍を経て新たな生活様式に変わりつつある中、どこにいても商品を購入することができる事業が定着する一方、消費者動向の変化や物価の上昇などに伴う個人消費の景況感の低迷などから、厳しい事業環境は継続しております。
このような状況の下、当社グループはお客様の期待を超えるべく、店舗ごとに独創的な空間を演出する店舗事業、オリジナル企画によるクリエイター様や他企業様とのコラボ商品などを取り扱うオンライン事業、期間限定でここでしか買えないオリジナル商品などを取り扱うPOPUP事業の3つの事業を柱とし、より個性的でヴィレッジヴァンガードでしか実現できない新たな事業価値の創出・向上に取り組んでまいりました。
このような事業活動の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、18,732百万円と前年同四半期と比べ749百万円の減収(3.8%減)となりました。売上総利益は、売上高の減少が影響し7,682百万円と前年同四半期と比べ235百万円の減益(3.0%減)となりました。また販売費及び一般管理費の削減に取り組んでまいりましたが、営業利益は71百万円と前年同四半期と比べ6百万円の減益(8.1%減)、経常利益は70百万円と前年同四半期と比べ58百万円の減益(45.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は23百万円(前年同四半期は28百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。
①ヴィレッジヴァンガード
ヴィレッジヴァンガードは、お客様にお買い物を楽しんでいただくため、独創的なワン・アンド・オンリーの空間の創造を目指しております。
各店舗では、書籍・SPICE(雑貨類)及びニューメディア(CD・DVD類)、アパレル等の商材を融合させ、店舗独自の「提案」を展開しております。
主な業態店舗としては、「遊べる本屋」から「コト」も含め取扱分野を広げた「ヴィレッジヴァンガード」、大人も楽しめる空間を演出したライフスタイルショップ「new style」、アウトレット業態「Vintage Vanguard」等を運営しております。またオンライン業態では日本国内でオンラインの書籍・SPICE及びニューメディアの販売を行っており、クリエイター様やアーティスト様とのコラボ商品等、オリジナル性の高い商品を多数取り扱っております。
当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、売上高は18,732百万円と前年同四半期と比べ749百万円の減収(3.8%減)となりました。売上総利益につきましては、売上高の減少が影響し7,682百万円と前年同四半期と比べ235百万円の減益(3.0%減)となりました。また販売費及び一般管理費の削減に取り組んでまいりましたが、営業利益は71百万円と前年同四半期と比べ6百万円の減益(8.1%減)となりました。
当社グループの当第3四半期連結会計期間末の店舗数は、直営店7店、FC店1店を閉鎖したことにより、直営店303店、FC店4店の合計307店となりました。
②その他
当社グループには海外事業として海外子会社が2社ありますが、比利緹卡(上海)商貿有限公司につきましては2016年3月末をもって店舗を閉鎖、TITICACA HONGKONG LIMITEDにつきましても2017年6月末をもって店舗を閉鎖しております。順次、会社清算へ向けた手続きを進めてまいります。
(2) 財政状態の状況
資産、負債及び純資産の状況は、以下のとおりであります。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて0.6%減少し、21,410百万円となりました。これは、現金及び預金が95百万円減少したことなどによるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて7.1%減少し、2,945百万円となりました。これは、建物及び構築物(純額)が79百万円、ソフトウエアが80百万円、差入保証金が34百万円減少したことなどによるものです。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて1.5%減少し、24,356百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて4.3%減少し、7,709百万円となりました。これは、未払金が101百万円、未払消費税等が205百万円減少したことなどによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて1.5%増加し、9,069百万円となりました。これは、社債が153百万円増加したことなどによるものです。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて1.2%減少し、16,778百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて153百万円減少し、7,577百万円となりました。これは、利益剰余金が143百万円減少したことなどによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前第3四半期連結累計期間に比べ236百万円減少し、4,971百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は154百万円(前年同四半期は535百万円の収入)となりました。これは、主に売上債権の減少368百万円、減価償却費229百万円があったものの、棚卸資産の増加額257百万円、未払消費税の減少額242百万円および利息の支払額97百万円並びに法人税等の支払額165百万円があったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は89百万円(前年同四半期は211百万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出49百万円、無形固定資産の取得による支出25百万円があったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は148百万円(前年同四半期は1,030百万円の収入)となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出3,071百万円があったものの、短期借入金の純増額103百万円、長期借入れによる収入3,150百万円があったためであります。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
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