【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文章中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。
(1)経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に移行したことに伴い、経済活動の本格的な再開が進み、景気は回復基調がみえるものの、原油価格の上昇に伴う原材料価格の高止まり、ユーティリティコストの更なる増大、円安の継続など、景気の先行きが不透明な状況が継続しております。 このような状況のもと当社グループは、安定供給を第一に、お客様が求める製品の提案によって売上を拡大すべく、事業活動を行ってまいりました。 営業面では、ストレスフリー「掴めるくん®」及び乾燥剤フリー「吸湿くん®」などの機能包材や、「MARUTOエコプロダクツ(環境対応品)」、「MARUTOパッケージプロモーション(販売促進策)」の提案を行ってまいりました。また、原材料価格の高騰に対しては、その一部を製品価格に反映させる活動を継続して行ってまいりました。 生産面では、原材料価格の上昇分を内部で吸収する努力を行うとともに、お客様への安定供給を果たすべく、協力会社を含め一丸となって製品を製造する取り組みを行ってまいりました。さらに、「製品の生産量を増加させるための生産能力拡大」、「個包装化・環境に配慮した生産設備の拡充」、「生産の自動化による省力化」、「環境配慮型のユニークな開発の強化」を推進すべく、令和5年5月から福岡第二工場の稼働を開始し、新たな生産技術の確立や生産自動化への取り組みを行ってまいりました。 これらの活動により、原材料価格上昇の影響を受けた前第2四半期連結累計期間の四半期純利益を上回ることができましたが、ユーティリティコストの増大など、依然として製造コストの高止まりが継続しており、加えて、当第2四半期連結会計期間から市況の停滞感もあり、利益水準を大きく底上げするまでには至りませんでした。 この結果、当第2四半期連結累計期間において売上高は、92億2千9百万円(前年同期比2.1%増)、損益面では、営業利益2億5千8百万円(前年同期比39.4%増)、経常利益3億3千3百万円(前年同期比15.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、2億3千4百万円(前年同期比17.0%増)となりました。
(2)財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末日における総資産は、前連結会計年度末日に比べて14億8千9百万円増加し、183億7千8百万円となりました。これは主に、建物及び構築物の増加によるものであります。負債は、前連結会計年度末日に比べて11億4千3百万円増加し、94億6千4百万円となりました。これは主に、長期借入金の増加によるものであります。純資産は、前連結会計年度末日に比べて3億4千5百万円増加し、89億1千3百万円となりました。これは主に、利益剰余金及びその他有価証券評価差額金の増加によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期連結会計期間末日における現金及び現金同等物の四半期連結会計期間末残高は、5億7千8百万円減少し、34億2千6百万円(前年同期は40億4百万円)となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローについては、3億2千2百万円の増加(前年同期は3億9千7百万円の増加)となりました。これは主に、減価償却費や税金等調整前四半期純利益の計上が仕入債務の減少額を上回ったことによるものであります。 投資活動によるキャッシュ・フローについては、10億8千8百万円の減少(前年同期は8億1千8百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出によるものであります。 財務活動によるキャッシュ・フローについては、14億2千3百万円の増加(前年同期は15億4千5百万円の増加)となりました。これは主に、長期借入れによる収入によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は49百万円であります。