【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。
(1)経営成績の状況 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に移行し、緩やかな回復基調にあるものの、原油価格の上昇に伴う原材料価格の高止まり、ユーティリティコストの更なる増大、円安の継続など、景気の先行きが不透明な状況が継続しております。 このような状況のもと当社グループは、安定供給を第一に、お客様が求める製品の提案によって売上を拡大すべく、事業活動を行ってまいりました。 営業面では、「掴めるくん®」及び「吸湿くん®EX」などの機能包材や、「MARUTOエコプロダクツ(環境対応品)」、「丸東パッケージプロモーション(販売促進策)」の提案を行ってまいりました。また、原材料価格の高騰に対しては、その一部を製品価格に反映させる活動を継続して行ってまいりました。 生産面では、原材料価格の上昇分を内部で吸収する努力を行うとともに、お客様への安定供給を果たすべく、協力会社を含め一丸となって製品を製造する取り組みを行ってまいりました。 これらの活動により、原材料価格上昇の影響を受けた前第1四半期連結累計期間の四半期純利益を上回ることができましたが、ユーティリティコストの増大など、依然として製造コストの高止まりが継続しており、以前の利益水準まで回復するには至りませんでした。 また、「製品の生産量を増加させるための生産エリア拡大」、「個包装化・環境に配慮した生産設備の拡充」、「生産の自動化による省力化」、「環境配慮型のユニークな研究開発の強化」を推進すべく、令和5年5月から、福岡第二工場の稼働を開始いたしました。この結果、当第1四半期連結累計期間において売上高は、46億2千1百万円(前年同期比8.5%増)、損益面では、営業利益1億7千9百万円(前年同期比59.6%増)、経常利益2億3千6百万円(前年同期比34.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、1億6千3百万円(前年同期比39.4%増)となりました。
(2)財政状態の状況当第1四半期連結会計期間末日における総資産は、前連結会計年度末日に比べて5億9千7百万円増加し、174億8千6百万円となりました。これは主に、建物及び構築物の増加によるものであります。 負債は、前連結会計年度末日に比べて5億6百万円増加し、88億2千6百万円となりました。これは主に、その他の流動負債(設備電子記録債務及び設備支払手形など)の増加によるものであります。 純資産は、前連結会計年度末日に比べて9千1百万円増加し、86億5千9百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は19百万円であります。