【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、当社グループは前期となる第55期に決算期変更を行っており、2022年3月1日から2023年4月30日までの14ヵ月決算となっております。これに伴い、前第1四半期連結累計期間(2022年3月1日~2022年5月31日)と当第1四半期連結累計期間(2023年5月1日~2023年7月31日)は比較対象期間が異なるため、対前年同期比については記載しておりません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による行動制限が緩和され、経済活動に回復の兆しが見えてまいりました。しかしながら、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や円安等の影響による原材料やエネルギー価格の高騰により、先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの属する食関連業界におきましても、個人消費の持ち直しは見られるものの、原材料やエネルギー価格の高騰に加え、労働力不足に伴う人件費や求人費の上昇も見られる等、引き続き厳しい状況となっております。
このような環境の中、当社グループは経営基盤の強化を固める一方、ブランド力・専門性を深堀し、商品・接客サービスに更に磨きをかけることで食関連業界における差別化を図ってまいりました。
出退店につきましては、「柿安ダイニング 熊本鶴屋店」「口福堂アリオ上尾店」など4店の出店、1店の退店を行いました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は8,977百万円、営業利益は352百万円、経常利益は359百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は202百万円となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
(a)精肉事業
精肉事業につきましては、毎月1・2・3日に柿安厳選の黒毛和牛等がお値打ちに購入いただける「一頭セール」を実施いたしました。また、地元三重県明和町のふるさと納税の返礼品として、「松阪牛」を中心とした12アイテムを出品しました。併せて広島サミットで提供された広島和牛「比婆牛」を店舗限定で販売する等、魅力ある商品展開に努めました。
退店につきましては、1店の退店を行いました。
この結果、当事業の売上高は3,465百万円、セグメント利益は258百万円となりました。
(b)惣菜事業
惣菜事業につきましては、高たんぱく・低糖質の『干し豆腐のやみつきナムル』や夏野菜を自家製のガーリックオイルで仕上げた『5種野菜とゴーヤのペペロンチーノ風サラダ』を販売する等、味だけでなく体にもおいしい商品開発に努めました。
出店につきましては、熊本県の鶴屋百貨店に「柿安ダイニング 熊本鶴屋店」を出店いたしました。
この結果、当事業の売上高は3,194百万円、セグメント利益は192百万円となりました。
(c)和菓子事業
和菓子事業につきましては、「ラムネ」「パイン」等4種類の味で仕上げた『水まんじゅう』を展開しました。また、人気のフルーツ大福シリーズから、『ピオーネ大福』を販売する等、季節感のある和菓子を展開しました。
出店につきましては、「口福堂アリオ上尾店」等3店の出店を行いました。
この結果、当事業の売上高は1,432百万円、セグメント利益は37百万円となりました。
(d)レストラン事業
レストラン事業につきましては、今年3月に改装を行った「料亭本店」において、松阪牛や黒毛和牛を用いた季節を彩るお値打ちなランチ『18菜 味わい旬ランチ』を提供しました。また、グリル業態では、季節限定商品として塩レモンおろしやガーリックをトッピングしたハラミステーキとハンバーグを提供する等、様々なおいしさが楽しめる商品を展開しました。
この結果、当事業の売上高は386百万円、セグメント利益は11百万円となりました。
(e)食品事業
食品事業につきましては、日本を代表する人気の大怪獣「ゴジラ」とコラボレーションした『ゴジラ 料亭しぐれ煮詰合せ』を販売いたしました。また、コンビニエンスストア限定商品として『黒毛和牛牛肉ひつまぶし詰合せ』を販売し、幅広い支持をいただきました。
この結果、当事業の売上高は499百万円、セグメント利益は85百万円となりました。
②財政状態の状況
(資産、負債及び純資産の状況)
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,471百万円減少し、20,254百万円となりました。
流動資産は1,504百万円減少し、13,675百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少1,603百万円と売掛金の増加100百万円等であります。固定資産は32百万円増加し、6,578百万円となりました。主な要因は、工具、器具及び備品の増加80百万円及び建物及び構築物の増加49百万円と繰延税金資産の減少103百万円等であります。
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ802百万円減少し、3,915百万円となりました。
流動負債は801百万円減少し、3,461百万円となりました。主な要因は、未払法人税等の減少772百万円等であります。
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ669百万円減少し、16,338百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益202百万円の計上による増加と剰余金の配当による減少890百万円等であります。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。