【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類感染症へ移行されたことに伴い、経済活動の正常化が進み、水際対策の緩和によるインバウンド需要の回復も消費の回復を後押しし、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、エネルギー価格・原材料価格の高騰による物価上昇などの影響により、依然として先行き不透明な状況が続いております。外食産業におきましては、コロナの5類移行を受けて回復基調となり、売上はコロナ前を上回り堅調に推移しております。当社が主に展開する居酒屋業態では、人流回復やインバウンド客の増加により昨年比では売上を大きく伸ばしているものの、コロナ前との比較では深夜帯や二次会需要の低迷により厳しい状況が続いております。このような状況の中で当社グループは、引き続き固定費の増加抑制に努めるとともに、食材価格の高騰を踏まえたメニュー改定や臨機応変な営業時間の見直し、人材採用の積極化など収益性の改善に向けた取組みを推し進めてまいりました。また、出店戦略においては、「ネオ大衆酒場」として小型かつ低投資の業態の開発・出店を継続するとともに、地方都市での出店にも注力しております。鳥良事業部門においては、「鳥良商店」を1店舗退店し、当第2四半期連結会計期間末現在の店舗数は36店舗となり、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,580百万円(前年同期比37.2%増)となりました。磯丸事業部門においては、「磯丸水産」を1店舗出店いたしました。一方で、「磯丸水産」を3店舗退店し、当第2四半期連結会計期間末現在の店舗数は直営102店舗、フランチャイズ15店舗となり、当第2四半期連結累計期間の売上高は8,642百万円(前年同期比40.2%増)となりました。その他部門においては、「五の五」を2店舗出店したほか、「浜焼ドラゴン」1店舗を「五の五」へ業態転換し、当第2四半期連結会計期間末現在の店舗数は29店舗となり、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,042百万円(前年同期比48.8%増)となりました。フードアライアンスメンバー(連結子会社)においては、株式会社ジョー・スマイルが「前川珈琲レストラン」1店舗を「光の森珈琲」へ業態転換し、「平陽珍」を1店舗退店いたしました。また、株式会社クルークダイニングが「磯丸水産」及び「抹茶館」を各1店舗出店したほか、「からあげセンター」を2店舗(うち、1店舗はフランチャイズ)退店いたしました。その結果、当第2四半期連結会計期間末現在の店舗数は株式会社ジョー・スマイルが12店舗、株式会社クルークダイニングが14店舗となり、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,020百万円(前年同期比43.3%増)となりました。なお、当第2四半期連結累計期間において、店舗固定資産の減損損失170百万円を計上しております。以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の総店舗数は、直営193店舗、フランチャイズ15店舗となり、当第2四半期連結累計期間における当社グループの売上高は14,286百万円(前年同期比41.0%増)、営業利益は1,009百万円(前年同期は営業損失948百万円)、経常利益は1,109百万円(前年同期比10.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は652百万円(前年同期比18.6%減)となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末における総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ224百万円増加し、17,798百万円となりました。主な増減要因は以下のとおりです。
(流動資産)当第2四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ209百万円増加し、10,594百万円となりました。これは主に、現金及び預金が166百万円、売掛金が107百万円増加したことによるものです。
(固定資産)当第2四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ14百万円増加し、7,203百万円となりました。これは主に、有形固定資産が28百万円増加したことによるものです。
(流動負債)当第2四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ23百万円増加し、3,708百万円となりました。これは主に、買掛金が124百万円、未払法人税等が117百万円増加し、その他流動負債が214百万円減少したことによるものです。
(固定負債)当第2四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ180百万円減少し、1,168百万円となりました。これは主に、長期借入金が182百万円減少したことによるものです。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ381百万円増加し、12,921百万円となりました。これは主に、利益剰余金が394百万円増加したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ160百万円増加し、9,374百万円となりました。当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とその主な増減要因は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において営業活動により得られた資金は、944百万円となりました(前年同期は2,825百万円の資金増)。これは主に、税金等調整前四半期純利益928百万円、減価償却費291百万円、減損損失170百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において投資活動により使用した資金は、354百万円となりました(前年同期は40百万円の資金減)。これは主に、新規出店のための有形固定資産の取得による支出282百万円、敷金及び保証金の差入による支出80百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において財務活動により使用した資金は、429百万円となりました(前年同期は340百万円の資金減)。これは主に、長期借入金の返済による支出172百万円、配当金の支払額257百万円によるものです。
(4)経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動該当事項はありません。