【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
本項における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響からの経済社会活動の正常化の動きが進むなか、ウクライナ情勢の長期化や原材料価格の高騰による物価上昇など、不透明な状況が続きました。
このような状況のもと、当社グループは、新型コロナウイルス感染症拡大の対策を継続実施しつつ、企業と人材を繋ぐ役割と機能を果たし、質の高い人材サービスの提供を通じて、双方が求めるニーズに応えてまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、売上高3,505,447千円(前年同期比0.1%増)、営業利益54,686千円(前年同期比46.4%減)、経常利益58,110千円(前年同期比43.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益97,854千円(前年同期比21.7%減)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
①人材派遣関連事業
人材派遣関連事業においては、前年同期に計上した新型コロナウイルス感染症のワクチン接種に係る売上高が減少したことから、売上高及びセグメント利益が前年同期を下回りました。この結果、売上高1,728,783千円(前年同期比14.1%減)、セグメント利益257,561千円(同24.9%減)となりました。
②人材派遣関連事業(関東)(株式会社セールスアウトソーシング)
人材派遣関連事業(関東)においては、新型コロナウイルス感染症の影響によるイベント及び推奨販売等の対面で行う業務の回復が予想より遅れており、売上高及びセグメント利益が前年同期を下回りました。この結果、売上高199,462千円(前年同期比14.3%減)、セグメント損失9,491千円(前年同期はセグメント損失4,335千円)となりました。
③人材紹介事業
人材紹介事業においては、人材の流動化による求人ニーズへ迅速に対応したことで、特にIT系人材の成約数が伸びたことにより、売上高及びセグメント利益が前年同期を上回りました。この結果、売上高100,859千円(前年同期比99.3%増)、セグメント利益32,682千円(同750.0%増)となりました。
④再就職支援事業
再就職支援事業においては、キャリアチェンジ及び介護人材養成に係る受託事業が増加したことにより、売上高及びセグメント利益が前年同期を上回りました。この結果、売上高651,451千円(前年同期比1.3%増)、セグメント利益85,486千円(同96.0%増)となりました。
⑤BPO事業
BPO事業においては、給与計算処理人数及び新規顧客の導入関連売上が増加したことにより、売上高は前年同期を上回りました。セグメント利益については、オペレーション部門強化に伴う労務費増加及び設備投資に伴う減価償却費増加により前年同期を下回りました。この結果、売上高614,569千円(前年同期比30.4%増)、セグメント損失142,952千円(前年同期はセグメント損失124,727千円)となりました。
⑥日本語学校運営事業
日本語学校運営事業においては、前年同期に起こっていた新型コロナウイルス感染症の影響による入国制限で新規の留学生が入国出来ない状況が解消されたことにより、売上高が前年同期を上回り、セグメント損失が縮小しました。この結果、売上高88,578千円(前年同期比467.3%増)、セグメント損失6,086千円(前年同期はセグメント損失8,767千円)となりました。
⑦その他
その他事業は、ソフトウエア・ハードウエア開発事業が加わったことにより、売上高が前年同期を上回りましたが、中国語語学研修事業及びメンタルヘルス事業の業績が縮小したため、セグメント利益が前年同期を下回りました。この結果、売上高121,741千円(前年同期比62.7%増)、セグメント利益3,590千円(前年同期比66.9%減)となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べ4,345千円増加し、3,117,507千円となりました。これは主に売掛金及び契約資産の増加726,884千円と現金及び預金の減少743,095千円との差額等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ55,258千円増加し、866,998千円となりました。
この結果、総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ59,603千円増加し、3,984,506千円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べ29,096千円減少し、1,703,472千円となりました。これは主に未払費用の減少70,988千円、未払消費税等の減少131,726千円及び1年内返済予定の長期借入金の増加149,410千円等によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ39,005千円増加し、574,995千円となりました。これは主に長期借入金の増加33,035千円によるものであります。
この結果、負債につきましては、前連結会計年度末に比べ9,908千円増加し、2,278,468千円となりました。
(純資産)
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ49,695千円増加し、1,706,037千円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、売上債権の増加額による支出等が税金等調整前四半期純利益の計上による収入等を上回ったため、期首残高に比べて743,095千円減少し、当第2四半期連結累計期間末には1,450,872千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は862,864千円(前年同期比135.5%増)となりました。これは主に売上債権の増加額が税金等調整前四半期純利益の計上による収入等を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は43,332千円(前年同期比49.6%減)であります。これは主に有形及び無形固定資産の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は149,750千円(前年同期は使用した資金124,448千円)であります。これは主に長期借入れによる収入によるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
#C4834JP #キャリアバンク #サービス業セクター