【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済環境は、経済活動の正常化を背景に個人消費の増加や、水際対策の緩和を受けたインバウンド需要の回復など、景気は緩やかに回復してきております。一方で、海外においてはロシア・ウクライナ情勢の長期化や日米の金利格差による円安の影響など、先行き不透明な状況が続いております。
外食産業におきましては、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、消費者の購買活動はコロナ禍以前の状態に戻りつつあるものの、継続する物価上昇による消費の減速懸念、原材料費や光熱費の高騰、長期化する採用難など事業を取り巻く環境は依然として厳しいものとなっております。
このような状況の中、当社グループは国産野菜の使用など、食の「安全・安心・健康」に継続して取り組むとともに、『全員参加で、永続する企業体質をつくろう』をスローガンに、企業価値向上に努めてまいりました。その具体的な施策として、食材の鮮度向上や在庫圧縮、より効率的な生産体制構築に向けて、店舗で使用する食材の履歴を生産者まで遡れる食材トレーサビリティの確立への取り組みを継続しております。さらに、地球温暖化対策として、店舗での電力・動力・ガスの使用料前年比3%削減を目標として、温室効果ガスCO2の削減に向けた省エネ活動(リンガーチャレンジ2030)を実施しております。
また、2021年より開始した当社の冷凍商品を購入していただける冷凍商品自動販売機は、当第2四半期連結累計期間末現在、128か所137台まで拡大いたしました。
出退店につきましては、2店舗を出店し13店舗を退店した結果、当第2四半期連結累計期間末の当社グループ合計の店舗数は、国内644店舗、海外9店舗の計653店舗(うちフランチャイズ店舗164店舗)となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は196億31百万円(前年同期比9.2%増)、営業利益は1億25百万円(前年同期営業損失5億52百万円)、経常利益は1億44百万円(前年同期比692.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純損失は36百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失1億81百万円)となりました。
セグメント別の概況は次のとおりであります。
(長崎ちゃんぽん事業)
「長崎ちゃんぽんリンガーハット」では、季節商品として健康志向ながらも食べ応えのある商品へと進化した「梅肉と鶏むね肉の冷やしまぜめん」を販売いたしました。また、彩り豊かな国産野菜8種類と食物繊維を豊富に含んだ全粒粉入りの冷やし専用の麺を使用した「冷やしちゃんぽん麻婆茄子」、スープに濃厚ゴマペーストと練りゴマを使用した「からまろちゃんぽん」を販売しております。8月には「リンガーハットの夏得袋」を販売いたしました。
出退店につきましては、1店舗を出店し9店舗を退店した結果、当第2四半期連結累計期間末の店舗数は、国内で562店舗、海外で7店舗、合計569店舗(うちフランチャイズ店舗147店舗)となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の既存店売上高前年比率は111.3%となり、売上高は156億59百万円(前年同期比9.9%増)、営業利益は31百万円(前年同期営業損失5億72百万円)となりました。
(とんかつ事業)
「とんかつ濵かつ」では、季節商品として夏の定番「梅しそ巻」シリーズを販売しております。8月には昨年もご好評いただいた「濵かつの夏の福袋」を数量限定で販売いたしました。また、九州エリアでは5年ぶりとなる新店「濵かつイオンモール福岡店」を出店いたしました。
出退店につきましては、1店舗を出店し4店舗を退店した結果、当第2四半期連結累計期間末の店舗数は国内で82店舗*、海外で2店舗、合計84店舗(うちフランチャイズ店舗17店舗)となりました。(*和食業態の長崎卓袱浜勝を含む)
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の既存店売上高前年比率は106.9%となり、売上高は38億88百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益は1億37百万円(前年同期比3,386.9%増)となりました。
(設備メンテナンス事業)
設備メンテナンス事業は、当社グループ内における直営店舗及びフランチャイズ店舗の設備メンテナンスに係る工事受注や機器保全などが主な事業内容であり、当第2四半期連結累計期間の売上高は8億11百万円(前年同期比2.3%減)、営業利益73百万円(同4.7%減)となりました。
(2)財政状態
資産、負債及び純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ2億70百万円減少し、284億60百万円となり
ました。これは主に退店による有形固定資産の減少によるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ3億39百万円減少し、165億24百万円となりました。
これは主に長期借入金の減少によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ69百万円増加し、119億35百万円となりました。
これは主にその他の包括利益の増加によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ2億36百万円減少し、21億36百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ5億91百万円増加し、9億54百万円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益の増加及び法人税等の支払額の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ1億34百万円減少し、9億63百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出の減少によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ35億41百万円減少し、2億40百万円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出の減少によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について、重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、54百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。