【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済環境は、新型コロナウイルス感染症拡大防止への取り組みやワクチン接種が進み、経済活動の制限も緩和され、景気の持ち直しの動きが続いております。しかしながら不安定な国際情勢の長期化により、原材料・エネルギー価格の更なる高騰も懸念され、依然として先行き不透明な状況が続いております。
外食産業におきましては、行動制限の緩和に伴い回復基調にあるものの、大人数での会食や宴会の自粛傾向の継続及び消費者のライフスタイルの変化等により、事業を取り巻く環境は厳しい状況が続いております。
当社は、このような状況の中でも食の「安全・安心・健康」に継続して取り組むとともに『全員参加で、永続する企業体質をつくろう』をスローガンに、企業価値向上に努めてまいりました。2022年7月22日に創業60周年を迎えた特別企画として様々なキャンペーンを実施しております。
また、ご好評いただいているリンガーハットの冷凍商品を24時間購入できる自動販売機の設置を進め、8月には東京都青梅市、9月には福岡県福岡市に冷凍商品直売所を開設いたしました。冷凍商品自動販売機は当第3四半期連結累計期間末で69ヶ所設置となりました。
出退店につきましては、5店舗を出店し20店舗を退店した結果、当第3四半期連結累計期間末の当社グループ合計の店舗数は国内664店舗、海外9店舗の計673店舗(うち直営店舗496店舗、フランチャイズ店舗177店舗)となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は274億74百万円(前年同期比9.8%増)、営業損失は6億9百万円(前年同期営業損失12億7百万円)、経常損失は26百万円(前年同期経常利益14億68百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は3億7百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純利益6億57百万円)となりました。
セグメント別の概況は次のとおりであります。
(長崎ちゃんぽん事業)
「長崎ちゃんぽんリンガーハット」では、創業60周年記念商品第2弾として「彩り月見ちゃんぽん・皿うどん」を販売いたしました。10月からは第3弾として「かきちゃんぽん」を販売しております。
出退店につきましては、5店舗を出店し18店舗を退店した結果、当第3四半期連結累計期間末の店舗数は国内で579店舗、海外で7店舗の計586店舗(うちフランチャイズ店舗160店舗)となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の既存店売上高前年比率は110.1%となり、売上高は218億69百万円(前年同期比9.8%増)、営業損失は6億72百万円(前年同期営業損失11億8百万円)となりました。
(とんかつ事業)
「とんかつ濵かつ」では、創業60周年記念商品第2弾として、秋冬の人気商品「牡蠣ふらい」を、広島県産牡蠣ととんかつが堪能できる全6種類のメニューにて販売しております。また、毎年好評の福袋及び濵かつ三段重の予約販売を11月より開始いたしました。
出退店につきましては、2店舗を退店した結果、当第3四半期連結累計期間末の店舗数は、国内で85店舗(和食業態の長崎卓袱浜勝、とんかつ大學を含む)、海外で2店舗の計87店舗(うちフランチャイズ店舗17店舗)となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の既存店売上高前年比率は108.6%となり、売上高は54億95百万円(前年同期比10.0%増)、営業利益は39百万円(前年同期営業損失1億88百万円)となりました。
(設備メンテナンス事業)
設備メンテナンス事業は、当社グループ内における直営店舗及びフランチャイズ店舗の設備メンテナンスに係る工事受注や機器保全などが主な事業内容であり、当第3四半期連結累計期間の売上高は12億33百万円(前年同期比0.3%減)、営業利益1億8百万円(同11.5%減)となりました。
(2)財政状態
資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ50億95百万円減少し、290億23百万円となりました。これは主に資本性劣後ローンを含む長期借入金の返済による現金及び預金の減少によるものであります。2021年1月に実施した資本性劣後ローンによる50億円の調達のうち、20億円を返済いたしました。
負債は、前連結会計年度末に比べ46億32百万円減少し、169億64百万円となりました。これは主に資本性劣後ローンを含む長期借入金の減少によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ4億62百万円減少し、120億58百万円となりました。これは主に当期純損失3億7百万円を計上したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について、重要な変更
はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、73百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。