【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであり、その達成を保証するものではありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況① 経営成績の状況当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による経済活動の収縮から再開に向けて段階的な回復基調で推移しているものの、ウクライナ問題の地政学的リスクの影響、半導体部品の不足による生産活動の停滞、多岐にわたる急速な物価の上昇、グローバルな金融政策の引き締め、外国為替相場の急速な変動など景気に対する様々な悪影響が顕在化しており、先行きが不透明な状況にあります。このような状況の下、当社グループは「お客様視点のものづくり」を基本原点に、新製品開発の促進、提案営業の展開、保守サービスの充実、付加価値の改善等に取り組んでおりますが、鋼材価格の高騰による収益の縮小や製造部品の不足から製造納期の長期化が常態化するなど、予断を許さない事業環境が継続しております。これらに対して収益を改善しようと、製造部品の先行手配や内製化、在庫の適正化、販売価格の見直しなどを展開しておりますが、回復までに一定の時間を要しております。このほか、当社は太陽光発電設備の導入(2022年10月28日稼働)を決定し、社会が求める自然環境への対応と企業活動の共存を図り、持続可能な成長を可能とする企業活動にも取り組んでおります。当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高は2,959百万円(前年同期比1.6%減)、営業利益は166百万円(前年同期比15.4%減)、経常利益は193百万円(前年同期比13.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は161百万円(前年同期比13.4%増)となりました。品目別売上高につきましては、形鋼加工機は1,882百万円(前年同期比1.8%減)、丸鋸切断機は124百万円(前年同期比43.6%減)、金型は307百万円(前年同期比1.6%増)、受託事業・その他は177百万円(前年同期比44.6%増)、部品は391百万円(前年同期比3.6%増)、サービスは76百万円(前年同期比15.5%増)となりました。
なお、当社グループの事業は金属加工機械事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。
② 財政状態の状況(総資産)当第3四半期連結会計期間末における総資産の残高は6,693百万円となり、前連結会計年度末に比べ45百万円減少しております。これは、主に棚卸資産が616百万円増加したこと、受取手形及び売掛金が499百万円、現金及び預金が266百万円減少したこと等によるものであります。
(負債)当第3四半期連結会計期間末における負債の残高は2,249百万円となり、前連結会計年度末に比べ171百万円減少しております。これは、主に支払手形及び買掛金が128百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む。)が79百万円増加したこと、短期借入金が200百万円、未払法人税等が138百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は4,443百万円となり、前連結会計年度末に比べ125百万円増加しております。これは、利益剰余金が115百万円、その他有価証券評価差額金が10百万円増加したこと等によるものであります。
③ 当連結会計年度の目標とする経営指標と予想数値との分析当連結会計年度の目標とする経営指標に対する予想数値を見直しております。その分析の内容は、次のとおりであります。
区 分
2023年5月期計画(百万円)
2023年5月期予想(百万円)
増減比(%)
売 上 高
4,800
4,650
△3.1
経常利益
330
400
21.2
当四半期連結会計期間の末日現在における当社グループの事業環境は、都市部を中心とする堅調なインフラ需要を背景に、新型コロナウイルス感染症による景気後退から段階的な回復基調で推移する中、ウクライナ問題、外国為替の変動といった地政学的リスクや国内の急速な物価上昇の影響からコストが上昇するほか、製造部品の不足による製造納期の長期化といった悪影響を受け、先行き不透明な厳しい状況にあります。当連結会計年度の業績予想は同項①に記載する実績と最近の業績動向を踏まえ、売上高は翌年度に納期がずれ込む影響を受けて減少しつつも、経常利益は翌年度の売上案件に向けて操業に一定の確保が見込めることから増加すると想定し、予想数値を算出しております。なお、先行き不透明な事業環境から業績予想においては不確実性があり、実際の業績等は今回の予想数値と大きく異なる可能性があります。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定」の内容について、重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等に重要な変更及び新たに定めた事項はありません。なお、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等、目標とする経営指標」中の当連結会計年度の目標とする経営指標と予想数値との分析は、(1)項③に記載しております。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費はありません。