【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症予防を目的とした行動規制が徐々に緩和されるなど、ウィズコロナの下で国内経済は緩やかに回復の兆しをみせております。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や、円安などを背景とするエネルギー資源価格の高騰、物価上昇など、引き続き、経済の先行きは不透明な状況が続いております。
そのような中、当社グループは、「いつかの未来を、いつもの日々に~New Normal Acceleration」をコンセプトに掲げ、新たなモノ・コトを積極的に活用していくための活動を社会に広げていくことに取り組んでおります。当社は設立以来、通信業界をメインステージに事業を展開してまいりましたが、既存のビジネス領域からオンライン接客を中心に領域拡大を行い、先行投資を行うことで、中長期的な成長に向けた事業ポートフォリオの強化を行っております。
当連結会計年度においては、オンライン接客センターなどの店舗DX領域の拡大推進に取り組み、その結果、店舗DX領域の一つである店頭に設置したタブレット端末を通じてお客様とオンライン上で非対面型の接客を行う、オンライン接客サービスの需要が継続的に増加し、売上及び利益の増加に貢献いたしました。また、コロナ禍において進めていたグループ全体でのコスト削減への取組みも寄与し、利益が増加いたしました。
昨年度に立ち上げたCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)事業にも積極的に取り組み、2社との資本業務提携(うち、1社は、メタバース経済圏創出に向けたSuper Massive Global社、1社は、メタバースイベント及びイベント支援強化に向けたbravesoft社との資本業務提携)を実施いたしました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高2,881百万円(前年同期比93.2%増/前年同期は売上高1,491百万円)、営業利益184百万円(前年同期は営業損失17百万円)、経常利益172百万円(前年同期は経常損失10百万円)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は278百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失34百万円)となりました。
なお、当社グループはコンサルティング事業を主要な事業としており、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)財務状態の分析
(流動資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は3,125百万円となり、前連結会計年度末に比べ209百万円減少いたしました。これは、主に現金及び預金が34百万円、売掛金が98百万円、電子記録債権が33百万円、それぞれ減少したことによるものであります。
(固定資産)
当第2四半期連結会計期間末における固定資産は1,446百万円となり、前連結会計年度末に比べ424百万円増加いたしました。これは、主に投資有価証券が327百万円、長期貸付金が148百万円増加したことによるものであります。
(流動負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は1,394百万円となり、前連結会計年度末に比べ39百万円増加いたしました。これは、主に1年内返済予定の長期借入金が63百万円、賞与引当金が26百万円増加した一方、未払費用が52百万円減少したことによるものであります。
(固定負債)
当第2四半期連結会計期間末における固定負債は1,035百万円となり、前連結会計年度末に比べ49百万円減少いたしました。これは、リース債務が31百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は2,142百万円となり前連結会計年度末に比べ224百万円増加いたしました。これは、主に利益剰余金が266百万円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より34百万円減少し、1,811百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は382百万円(前年同期は131百万円の収入)となりました。資金増加の主な要因は、税金等調整前四半期純利益の増加額184百万円、売上債権の減少額117百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は412百万円(前年同期は268百万円の支出)となりました。資金減少の主な要因は、投資有価証券の取得による支出365百万円、無形固定資産の取得による支出53百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は694千円(前年同期は313百万円の収入)となりました。資金増加の主な要因は、長期借入れによる収入200百万円によるものであります。一方、資金減少の主な要因は、長期借入金の返済による支出149百万円、リース債務の返済による支出38百万円等によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた事項はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
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