【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第1四半期累計期間における我が国の経済は、2020年1月頃から顕著になった新型コロナウイルス感染症が長期化する中で、ワクチン接種の進展や各種政策の効果もあり、経済活動が再開され、徐々に持ち直しの動きがみられます。しかしながら、2022年2月から始まったロシアのウクライナ侵攻に伴う資源価格の上昇や、急激な円安等による市場の混乱が続いており、経済活動について先行きが見えない状況の中、当第1四半期累計期間末を迎えました。
このような環境の下、当社の主要事業である食肉関連においては、未だ外食産業を中心とした需要は回復に至っておりませんが、新規アイテムの成約や、利益率の高い商材の販売を増加させることにより、売上高・取扱数量共に増加となりました。次に農産品では、新規契約の取引が進み、売上高・取扱数量共に増加となりました。中国関連の取引においては、コロナ感染の影響により取引が進まなかったため、売上高・取扱数量共に減少したほか、輸入豚肉に関しては、国内在庫が飽和状態となり、前事業年度比で売上高・取扱数量共に減少となりました。
この結果、当第1四半期累計期間における売上高は49億41百万円(前年同四半期累計期間比 5.0%減)、営業利益19百万円(前年同四半期累計期間比88.6%減)、経常損失34百万円(前年同四半期累計期間は経常利益1億62百万円)、四半期純損失34百万円(前年同四半期累計期間は四半期純利益1億36百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(食料部)
鶏肉については、輸入鶏肉の縮小の一貫として、販売を強化したことにより、売上高・取扱数量ともに増加となりました。牛肉は外食産業への販売をメインとしており厳しい状況がつづいておりますが新規アイテムの成約等もあり、売上高・取扱数量ともに増加いたしました。タイ産加工食品は、産地価格の高騰や現地生産工場のコロナ禍での操業停止等の影響も解除されつつあり、利益率の高い商材の販売が成約でき、売上高は増加いたしました。
この結果、当第1四半期累計期間の売上高は、27億47百万円(前年同四半期累計期間比9.3%増)となりました。
(営業開拓部)
農産品は、大豆等の産地価格の高騰や産地国の輸出規制の影響もありましたが、新規契約の取引が順調に進みました。一方で2020年9月期より取引を始めた中国のネット通販事業者向け商材の販売は、中国市場の潜在的需要の高さを背景に取扱商品を着実に増やしておりますが、中国国内におけるコロナ政策の大きな転換に伴う一時的な混乱が影響したことから取引量が減少しました。
この結果、当第1四半期累計期間の売上高は、16億94百万円(前年同四半期累計期間比20.0%減)となりました。
(生活産業部)
輸入豚肉に関しましては、前事業年度におきまして、前倒しで入船引渡しが進み、市場の在庫過剰感に加え為替相場の急激な変動により需要が様子見となった結果、売上高・取扱数量ともに減少となりました。
この結果、当第1四半期累計期間の売上高は、4億99百万円(前年同四半期累計期間比12.5%減)となりました。
②財政状態の状況
当第1四半期累計期間末の資産につきましては、現金預金は増加したものの、売上債権及び商品の減少に伴い、前事業年度末に比べ5億円減少し、77億35百万円となりました。
負債につきましては、主に仕入債務の減少により前事業年度末に比べ4億47百万円減少し、72億23百万円となりました。
純資産につきましては、四半期純損失の計上等により前事業年度末に比べ52百万円減少し5億11百万円となりました。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 仕入、受注及び販売の実績
①商品仕入実績
当第1四半期累計期間の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
セグメントの名称
当第1四半期累計期間
(自 2022年10月1日
至 2022年12月31日)
前年同四半期比(%)
食料部
1,963,544
79.4
営業開拓部
1,541,284
68.2
生活産業部
297,341
61.0
合計
3,802,170
72.8
②受注実績
食料部の受注高が著しく増加しております。
これは、主にブラジル産鶏肉の取引が増加したことによります。
営業開拓部の受注残高が著しく減少しております。
主に中国向け化粧雑貨の受注が一時的に減少したことによります。
当第1四半期累計期間の受注実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
セグメントの名称
受注高
前年同四半期比(%)
受注残高
前年同四半期比(%)
食料部
2,186,519
371.6
815,012
68.8
営業開拓部
1,640,370
74.3
318,415
51.7
生活産業部
717,186
105.3
501,385
161.7
合計
4,544,075
130.7
1,634,812
77.4
③販売実績
営業開拓部の販売実績が減少しております。
これは、主に中国向け化粧雑貨の販売が一時的に減少したことによります。
当第1四半期累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
セグメントの名称
当第1四半期累計期間
(自 2022年10月1日
至 2022年12月31日)
前年同四半期比(%)
食料部
2,747,028
109.3
営業開拓部
1,694,755
79.9
生活産業部
499,952
87.4
合計
4,941,735
94.9