【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルスの第8波の流行がピークアウトし収束する中で、景気の持ち直しの兆しが見られました。一方でロシア・ウクライナ情勢の長期化、世界的な金融引き締めに伴う景気下振れリスクの高まり、及び原材料・エネルギー価格の上昇等の影響により、引き続き先行きの不透明な状況が続きました。
外食業界におきましても、行動制限の緩和に伴いイートイン客数が回復基調を見せる等、コロナ前の営業活動に戻りつつあります。業界全体がアフター・コロナを視野に入れた営業活動に転換する中で、ウィズ・コロナの生活で定着した消費者が求めるサービスの多様化に対応するための競争が一層激化しました。また、原材料・エネルギー価格及び物流費の上昇を背景に、業界全体で価格改定の動きが顕著となっており、更なる物価上昇の懸念など消費者の先行きへの不安から、経営環境は依然として厳しい状況が続きました。
このような状況において、当社は、2022年6月からスポンサーとなった、bayfmラジオの生番組「シン・ラジオ」金曜日の「ちょうし!マル!DOでSHOW」コーナーを媒体として、CMの他、人気パーソナリティと社員との掛け合いを通してリスナーに対して商品の魅力訴求に努めました。さらに、2022年11月には前年に引き続き、創業祭特別企画として、サンリオ人気キャラクター『ポムポムプリン』とのコラボレーション企画を展開しました。また、同月、当社を利用されるお客様に対して、イベント等のお知らせを直接ご案内するためのインフラ構築に向けた第1ステップとして『銚子丸LINEミニアプリ』による会員サービスを開始(当第3四半期会計期間末現在54店舗に導入済)し、DX時代の新しい営業手法に対応するための基盤構築に着手しました。
店舗開発につきましては、2022年6月に「すし銚子丸小石川店」(東京都文京区)を新規出店した一方で、「すし銚子丸草加店」(埼玉県草加市)及び「すし銚子丸宮野木店」(千葉市花見川区)は、機械化・省力化による収益性の向上を目的として、それぞれ2022年9月並びに同10月に閉店し、2022年12月に「すし銚子丸宮野木店」(千葉市花見川区)、「すし銚子丸草加花栗店」(埼玉県草加市)として、近隣の好立地へ新築移転オープンしました。この結果、当第3四半期会計期間末の店舗数は93店舗となっております。
以上の結果、当第3四半期累計期間における売上高は142億29百万円(前期比13.0%増)となりました。
利益面につきましては、原材料価格・物流費の上昇、水道光熱費の高騰、積極的な大規模改装や老朽設備の計画的な改修に伴う修繕費・消耗品の増加に加え、通常の営業活動に伴う広告宣伝・販売促進費、及びDX推進に伴う外注費等が増加する一方で、売上高が堅調に推移したことにより営業利益は4億65百万円(同223.7%増)となりました。
また、受取協力金(新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う各自治体からの協力金)1億29百万円(前期比12億80百万円減少)を営業外収益として計上したこと等により、経常利益は5億74百万円(同63.1%減)、四半期純利益は3億73百万円(同61.6%減)となりました。
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当第3四半期会計期間末における資産は、前事業年度末に比べ85百万円増加し、110億63百万円(前事業年度末比0.8%増)となりました。主な要因は、次のとおりであります。
流動資産は、前事業年度末に比べ4億37百万円減少し、75億27百万円(同5.5%減)となりました。主な内訳は、現金及び預金の減少5億44百万円及び原材料及び貯蔵品の増加83百万円であります。
固定資産は、前事業年度末に比べ5億23百万円増加し、35億36百万円(同17.4%増)となりました。主な内訳は、建物(純額)の増加3億40百万円及び有形固定資産その他(純額)の増加95百万円であります。
(負債・純資産)
当第3四半期会計期間末における負債は、前事業年度末に比べ2億12百万円減少し、28億82百万円(前事業年度末比6.9%減)となりました。主な要因は、次のとおりであります。
流動負債は、前事業年度末に比べ2億16百万円減少し、24億7百万円(同8.3%減)となりました。主な内訳は、未払法人税等の減少5億21百万円及び短期借入金の増加3億18百万円であります。
固定負債は、前事業年度末に比べ4百万円増加し、4億74百万円(同0.9%増)となりました。主な内訳は、資産除去債務の増加4百万円であります。
純資産は、前事業年度末に比べ2億97百万円増加し、81億81百万円(同3.8%増)となりました。主な内訳は、利益剰余金の増加2億91百万円であります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
特に記載すべき事項はありません。
(6)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。