【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第3四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績当第3四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の第5類移行により、国内での人の流れの回復や国外観光客の受け入れ拡大等により、消費や雇用、所得環境の改善が進み、経済活動再開の動きが見られた一方、全世界的なインフレの長期化や為替相場の変動による消費者物価の上昇等、経済活動の下振れリスクも残る不透明な状況が続いておりました。このような環境のもと、「地域を結ぶ直売広場」をコンセプトとした運営店舗「わくわく広場」は、地域の食のセレクトショップとして、野菜・果物以外にも弁当・惣菜・パン、加工食品、和洋菓子、調味料、花といった様々なジャンルの生産者開拓を進め、スーパーマーケット等とは差別化した商品を取り揃えるとともに、生産者による対面イベントや、コンセプト毎のイベント等を各店舗で開催しました。また、積極的な新規出店と不採算店舗の閉鎖を行い、規模拡大と利益率向上に取り組んでまいりました。これらの取組みにより、当第3四半期累計期間において、当社の重要な経営指標である流通総額(店舗におけるレジ通過額のほか、値札シールの販売代金や不動産賃貸収入等を含む総額の全体売上高)は18,513,582千円(前年同期比13.3%増)となりました。店舗における販売商品の種類別割合は、弁当・惣菜・パン類が約36%、加工品等が約27%、野菜・果実等が約25%、その他が約12%となっており、農産物にとどまらず、地元のおいしい食品が集まる「地域の食のセレクトショップ」を実現しております。また、当第3四半期累計期間において、30店舗の新規出店と6店舗の閉鎖を行い、店舗数は前事業年度末より24店舗増加し160店舗となりました。また、生産者に対しては継続した登録件数拡大に取り組み、登録生産者数は前事業年度末より1,996件増加し27,949件となりました。以上の結果、当第3四半期累計期間の営業収益は5,328,364千円(前年同期比11.1%増)、営業利益は782,610千円(前年同期比4.0%増)、経常利益は769,830千円(前年同期比8.2%増)となり、四半期純利益は412,075千円(前年同期比13.2%増)となりました。なお、当社事業は単一のセグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
② 財政状態
a.資産当第3四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末と比べ118,309千円増加し、6,844,820千円となりました。これは主に、新規店舗の出店等により有形固定資産が215,590千円増加、基幹システム等への追加投資により無形固定資産が199,148千円増加、流通総額の増加等により売掛金が85,135千円増加した一方、借入の返済や税金の支払等により現金及び預金が448,260千円減少したこと等によるものです。
b.負債当第3四半期会計期間末における負債総額は、前事業年度末と比べ295,971千円減少し、4,631,245千円となりました。これは主に、取引量の増加に伴い買掛金が64,771千円増加した一方、借入の返済により長期借入金が192,852千円減少、税金の支払により未払法人税等が184,816千円減少したこと等によるものです。
c.純資産当第3四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末と比べ414,280千円増加し、2,213,574千円となりました。これは主に四半期純利益が412,075千円となったこと等によるものです。
(2)経営方針・経営戦略等または経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当第3四半期累計期間において、当社の経営方針・経営戦略等または経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について、重要な変更はありません。
(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計方針及び見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(5)研究開発活動該当事項はありません。
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