【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第1四半期連結累計期間における当グループの財政状態、経営成績(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2022年10月1日から2022年12月31日まで)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に対する各種政策の効果もあり、景気に回復の兆しが見られて来たものの、ロシアのウクライナ侵攻の長期化による物価の上昇、ゼロコロナ政策を解除した中国の動向など、先行きは不透明な状況にあります。当警備業界におきましては、各種イベント、コンサート等が開催され、警備需要等が底堅い動きとなっておりますが、先行き不透明な経営環境が続くものと思われます。このような状況のもと、当社グループは主力の交通誘導警備、雑踏警備、施設警備及び列車見張り警備、商材の販売等の積極的な営業活動を展開しております。これらの結果、当第1四半期連結累計期間における当社グループの売上高は2,809百万円(前年同四半期比5.9%増)、営業利益は321百万円(前年同四半期比27.3%増)、経常利益は349百万円(前年同四半期比23.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は221百万円(前年同四半期比27.4%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。(警備事業)警備事業は、交通誘導警備、施設警備、列車見張り警備等を行っております。警備事業の売上高は2,402百万円(前年同四半期比4.2%増)、セグメント利益は110百万円(前年同四半期比32.6%増)となりました。警備事業の業務別売上高の状況は以下のとおりです。① 交通誘導警備交通誘導警備につきましては、大手ゼネコン、建設工事事業会社等へ積極的な営業展開を行った結果、当部門の売上高は1,617百万円(前年同四半期比1.1%増)となりました。
② 施設警備施設警備につきましては、当社グループの重要商品と位置付け、首都圏を中心に積極的な営業展開を行った結果、当部門の売上高は663百万円(前年同四半期比11.9%増)となりました。
③ 列車見張り警備列車見張り警備につきましては、有資格者の増加を図ることにより、質の高い警備事業としての当社グループの注力商品の一つと位置付けており、当部門の売上高は82百万円(前年同四半期比11.6%増)となりました。
(ビルメンテナンス事業)ビルメンテナンス事業は、ビルメンテナンス、清掃業務及び労働者派遣業務等を行っております。ビルメンテナンス事業の売上高は54百万円(前年同四半期比7.1%増)、セグメント損失は1百万円(前年同四半期は1百万円の利益)となりました。
(メーリングサービス事業)メーリングサービス事業は、メール便発送取次業務、販促品・サンプル等の封入・梱包及び発送取次業務等を行っております。ダイレクトメールが伸びたこと等により、売上高は107百万円(前年同四半期比12.7%増)、セグメント利益は2百万円(前年同四半期は3百万円の損失)となりました。
(電源供給事業)電源供給事業は、各種イベント及びコンサート関連の仮設電源の提供・テレビ局関係の中継のバックアップ等各種電源需要への電源供給業務を行っております。各種イベント、コンサート等が開催され始めた結果、電源供給事業の売上高は245百万円(前年同四半期比21.2%増)、セグメント利益は86百万円(前年同四半期比63.4%増)となりました。
(2)財政状態の分析当第1四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末と比べ360百万円増加し、9,770百万円となりました。この主な要因は、警備未収入金が29百万円減少したものの、現金及び預金が278百万円増加したこと等によるものです。負債は前連結会計年度末と比べ244百万円増加し、2,971百万円となりました。この主な要因は、長期借入金が30百万円減少したものの、流動負債その他が196百万円増加したこと等によるものです。純資産は前連結会計年度末と比べ116百万円増加し、6,798百万円となりました。この主な要因は、株主に対して108百万円の配当金の支払いがありましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益として221百万円計上したことにより利益剰余金が112百万円増加したこと等によるものです。この結果、自己資本比率は69.5%となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動該当事項はありません。
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