【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間(2023年2月21日~2023年8月20日)における当社を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症の影響が収束に向かい、国内における行動制限や海外からの入国制限の緩和等による人流の回復や国内消費の回復が期待される環境になりつつある一方、ロシア・ウクライナの緊迫する情勢の長期化、金融政策の転換に伴う各国のインフレの長期化、欧米における金融部門の混乱等の要因により、世界経済の先行きは不透明感が漂っています。小売業界におきましても、需給バランスや価格高騰に伴う原材料価格の変動、エネルギーコストの上昇傾向や人件費の上昇によるコスト増加、物流の2024年問題も控え、省力化と生産性の向上への対応など、厳しい経営環境が継続しております。このような状況下において、当社は、年度スローガンを『業態の再構築によるシェアアップと業務改革の推進による原価低減を実現し大きく変化する社会環境へ対応しよう』とし、当社商勢圏でのシェアアップの実現に向けて、4つの業態を再構築するとともに、コスト削減に向けた業務効率化、多様化するお客様ニーズへの対応等、変化するライフスタイルに対応できる商品・サービスの提供に取り組んでまいりました。当期の新規出店につきましては「春日井店」(愛知県春日井市)、「八尾郡川店」(大阪府八尾市)の2店舗をそれぞれ4月にオープンいたしました。また、既存店舗の活性化については、「大淀西店」(奈良県吉野郡大淀町)を6月に改装いたしました。連結子会社については、外食の㈱オークフーズは、売上・利益とも前年並みとなり、農産物等の加工・配送を担う㈱サンライズは、業務改善したことにより微増収増益となりました。
① 財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末の総資産合計は、前連結会計年度末に比べ31億32百万円増加し、1,356億58百万円となりました。流動資産では29億23百万円の増加であり、これは主に現金及び預金が21億87百万円、受取手形及び売掛金が8億17百万円増加したことによるものであります。固定資産では2億8百万円の増加であり、これは主に有形固定資産の建物及び構築物(純額)が4億61百万円、有形固定資産の「その他(純額)」に含まれる工具、器具及び備品(純額)が3億57百万円増加した一方、有形固定資産の「その他(純額)」に含まれる建設仮勘定が4億65百万円、リース資産(純額)が3億25百万円減少したことによるものであります。負債は、前連結会計年度末に比べ32億49百万円増加し、578億47百万円となりました。流動負債では24億26百万円の増加であり、これは主に支払手形及び買掛金が25億41百万円増加したことによるものであります。固定負債では8億23百万円の増加であり、これは主に長期借入金が12億円増加したことによるものであります。純資産は、前連結会計年度末に比べ1億17百万円減少し、778億11百万円となりました。これは主に利益剰余金が1億71百万円減少したことによるものであります。
② 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営成績につきましては、営業収益(売上高及び営業収入)は1,215億20百万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は7億6百万円(前年同期比31.2%減)、経常利益は8億19百万円(前年同期比30.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億99百万円(前年同期比37.1%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ、21億94百万円増加し、175億81百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ28億83百万円増加し、70億11百万円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益が7億40百万円、非資金損益項目の減価償却費が33億14百万円、仕入債務の増加額が25億41百万円、未収入金の減少額が10億33百万円であった一方、売上債権の増加額が8億17百万円、棚卸資産の増加額が4億7百万円、法人税等の支払額が1億36百万円であったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により使用した資金は、前年同期に比べ11億73百万円増加し、50億84百万円となりました。これは主に、固定資産の取得による支出が49億41百万円であったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果得られた資金は、2億68百万円(前年同期は35億34百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が30億円であった一方、長期借入金の返済による支出が18億3百万円、リース債務の返済による支出が3億54百万円、配当金の支払額が5億70百万円であったことによるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動該当事項はありません。