【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間(2022年10月1日から2022年12月31日まで)における世界経済は、ウクライナ等地政学リスクの高まりやそれに伴う化石燃料を始めとする諸物価の高騰に加え、欧米におけるインフレ抑止策の影響等で、景気の下振れリスクが残る状況が続いております。
高級二輪乗車用ヘルメット市場、特に先進国市場は、コロナ禍において、二輪乗用車が三密を避ける移動手段・レジャーとして人気が高まりました。ポストコロナかつ上述の世界経済の現状下、需要動向がどう推移するか注意深く見守っている状況ですが、現時点では需要が急速に減退している事実は報告されておりません。かかる状況下、当社は期初に策定した計画通りに生産・販売を実行すると共に当社が推し進めているお客様のニーズに沿った新モデルの開発・製造及びお客様の安全をサポートする販売・サービス体制を引き続き成功裏に持続させました。
当第1四半期連結累計期間における日本及び海外を合わせた販売数量は前年度比2.1%増となりました。欧州市場の販売数量は、堅調な小売り状況を反映して前年度比2.2%増となりました。北米市場の販売数量は、過去1年において代理店が販売好調ななかで在庫の拡充を図った反動により、前年度比31.2%減となりました。日本市場の販売数量は、ブランド戦略、販売戦略が功を奏し前年度比1.8%増となりました。アジア市場の販売数量は、中国において好調な需要が続くなか、前々期の代理店による発注出遅れの影響も一巡し、販売が前年度比71.3%と大幅に増加したことから、前年度比29.7%増となりました。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、アジアと欧州が牽引し、売上高は8,117,312千円と前年度比767,205千円(10.4%)の増収となり、資材費等のコストアップはありましたが、新たに投入した新モデル(X-15シリーズ)効果、販売費及び一般管理費が想定より費消されなかったことから、営業利益は2,581,013千円と前年度比376,765千円(17.1%)の増益となりました。経常利益は2,444,434千円と前年度比214,314千円(9.6%)の増益、税金等調整前四半期純利益は2,444,569千円と前年度比214,417千円(9.6%)の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,712,624千円と前年度比150,551円(9.6%)の増益となりました。
②財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ2,939,557千円減少し、26,489,072千円となりました。主な要因は、配当金等の支払いで現金及び預金が3,120,868千円、売上債権が335,389千円減少し、棚卸資産が720,150千円増加したことであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ1,660,069千円減少し、4,873,172千円となりました。主な要因は、未払法人税等が791,063千円、買掛金が233,073千円、賞与引当金が171,800千円減少したことであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ1,279,487千円減少し、21,615,900千円となりました。主な要因は、利益剰余金が1,289,787千円減少したことであります。
(2) 重要な会計上の見積り
当第1四半期連結累計期間において、当該会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載については重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等については重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題については重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、44,602千円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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