【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の分析当社が属する電子書籍市場規模は、インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2022」によると、2021年度の電子書籍市場(電子書籍+電子雑誌)規模は5,510億円と推計され、2020年度の4,821億円から689億円(14.3%)増加し、2026年度には8,000億円を超える市場に成長すると予測されています。また、2021年度のマンガアプリ広告収益市場規模は、前年と同額の260億円であるものの、2022年度には270億円に増加すると予測されており、アプリでマンガを楽しむユーザーは、引き続き増加傾向にあります。一方で、電子書籍のビジネスモデルの多様化や成熟によって電子書籍市場が徐々に飽和していくことも想定されます。また、引き続き厳しい競争環境や世界経済の停滞及び国内のインフレにより、アクティブユーザー数の伸び悩みや1人当たり課金売上の低下をもたらしていることに加え、広告市況の悪化により広告単価が低下したため、広告収益が減少しました。このような市場、経営環境の中で当社は、「マンガBANG!」の主力であるフリーミアムモデル(注)のコーナーにおいて、配信される作品の差別化を図るために、出版社との信頼関係を深化させ、先行配信や人気作品の配信数の増加に努めるとともに、オリジナル作品の制作も強化しております。以上の結果、当第2四半期累計期間における売上高は2,498,280千円(前年同四半期比26.9%減)、営業利益は56,148千円(前年同四半期は営業損失7,971千円)、経常利益は53,525千円(前年同四半期比1,128.3%増)、四半期純利益は59,947千円(前年同四半期は四半期純損失4,715千円)となりました。なお、当社はマンガアプリ事業の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載はしておりません。
(注)フリーミアムモデル:基本的なサービスはすべて無料で提供し、一部の機能を有料で提供するビジネスモデル。
② 財政状態の状況(資産)当第2四半期会計期間末における総資産は2,741,547千円となり、前事業年度末に比べ122,644千円減少いたしました。これは主に、有形固定資産が70,484千円増加した一方、現金及び預金が138,848千円、売掛金が18,753千円減少したことによるものであります。
(負債)当第2四半期会計期間末における負債合計は744,711千円となり、前事業年度末に比べ78,170千円減少いたしました。これは主に、買掛金が67,882千円、未払法人税等が19,270千円減少したことによるものであります。
(純資産)当第2四半期会計期間末における純資産は1,996,835千円となり、前事業年度末に比べ44,474千円減少いたしました。これは主に、四半期純利益の計上により利益剰余金が59,947千円増加した一方、新株予約権が75,767千円減少したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ138,848千円減少し、1,592,798千円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは23,472千円の支出(前年同四半期は25,811千円の収入)となりました。その主な要因は、税引前当期純利益の計上53,525千円により資金が増加した一方で、仕入債務の減少67,882千円により資金が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは86,530千円の支出(前年同四半期は114,663千円の支出)となりました。 その主な要因は、有形固定資産の取得による支出72,356千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは28,844千円の支出(前年同四半期は1,920千円の収入)となりました。その主な要因は、自己株式の取得による支出28,814千円によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
(6) 従業員の状況当第2四半期累計期間において、従業員数の著しい増減はありません。
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