【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要
① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2020年2月1日~2021年1月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の世界的大流行による移動制限、活動制限が実施され、東京オリンピックも1年延期となるなど甚大な打撃を受けました。2020年4月には国内での感染拡大を受けた緊急事態宣言が発令され、個人消費が大幅に減少したことなどから景気は急速に悪化しました。緊急事態宣言解除後は移動制限、活動制限も段階的に解除されていったことにより、徐々に経済活動は回復に向かう動きとなったものの、2021年1月7日に再度、緊急事態宣言が発令されるなどCOVID-19収束までの見通しは立っておらず、今後の動向や影響についての予測が困難な状況が続いております。 ゴルフ事業を取り巻く環境におきましては、COVID-19感染拡大防止のため、大人数が集まるようなコンペ企画等は控える傾向となり、先行き不透明な状況となっております。しかしながらゴルフは「3密」を避けやすい屋外スポーツであることが認知されたこともあり、若年ゴルファーが増加し、人気ゴルフ場では予約が取りにくくなるなどゴルフ人気が再燃しております。緊急事態宣言が解除された2020年5月以降ゴルフ場の利用者数は回復傾向となり、2020年10月から3か月連続で前年を上回る利用者数となりました(経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」)。 トラベル事業を取り巻く環境におきましては、2020年1月下旬以降のCOVID-19の感染拡大により、2020年2月以降順次水際対策が強化されたことに伴い、国際的な人の往来が激減し2020年4月以降、訪日外客数、出国日本人数ともに前年同期比99.9%減となるなど非常に厳しい状況となりました(日本政府観光局「JNTO」)。依然として国際的観光目的の移動が低迷している状況にあり、COVID-19の推移とともに各国の出入国規制や市場動向を引き続き注視していかなければならない状況となっております。 このような経営環境の下、当社グループは継続的な企業価値の向上を実現すべく、各事業において新規案件の獲得、サービス品質の向上に取り組んでまいりました。この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ159,087千円減少し、2,059,684千円となりました。当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ93,113千円減少し、1,078,249千円となりました。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ65,974千円減少し、981,435千円となりました。
b.経営成績当連結会計年度の経営成績は、売上高4,271,320千円(前期比24.4%減)、営業利益87,658千円(前期比20.6%増)、経常利益87,582千円(前期比83.3%増)、親会社株主に帰属する当期純損失48,110千円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益61,775千円)となりました。
セグメントごとの経営成績については、次の通りであります。ゴルフ事業は、売上高3,589,096千円(前期比13.3%増)、営業利益492,914千円(前期比16.4%増)となりました。トラベル事業は、売上高644,648千円(前期比73.1%減)、営業損失87,928千円(前期は営業損失32,135千円)となりました。その他の事業は、売上高37,575千円(前期比57.3%減)、営業利益2,806千円(前期比72.9%減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」)という。)は、前連結会計年度末に比べ312,005千円増加し、947,784千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、365,796千円の資金増加(前連結会計年度は112,564千円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、3,739千円の資金減少(前連結会計年度末は3,201千円の減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、50,205千円の資金減少(前連結会計年度は155,913千円の減少)となりました。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績当社グループは生産活動を行っておりませんので該当事項はありません。
b.受注実績ゴルフ事業は受注生産を行っていないため、受注実績の記載はしておりません。また、トラベル事業は、受注から売上計上までの期間が極めて短いため、受注規模を金額で示すことはしておりません。
c.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当連結会計年度(自 2020年2月1日至 2021年1月31日)
前年同期比
ゴルフ事業(千円)
3,589,096
113.3
%
トラベル事業(千円)
644,648
26.9
%
その他の事業(千円)
37,575
42.7
%
合計(千円)
4,271,320
75.6
%
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 2.当連結会計年度において、トラベル事業及びその他の事業の販売実績に著しい変動がありました。これは、新型コロナウイルス感染症の影響によるものでありますが、その内容については「第2 事業の状況 3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)経営者の視点による経営成績等の状況の分析・検討内容」における各セグメント別の経営成績の状況に記載しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用とともに、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを用いております。これらの見積りにあたり過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。
(固定資産の減損)当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの金額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。
(たな卸資産の評価)当社グループは、たな卸資産について、需要動向および市況の変化にもとづく過剰または長期滞留や陳腐化を考慮した上で、適正な価値で評価いたします。取得日から一定期間を経過しているたな卸資産については、正味売却価額を基に収益性の低下を見積り、帳簿価額との差額を評価損失として認識します。
(繰延税金資産)当社グループでは、事業計画にもとづいて将来の課税所得の見込みを算定し、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を認識します。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等1) 財政状態(資産合計)当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて159,087千円減少し、2,059,684千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加312,555千円、売掛金の減少109,682千円、商品の減少77,739千円、旅行前払金の減少109,067千円及びのれんの減少114,613千円によるものであります。
(負債合計)当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて93,113千円減少し、1,078,249千円となりました。これは主に、買掛金の増加47,497千円及び旅行前受金の減少130,761千円によるものであります。
(純資産合計)当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて65,974千円減少し、981,435千円となりました。これは主に、配当金の支払17,924千円及び親会社株主に帰属する当期純損失48,110千円の計上による利益剰余金の減少66,035千円によるものであります。
2) 経営成績(売上高及び営業利益)当連結会計年度における売上高は4,271,320千円(前期比24.4%減)、営業利益87,658千円(前期比20.6%増)となりました。なお、セグメント別の要因は以下のとおりであります。
① ゴルフ事業ゴルフ事業におきましては、ASPサービス「1人予約ランド」における契約ゴルフ場数及び会員数が引き続き堅調に推移し、会員数は毎月前年同月比20%前後の増加が継続しており、当期末時点で契約ゴルフ場数は1,100コース超、会員数は73.4万人(前年同期比17.9%増)となりました。特に「1人予約ランド」を利用したプレーは自宅からゴルフ場への移動も1人となることで、より「3密」になりにくく、感染症対策という点でも多くのゴルファーから支持を受けております。広告プロモーションサービスでは、当社の創業事業であるフリーペーパー「月刊バリューゴルフ」が2020年7月発行号にて創刊200号を迎えました。また、ポータルサイト「VALUE GOLF WEB」のリニューアルを行い、「1人予約ランド」をはじめ、「月刊バリューゴルフ」や「ゴルフ場予約」といった各サービスサイトを「VALUE GOLF WEB」に集約することで利便性の向上とブランド力の強化を図りました。「バリューゴルフレッスン」(ゴルフ場にて開催するレッスン)においては、新たな開催会場の開拓と新規講師数の増加に注力し、業界最大規模であるレッスンサービスのさらなる拡大を継続してまいりました。
ECサービスにおいては、緊急事態宣言により不要不急の外出を控える風潮から在宅率が増えた影響などで売上高が大幅に増加いたしました。COVID-19の影響が出始める前に当社グループで行っていた積極的な仕入れが奏功し、当期のインターネット通販での売上高は前年同期比33.0%増となり過去最高値となりました。しかしながら、COVID-19の影響で世界的な部品不足が発生しており、商品の安定的な調達が課題となっております。「バリューゴルフ大崎」においては、当社グループならではのリソースを活かし、日本未発売のUSモデルを含め国内外の最新試打クラブ400本を常備し、国内最大級の全12打席に最新シミュレータを完備するなど、大幅な施設のリニューアルを行いました。他のゴルフスクールとは一線を画す複合ゴルフ施設として、引き続き会員の満足度向上及び新規会員獲得活動を推進し、収益力の強化に努めてまいります。以上の結果、売上高は3,589,096千円(前期比13.3%増)、営業利益492,914千円(前期比16.4%増)となりました。
② トラベル事業トラベル事業におきましては、COVID-19により業務に多大な影響を受けました。人の動きを減らすため世界的に出入国の制限が継続され、国内外のフライトも大幅に減便されるなど、旅行業界にとっては厳しい状況が続きました。「Go To トラベル事業」を活用したゴルフツアーは、募集人数を超える申し込みがあり、旅行需要の高さを実感いたしました。また、在日外国人向けの国内バスツアーにおいても、COVID-19の感染防止を徹底したうえで、継続して催行しております。また、収益の確保のため、地方支店の閉鎖や従業員の一時帰休等を実施し、更なるリストラクチャリングを継続して行ってまいりました。以上の結果、売上高は644,648千円(前期比73.1%減)、営業損失87,928千円(前期は営業損失32,135千円)となりました。
③ その他の事業その他の事業におきましては、広告メディア制作事業におけるメインクライアントであるブライダル媒体、求人媒体への掲載依頼数がCOVID-19の影響により大幅に減少したことで、受注件数も大幅減となりました。ブライダル媒体の版元によるキャンペーンの実施で、持ち直しているものの、依頼数は例年の半分程度と依然厳しい状況が続いております。以上の結果、売上高は37,575千円(前期比57.3%減)、営業利益2,806千円(前期比72.9%減)となりました。
(経常利益)当連結会計年度において、受取補償金9,874千円、為替差益4,924千円の計上等により営業外収益を16,014千円計上いたしました。一方で、支払利息5,983千円、貸倒引当金繰入額7,624千円、支払手数料1,759千円の計上等により営業外費用を16,090千円計上いたしました。 以上の結果、当連結会計年度における経常利益87,582千円(前期比83.3%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)当社グループでは、さらなる事業領域の拡大を推進するためにトラベル事業におけるのれんの減損損失60,597千円を特別損失として計上いたしました。コロナ禍における当社グループのトラベル事業は、国内旅行サービスの強化(海外から国内へのシフトチェンジ)、ゴルフツアーの強化(ゴルフ事業とのシナジー強化)、効率的な運営体制の構築(コスト削減)等を進めてまいりました。当社グループの事業領域は旅行事業専業でないため、旅行業を専業としている同業他社に先駆けた構造転換が可能であると考えており、減損損失を計上することでトラベル事業の収益回復が加速し、さらなる積極的な投資活動が可能になると考えております。これにより税金等調整前当期純利益は28,803千円となり、法人税等(法人税等調整額を含む)を76,914千円計上いたしました。 以上の結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純損失は48,110千円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益61,775千円)となりました。
3)キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」)という。)は、前連結会計年度末に比べ312,005千円増加し、947,784千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、365,796千円の資金増加(前連結会計年度は112,564千円の増加)となりました。これは、税金等調整前当期純利益28,803千円、減価償却費13,887千円、のれん償却額54,016千円、売上債権の減少109,682千円及び旅行前払金の減少109,067千円による資金の増加、旅行前受金の減少130,761千円による資金の減少が主な要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、3,739千円の資金減少(前連結会計年度末は3,201千円の減少)となりました。これは、事業譲渡による収入1,818千円による資金の増加及び有形固定資産の取得による支出4,688千円による資金の減少が主な要因であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、50,205千円の資金減少(前連結会計年度は155,913千円の減少)となりました。これは、長期借入による収入70,000千円による資金の増加及び短期借入金の純減額9,090千円、長期借入金の返済による支出93,252千円による資金の減少が主な要因であります。
b.資本の財源及び資金の流動性当社グループの、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入に関しては、事業計画及び金融情勢に応じて短期借入金と長期借入金により資金を調達しております。また、国内金融機関において、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行6行と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結しております。
c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループの経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。
d.セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループは、「第2 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題 (4) 中長期的な会社の経営戦略」に記載のとおり、連結売上高100億円、連結営業利益10億円、自己資本利益率10%以上を生み出すことができる企業集団を目指しております。これに対し、各指標等の状況は次のとおりであります。
経営指標
2020年1月期
2021年1月期
連結売上高
5,647,075千円
4,271,320千円
連結営業利益
72,679千円
87,658千円
自己資本利益率(ROE)
6.1%
-%
(注)2021年1月期の自己資本利益率(ROE)については、親会社株主に帰属する当期純損失であるため記載しておりません。
引き続き積極的な成長戦略を推進していくことで、目標とする指標を達成できるよう取り組んでまいります。なお、セグメント別の状況は以下のとおりです。
(ゴルフ事業)ゴルフ事業におきましては、主力商品である「1人予約ランド」は堅調な成長を続けております。当社は中長期的に契約ゴルフ場数1,800コース、会員数100万人を目指しております。コース数と会員数の双方をバランスよく伸長させることが重要な要素になると考えており、状況を見極めながら積極的に拡大戦略を推進してまいります。ゴルフ用品販売を中心とするECサービスでは、収益力の向上が課題と考えております。物流システムの改善、OEM商品の開発強化等により、収益力の向上を推進してまいります。
(トラベル事業)トラベル事業におきましては、インターネット販売の普及や競争の激化により、極めて薄利な商品の販売競争を強いられております。このような環境の中、業務の効率化や従来の薄利多売のサービスから付加価値の高いサービスへの転換を進めることで、収益力の向上を目指してまいります。
(その他の事業)その他の事業におきましては、広告メディア制作事業で、新たな制作業務の受託案件獲得やグループ内の制作物の内製化を推進し、当社グループの経営効率が向上する体制を維持してまいります。
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