【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の当社グループの経営成績は、売上高3,791,549千円(前年同期比15.7%減)、営業損失214,955千円(前年同期は営業損失247,589千円)、経常損失371,540千円(前年同期は経常損失115,979千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失1,998,914千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失1,002,412千円)となりました。
当第2四半期連結累計期間においては、テストセンター事業、教育プラットフォーム事業、AI事業で売上が前年並みとなった一方で、テスト等ライセンス事業、テスト運営・受託事業で売上が減少したことにより、前年同期比減収となり、売上総利益は減益となりました。一方で、業務委託費の減少等により販売管理費が減少し、営業損失は前年同期比で損失幅が縮小しましたが、為替差損の発生等により経常損失は拡大しました。また、主にプラットフォーム事業及びテスト等ライセンス事業の一部の固定資産グループにおけるソフトウエア等の減損損失及び本社移転予定費用の引き当てに伴う特別損失の計上等により、親会社株主に帰属する四半期純損失は損失幅を拡大しました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりです。
① テスト等ライセンス事業
テスト等ライセンス事業においては、英語スピーキングテストのライセンス収入やオンライン英語テスト「CASEC」の売上減少等により、当該セグメントの売上高は526,380千円(前年同期比29.1%減)、セグメント利益は46,223千円(同79.9%減)となりました。
② 教育プラットフォーム事業
教育プラットフォーム事業においては、広告事業が順調に推移した一方で英語学習サービスのライセンス収入が受験者数の減少にともない売上減少となり、当該セグメントの売上高は1,103,238千円(前年同期比10.6%減)、セグメント利益は226,789千円(同32.4%減)となりました。
③ テストセンター事業
テストセンター事業においては、CBT配信受託業務における一部契約終了の影響があったものの、テストセンター利用者数が順調に増加し、当該セグメントの売上高は1,346,765千円(前年同期比1.8%増)、セグメント利益は131,791千円(同541.6%増)となりました。
④ AI事業
AI事業においては、手書き文字認識エンジン「DEEP READ」のライセンス収入が安定して推移したものの、グループ間での利用が減少し、売上高は減収となりました。費用面では、自習室事業にかかる販売管理費の減少等により利益率が改善し、当該セグメントの売上高は167,893千円(前年同期比15.9%減)、セグメント利益は59,164千円(前年同期はセグメント損失119,528千円)となりました。
⑤ テスト運営・受託事業
テスト運営・受託事業においては、前年度に単独で受託した文部科学省による全国学力・学習状況調査(小学校事業)を今年度は再委託機関として受託したこと等により、売上高は減収となった一方で、委託元とのコスト配分の最適化により利益率は改善し、当該セグメントの売上高は666,670千円(前年同期比36.5%減)、セグメント損失は4,013千円(前年同期はセグメント損失41,145千円)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,197,286千円減少し、7,893,911千円となりました。これは、現金及び預金771,726千円の減少、売掛金及び契約資産211,862千円の減少などによります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて2,397,084千円減少し、945,405千円となりました。これは、投資その他の資産が297,961千円、ソフトウエアが1,401,240千円、その他無形固定資産が245,940千円、ソフトウエア仮勘定が316,054千円減少したことなどによります。
繰延資産は、前連結会計年度末に比べて1,026千円減少し、3,177千円となりました。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて3,595,397千円減少し、8,842,495千円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて1,073,823千円減少し、4,344,673千円となりました。これは、短期借入金が625,999千円、1年内返済予定の長期借入金が99,000千円、その他流動負債が315,325千円減少したことなどによります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて559,232千円減少し、1,425,018千円となりました。これは、長期借入金が507,593千円、社債が35,700千円減少したことなどによります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,633,056千円減少し、5,769,691千円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,962,340千円減少し、3,072,803千円となりました。これは、利益剰余金が1,998,888千円減少したことなどによります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物は、3,286,779千円(前連結会計年度末比154,727千円減)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは12,637千円の収入(前年同期は584,987千円の支出)となりました。これは、税金等調整前四半期純損失1,988,222千円、減損損失1,789,678千円、売上債権の減少額210,988千円、減価償却費349,290千円、仕入債務の増加額204,025千円などの増加要因の影響によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは988,352千円の収入(前年同期は4,362,720千円の支出)となりました。これは、定期預金の預入による支出2,552,721千円、無形固定資産の取得による支出51,835千円などの減少要因、定期預金の払戻による収入3,169,720千円、無形固定資産の売却による収入367,009千円、敷金の回収による収入91,491千円などの増加要因の影響によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは1,174,192千円の支出(前年同期は980,235千円の支出)となりました。これは、短期借入金の純増減額571,000千円、長期借入金の返済による支出606,593千円などの減少要因の影響によります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
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